死体が消えた夜の紹介:2018年韓国映画。心筋梗塞で亡くなったバロン製薬の女性会長・ユンの死体が、遺体安置所から盗まれます。ジュンシク刑事は夫で年上の妻に見下されていたジンハンが薬品でユンを殺し、検死で発覚するのを恐れて盗んだのではないかと取り調べを始めます。大学教授による完全犯罪をもくろんだ 2012年のスペイン映画『ロスト・ボディ』のリメイク作品です。オリジナルにほぼ忠実で、韓国では大ヒットしました。
監督:イ・チャンヒ 出演者:キム・サンギョン(ジュンシク)、キム・ガンウ(パク・ジンハン)、キム・ヒエ(ユン・ソリ)、ハン・チアン(ヘジン)、イ・ジフン(レゴ)ほか
映画「死体が消えた夜」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「死体が消えた夜」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「死体が消えた夜」解説
この解説記事には映画「死体が消えた夜」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
死体が消えた夜のネタバレあらすじ:起
深夜、死体安置所で警備員が殴り倒され女性の死体が盗まれます。遺体安置所にジュンシクやレゴなど刑事が集まります。盗まれた死体は、心筋梗塞で亡くなったバロン製薬会社の女性会長で45歳のユン・ソリでした。早速、夫で大学教授のパク・ジンハンが呼び出されます。
ジンハンは愛人のヘジンの部屋にいて、駐車禁止の貼り紙を剥がして遺体安置所にかけつけます。若いジンハンは、年上のユンから召使のように扱われいつも見下されていました。海外出張から帰って来たユンに、薬品を入れたワインを飲ませたのはジンハンでした。
レゴが状況説明をする最中、ジンハンにはヘジンから「見知らぬ着信が何度も入ってくる」とメールが来ます。自分の子供を妊娠しているヘジンの事が気になるジンハンはいら立っています。
現場を調べたジュンシクは「ユン会長の死体を狙ったことに間違いない」とジンソクに話します。そこへ鑑識のチャ博士が入ってくると「ユン会長が生きていると言う可能性もある」と言い出します。
ジュンシクはじめ刑事たちは、ジンハンを疑いはじめます。ジュンシクはジンハンにここへ来るまでのアリバイを聞きます。「薬局にいた」と言うジンハンに、駐車禁止の紙の切れ端を見せ「薬局で駐車禁止になるか?」と問いかけます。
死体が消えた夜のネタバレあらすじ:承
突然照明が落ちます。一人で事務所にいたジンハンは安置所の扉が開いているのに気づき中を見ると、ユンの遺体のあったケースに何かあります。見に行くと『EH-16』という薬品です。この薬品は、新しく開発した麻酔薬で、多く投与すると8時間後に人を死亡させ薬品の証拠が残らないものです。ジンハンはこの薬品を使ってユンを殺す相談をヘジンにしていたのです。
薬品をポケットに隠したジンハンをジュンシクが見破り、薬を奪い取るとチェ博士に調べさせます。署長から電話が入り「地検から圧力がかかった、ジンハン教授を解放しろ」と言いますが、ジュンシクは無視します。
ジュンシクはレゴらに外から入れる通気口はないかと調べさせます。通気口を見つけ中に入ると、配電盤があり監視カメラの配線が切られています。ジュンシクは遺体安置所の前の道路の防犯カメラを確認します。昨夜の事件から前を通ったのは刑事たちの車とジンハンの車だけだと言う事がわかります。
ヘジンから心配の電話が何度もかかります。その都度、ジンハンは隠れて電話に出ます。そして着信の電話番号を聞くと、ユンの番号だったのです。ジュンシクはレゴを弁護士をやっているユン会長の妹の家に向わせます。妹が出してきたのはユンとジンハンの結婚契約書でした。
死体が消えた夜のネタバレあらすじ:転
ジンハンはスマホの充電が切れヘジンと話せなくなります。そして「妻は生きている」と言い出します。命令を聞かないジュンシクにしびれを切らした署長がやって来ます。しかしレゴの持ってきた結婚契約書を見て態度が変わります。
契約書には『浮気をした時点で、婚姻状態がなくなる』とあります。ユンが探偵を使って監視し、ジンハンが浮気していた証拠をつかんでいたのです。「ユンに探偵が報告する前に殺したのか。遺産相続の為に」とジュンシクが迫ります。
そんな時、充電したジンハンのスマホへ、ヘジンと一緒にいるジンハンの画像が何枚も送られてきます。ジンハンはヘジンに電話をし「その部屋には誰かがいる、そっと出て行くんだ」と言います。電話をしながらヘジンは「あの女だ」と言ってスマホを落とします。
ヘジンの身の危険を感じたジンハンが「ヘジンが危ない」と言って、出て行こうとしますがジュンシクが取り押さえます。ジンハンはヘジンとのことを話しはじめます。大学で講義中のジンハンに質問してきたのがヘジンで、その後、ヘジンに居残り講義をするようになります。二人は大学の外でも会うようになり、ユンに虐げられているジンハンはヘジンに魅かれ始めます。
やがてユンが浮気を疑い始め、一旦は忘れようとしますが、逆にヘジンへの思いが強くなり妊娠させてしまいます。「それで妻を殺したのか?」と言うジュンシクに「違う!妻が自分で仕組んだんだ。飲む量を減らすと、生きていても一定期間死んだようになる」と言ったのです。
死体が消えた夜の結末
ジュンシクに「ヘジンという女性は存在しない、あの部屋も誰も住んでいない」と連絡が入ります。そのことをジンハンに言った時、地検が押しかけてきます。仕方なくジンハンを解放すると、ジュンシクはスマホのGPSを見ながら追いかけます。
ジンハンは家に戻りその後、森へ入ります。そしてある場所で立ち止まるとジュンシクがやって来ます。「ここに埋めたのか、オレには婚約者のジヨンがいた」と言って話しはじめます。2007年7月ジヨンとジヨンの妹ファヨンと一緒にジヨンの母の命日に墓参りに行く予定だったジュンシクが、捜査が入り行けなくなります。仕方なく姉妹で墓参りを済ませ、帰る途中二人は猛スピードの車に撥ねられます。
生き残ったファヨンに会ったジュンシクはバロン製薬のロゴがある黒い車だったことを聞きます。ジュンシクは捜査の合間に調べ続け、運転していたのがジンハンでユンが同乗していたことを突き止めます。そして、成長したファヨンに話すと一言「殺そう」と言ったのです。あの日、二人を撥ねたジンハンに、事故を隠すため死んだジヨンを森の中に埋めさせたのはユンでした。
ファヨンはヘジンになりすまし大学に入りジンハンに近づきます。ジンハンに「妊娠した」と嘘をつきユン殺しをそそのかします。ジンハンのベルトにGPSを隠し、二人の様子を隠しカメラで撮り、EH-16の薬品を盗みジュンシクに渡します。ジュンシクはユンの死体を盗み、遺体安置所で色々細工をしたのです。
ヘジンの部屋を出て8時間、ジュンシクが苦しんで倒れます。ファヨンが薬品を飲ませていたのでした。翌朝目覚めたジンハンはユン殺しと死体遺棄の容疑で逮捕されます。土が掘り返され、ユンの遺体が見つかっていました。
ジュンシクはファヨンを車に乗せ走っています。トランクにはジヨンの遺体が乗っていました。
以上、映画「死体が消えた夜」のあらすじと結末でした。
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