惑星からの侵略の紹介:1965年イタリア映画。アンソニー・M・ドーソンはイタリアの映画監督アントニオ・マルゲリーティの別名。未来の太陽系を舞台としたイタリア製SFアクション映画。地球を恐怖に陥れる連続失踪事件の裏には、巨大企業に守られて小惑星の秘密の研究所で人体実験を続けるマッド・サイエンティストがいた。特撮のミニチュア等の美術が見事。
監督:アンソニー・M・ドーソン 出演者:トニー・ラッセル(マイク)、リザ・ガストーニ(コニー)、マッシモ・セラート(ヌルミー)、フランコ・ネロ(ジェイク)、ほか
映画「惑星からの侵略」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「惑星からの侵略」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「惑星からの侵略」解説
この解説記事には映画「惑星からの侵略」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
惑星からの侵略のネタバレあらすじ:起・完璧な標本
宇宙ステーションであるガンマ1号基地の司令官、マイク・ホールステッドは、巨大企業が基地で行っている実験が気に入らない。人間のばらばらにされた臓器が収縮されそれぞれ生かされている。今日は企業の重役で実験の責任者のヌルミ―博士が基地を訪れているが、この研究によって完璧な人間を合成するという博士の理想がマイクにはおぞましく思えた。基地を案内されたヌルミ―博士は美しいコニー・ゴメス中尉に目を留める。彼女は完璧な「標本」だった。5週間の休暇を地球で過ごすというコニーに、ヌルミ―は代わりに会社もちでもっと素敵な避暑地に行かないかと誘う。恋人であるマイクとしっくりいっていないコニーはその誘いに乗り気になる。
惑星からの侵略のネタバレあらすじ:承・謎の誘拐団
マイケルはファウラー将軍が行方不明との知らせを受け取る。連絡便を待てないマイケルはヌルミ―の会社の宇宙船を借りて地球へ行く。地球で頻発する失踪事件に彼が対処することになる。一方、謎の美女たちと黒ずくめの男たちが地球に集結していた。失踪事件は彼らの仕業だった。しかし美女と黒づくめの男の或るペアがフリード教授の誘拐に失敗する。教授は体が半分くらいのサイズになって発見される。一方、マイクの甥も狙われるが誘拐を免れる。その時マイクの妹が誘拐犯を目撃し、事件解決の手掛かりが得られる。
惑星からの侵略のネタバレあらすじ:転・ヌルミ―博士の謎
マイケルはヌルミ―博士に疑いの目を向け、コニーを心配していたが、コニーはヌルミ―の会社の研究施設のある小惑星デルフォスへ向けて出発してしまっていた。失踪事件の捜査は続き、美女と黒ずくめの男の乗る自動車が大破した跡に、収縮して人形のようになった失踪者が詰め込まれている鞄が発見された。さらに黒づくめの男は四本腕であることがわかった。二本の腕が完璧に移植されている。これをできるのはヌルミ―に違いない。マイケルたちはヌルミ―の家へ急ぐ。そこにいる三人の美女との格闘の末に押収したノートからプロテオ劇場が陰謀に関係していることがわかる。劇場でマイクはヌルミ―を発見するが、上官が巨大企業に守られているヌルミ―の逮捕を許さなかった。怒って上官をけなしたマイクは兵営からの外出を禁じられる。 マイクから暗号電文を受け取った部下のケンとジェイクがマイクを兵営から助け出す。彼らはヌルミ―の広大な研究施設に侵入し、多数の黒づくめ、四本腕の男たちを発見し、熱線銃で焼いていく。そしてファウラー将軍がデルフォスに荷物として送られた証拠も得られた。
惑星からの侵略の結末:小惑星デルフォスの地獄
マイクたちはジェイクが密かに準備していた宇宙船でデルフォスに行き、地下の研究施設に侵入するが、警戒を怠らないヌルミ―によってあっさり捕らえられる。 ヌルミ―はマイクに研究施設を案内する。人体を収縮し、収縮した人体を復元する研究は完成していた。しかし、研究過程で復元に失敗した奇形人間をマイクは見せられる。完璧な合成人間を作ってそれを未来永劫複製し続けるのがヌルミ―の夢だった。そして今、ヌルミ―自身がコニーと合体して一人の完璧な人間となろうとしていた。コニーとの合体のためにヌルミ―が眠っている時に敵のすきができる。マイクたちは反撃に出て、研究施設の男たちを倒し、施設の中央制御コンピューターを破壊する。夢を絶たれたヌルミ―は下等な人間を呪い、一切を自分の道ずれにして死ぬことにして、湖の水を研究施設に流す。マイクや失踪者たちやコニーが辛うじて地上に逃れた時に、地球から宇宙船がやっと、彼らを救出すべく到着する。
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