スティーヴン・キング/痩せゆく男の紹介:1996年アメリカ映画。町を訪れたジプシーの老婆を轢き殺し、ジプシーの長老に”痩せてゆく”呪いをかけられた巨漢の弁護士が追い詰められ、呪いを解くために恐るべき行為に走るさまを描いた、スティーヴン・キング原作のホラー映画。
監督:トム・ホランド 原作:スティーヴン・キング 出演:ロバート・ジョン・バーク(ビリー)、ジョー・マンテーニャ(ジネリ)、カリ・ウーラー(ジーナ)、ルシンダ・ジェニー(ハイディ)、マイケル・コンスタンティン(レムキ)、ジョーイー・レンツ(リンダ)、ほか
映画「痩せゆく男」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「痩せゆく男」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
スティーヴン・キング/痩せゆく男の予告編 動画
映画「痩せゆく男」解説
この解説記事には映画「痩せゆく男」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
スティーヴン・キング/痩せゆく男のネタバレあらすじ:起・隠ぺいされた罪
フェアビューの町で暮らす巨漢の弁護士ビリー(ロバート・ジョン・バーク)。彼はマフィアのボス、ジネリ(ジョー・マンテーニャ)の弁護を引き受け、無罪を勝ち取ったやり手の弁護士だった。
ある晩、ビリーはパーティーから飲酒運転で帰る途中、車中で妻ハイディ(ルシンダ・ジェニー)から性的行為を受けて気を取られ、老婆を撥ねて死なせてしまう。その老婆は町を訪れていたジプシーの一員で、長老レムキ(マイケル・コンスタンティン)の娘だった。
裁判では、ジプシーの存在をよく思わない警察署長のホープリー、判事ケアリーの計らいで、ビリーは無罪放免となるが、そんなビリーにレムキは”痩せてゆく”と呪いをかける。
スティーヴン・キング/痩せゆく男のネタバレあらすじ:承・ジプシーの呪い
言葉通りビリーは130キロを超える体重が1週間に10キロのペースでどんどん痩せていく。その痩せ方に不安を感じた彼は、友人の医師マイクに相談し検査を受けるが異常は見つからず、不安から貪るように食べ続ける。
原因を突き止めようと、姿を見なくなった判事の家を訪ねたビリーは、彼の妻からケアリーがミネソタの病院に入院したと聞き、レムキに”トカゲ”と呪いをかけられたケアリーは皮膚も顔も指先もトカゲのようになった。それはビリーがジプシーを撥ねたせいだと妻から罵倒される。
その後訪ねたホープリーも、レムキの呪いによって体はゆがみ、顔は出来物で腫れあがっていた。彼は狂気の末、拳銃で自殺する。
自宅に戻ったビリーは、家から出てきたマイクを目にしてハーディとの関係を疑い始める。呪いを信じず、治療を口にするハイディに、ビリーはいら立つ。
スティーヴン・キング/痩せゆく男のネタバレあらすじ:転・助けを求めて
やがてジプシー一向が町を去ると、ビリーは入院させようとするハイディとマイクを騙し、レムキを追う。その時、彼はケアリー判事の車にレムキが運転するタンクローリーが突っ込む悪夢を見るが、実際にケアリーは病院を抜け出し、タンクローリーに突っ込み死亡していた。
ほどなくジプシーの居場所を突き止めたビリーは、レムキに呪いを解くよう言うが聞き入れられず、逆に手ひどい傷を負わされた彼は、マフィアのジネリに助けを求める。
かつての巨漢から57キロほどにやせ衰えたビリーを見たジネリは、報復を約束すると同時に、彼に精神異常者として施設に強制収容する捜索が出されていると告げる。ビリーは妻に対して怒りを募らせる。
スティーヴン・キング/痩せゆく男の結末:復讐の矛先
ジネリはジプシーに攻撃を仕掛けると、根負けしたレムキはビリーの呪いを解いてやることにする。レムキはパイにビリーの血を染み込ませ、そのパイを呪いを移したい者に食べさせればその者は死に、ビリーは解放されると告げる。
レムキは去り、ビリーは電話でリンダに友人宅へ行くよう指示したあと家に戻り、ハイディにパイをすすめる。
翌朝、彼女はビリーの隣で干からびた死体となっていた。満足げなビリーだったが、家に戻っていたリンダもパイを食べてしまったことを知って愕然となり、自らもパイを食べようとする。
その時、マイクが訪れるが、出迎えたビリーに困惑する様子のマイクを笑顔で招き入れ、パイをすすめるのだった。
以上、映画「スティーヴン・キング/痩せゆく男」のあらすじと結末でした。
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