ジキル博士の二つの顔の紹介:1960年イギリス映画。ジキル博士は自ら開発した薬品によって、善悪を超越した新たな人格、ハイド氏へと変身する。だが、それは次々と邪悪なふるまいに手を染める怪物だった。ジキル博士は自己の邪悪なもう一つの顔を退けるために戦わなければならない。
監督:テレンス・フィッシャー 出演者:ポール・マッシー(ヘンリー・ジキル博士/エドワード・ハイド)、ドーン・アダムズ(キティ)、クリストファー・リー(ポール・アレン)、デイヴィッド・コソフ(エルンスト・リタウアー教授)ほか
映画「ジキル博士の二つの顔」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ジキル博士の二つの顔」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ジキル博士の二つの顔」解説
この解説記事には映画「ジキル博士の二つの顔」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ジキル博士の二つの顔のネタバレあらすじ:ハイドの発生
1874年、ロンドン。ヘンリー・ジキル博士は人間の心には二つの相反する性格の生き物が住んでいるという学説を唱えて、それが受け入れられず職を辞していた。今彼は自宅の研究室でその二つの生き物のうちの、善悪を超越して自由意志に生きる方の生き物を解放する薬品の動物実験をしていた。友人のエルンストはそんな危険な研究はやめよと諭す。ある日ついにジキルは自らにその薬品を注射してしまう。そしてもう一つの人格に変身してしまう。美しい青年の顔をしたもう一つの人格はスフィンクスというキャバレーに行く。金目当てに近づく女とのダンスに興じていると、友人の女性の家のパーティーに行っているはずの、ジキルの妻キティと、ジキルに始終借金の肩代わりをしてもらっている遊び人の友人のポールがいるのを見つける。夫がかまってくれないキティはポールの愛人になっていたのだった。もう一つの人格はジキルと旧知のエドワード・ハイドと名乗って二人の知己を得る。そこへさっきハイドが踊っていた女のひもの男が現れるが、ハイドは激しく彼に暴力をふるい続けてポールを驚かす。
ジキル博士の二つの顔のネタバレあらすじ:ハイドの放蕩
薬品の効力が消えるとハイドはジキルに戻ってしまう。ジキルとハイドの二重生活が続けられる。ハイドはスフィンクスの蛇使いのダンサー、マリアを誘惑してものにする。さらに翌朝ハイドはジキル博士邸でキティを誘惑する。だが、キティはハイドが考える以上にポールを真剣に愛しているのだった。誘惑が不首尾に終わった直後ハイドはジキルに返ってしまう。急に老け込んできたジキルをエルンストはアヘン中毒かもっと質の悪い中毒と診断する。しかし、妻にも見放された孤独な生活を厭い、今やジキルは今後ハイドとして生きようと決心した。
ジキル博士の二つの顔のネタバレあらすじ:ハイドに支配されるジキル
ポールに案内させて拳闘の観戦、アヘン窟と夜の街を遊び廻るハイド。ついに、ポールが賭博で作った借金を肩代わりする代わりにキティを融通するように要求したが、あまりに破廉恥な申し出にポールも怒って去る。さらにハイドはキティにもポールの借金の証文を見せて自分の女になるようにせまるがキティも拒絶した。ハイドが頭を強打され金をだまし取られた翌朝、雨の中彼はジキルとして目覚める。ポケットにはハイドがキティから言付かったジキル宛のメモが。夫への、別れの決意を告げるメモだった。ジキルはついにハイドと訣別する決心をし、薬品と薬品の製法のメモを処分する。しかしジキルは既に薬品なしにハイドに変身するようになっていたのだった。ハイドは復讐のためにスフィンクスにジキルの名でキティとポールを招待する。まず、ポールをマリアの部屋に入れてから毒蛇のいる隣室に閉じ込める。次にキティをマリアの部屋でレイプする。隣室でポールが毒蛇にからまって死んでいるのを見たキティはバルコニーから転落して死ぬのだった。
ジキル博士の二つの顔の結末:ジキルとハイドの最後の戦い
ハイドはキティの部屋でマリアを待たせていた。だが、ベッドの上でジキルが目覚めようとする。ジキルの目覚めを振り切るかのようにハイドはマリアの首を絞める。ジキルが目覚めたときマリアは既に死んでいた。ジキルはエルンストに託した遺書をしたためる。だが、その時ハイドが目覚め、通りがかりの男を殺してジキルの身代わりにして研究室に火をかける。法廷では自殺してしまったジキルが精神に異常を来して犯罪を行ったと結論される。だがその直後にジキルが眼覚め始める。苦痛に身をかがめたハイドが振り向くと白髪の増えたジキルの顔になっていた。ジキルはその場で逮捕される。
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