tick, tick… BOOM!:チック、チック…ブーン!の紹介:2021年アメリカ映画。1990年のニューヨークでジョナサンはまもなく30歳を迎えようとしています。夢であるミュージカル作曲家になるため日々奮闘していましたが、周りの友人たちは夢に見切りをつけて現実に目を向け始めています。ジョナサンは焦りとプレッシャーにより、思うように作曲が進まないまま、ミュージカル人生を賭けた試聴会へと駒を進めます。『アメージング・スパイダーマン』シリーズのアンドリュー・ガーフィールドが、主人公のジョナサン・ラーソンを熱演するミュージカル映画です。
監督:リン=マニュエル・ミランダ 出演:アンドリュー・ガーフィールド(ジョナサン・ラーソン)、アレクサンドラ・シップ(スーザン)、ロビン・デ・ヘスス(マイケル)、ヴァネッサ・ハジェンズ(カレッサ)、MJ・ロドリゲス(キャロリン)、ブラッドリー・ウィットフォード(ソンドハイム)、ベン・リーバイ・ロス(フレディ)、ほか
映画「チック、チック…ブーン!」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「チック、チック…ブーン!」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
tick, tick... BOOM!:チック、チック...ブーン!の予告編 動画
映画「チック、チック…ブーン!」解説
この解説記事には映画「チック、チック…ブーン!」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
チック、チック…ブーン!のネタバレあらすじ:起
1990年ニューヨーク。もうすぐ30歳の誕生日を迎えるジョナサン・ラーソン。ミュージカル作曲家として食べていけるよう目指しており、今はニューヨークのダイナーで働いています。年齢的に焦りがあり、次回発表する新曲にかかっていますが、まだ少しも作曲が進んでいません。
親友で同居人のマイケルは、演者という夢を諦めて、大手広告代理店に就職をして安定の道へ。ジョナサンの彼女でダンサーのスーザンは、モダンダンスに熱中です。しかし骨折をしてしまい、6ヶ月間練習を休むことに。復帰はしたものの、スーザンはその骨折がお告げのように感じ、ダンサーとして見切りをつけようかと心が揺らいでいます。
スーザンは試しにダンス講師の仕事を申し込むと、見事採用。ニューヨークからバークシャーに引っ越す必要があります。それをジョナサンに相談すると、今はニューヨークを離れることは考えられず、ジョナサンは答えを保留します。
マイケルは仕事に成功し、豪華マンションに引っ越しをします。その暮らしぶりに、ジョナサンは驚きます。少し前までは、ジョナサンと同じように貧しい暮らしをしながら夢に向かって2人で励ましあっていたのに。
なかなか新曲進まないジョナサン。スーザンとこの先について話し合わなければなりませんが、その余裕はありません。挙句の果てには友達のフレディが入院をしてしまい、悩みがつきません。ダイナーでは、客から馬鹿にされるばかりでうんざりです。
チック、チック…ブーン!のネタバレあらすじ:承
3日後に試聴会を控えていたジョナサン。そこで未来をテーマにしたオリジナルミュージカルをする予定です。その試聴会には有名なミュージカル作曲家も足を運ぶ予定で、ジョナサンはこれに人生をかけています。
試聴会の練習中にスーザンがやってきます。そして明日までに仕事の返事をしないといけないと告げられます。ジョナサンはもう少し返事を延ばせないかとスーザンに頼み、スーザンは呆れてその場を後にします。
練習後、マイケルから相談があると電話がありましたが、新曲が全く進んでいないジョナサンには、人の相談を受ける心の余裕はありません。冷たく断ります。
しびれを切らしたスーザンはジョナサンの自宅に訪問し、話し合おうと提案しますが、作曲に集中したいから嫌だと断ります。そしてニューヨークを離れたくないと伝えます。スーザンはそれをわかっていました。それなら、何が望みなのかジョナサンは理解できません。
スーザンは「行かないでほしい」と言ってほしかったのかもと伝え、「もちろん行かないでほしい」とジョナサンはスーザンに伝えます。仲直りしたかのように思えましたが、これを曲にしようとしていると察したスーザンは怒って、別れを告げて立ち去ってしまいます。
チック、チック…ブーン!のネタバレあらすじ:転
思うように作曲は進まない、スーザンとは喧嘩別れをしていまい、生活は荒れ、お金もなく、ジョナサンの精神はどんどん病んでいきます。そんな精神状況の中、マイケルが推薦してくれた広告会社のモニターの仕事が入っています。参加したくありませんでしたが、お金のためにしかたなく足を運びます。しかし、ふざけたバカ正直な回答をしてしまい、マイケルに恥をかかせてしまいます。それがきっかけでマイケルとも喧嘩をしてしまいます。
試聴会は明日です。新曲はまったくかけていません。気合をいれるため家の片付けをして心をリセットして、作曲に取り組もうと思ったところで、料金滞納により電気とガスが止められてしまいます。作曲はパソコンでしていたため、電気が使えなくジョナサンは途方に暮れます。
スーザンともマイケルとも喧嘩したままだったので、誰も頼ることができません。どうしようもなくなったジョナサンは、急にプールへと行きたくなります。泳いでいるときにぱっと新曲が閃き、夢中で作曲に励みます。
迎えた試聴会。スーザン専用席を用意して待ちますが、スーザンの姿はありません。喧嘩中のマイケルは顔を出してくれました。試聴会は無事終了。新曲の反応も上々で、ジョナサンは手ごたえを感じます。
結果報告の電話を待ち続けましたが、電話は鳴らず、しびれを切らしたジョナサンは窓口のローザに電話を掛けます。すると、試聴会は大絶賛であり、周りは次回作に期待していると告げられます。大絶賛ならば、なぜこの作品をブロードウェイで上演しないかジョナサンが尋ねると、演者の人数が多かったり、制作費がかかりすぎたり、未来というテーマは一般受けしないなど、良い作品だけでは乗り越えられない問題があるとのこと。
チック、チック…ブーン!の結末
今回の試聴会に魂を込めて挑んでいたジョナサンは落胆をします。そしてローザから、「作家は作品を書き続けて書き続けていつか身になる」と言われ、自分の身の回りのことを書くようアドバイスをもらいます。
8年もこれに捧げたのに結果が振るわず、ジョナサンは投げやりになり、マイケルに広告の仕事を求めにいきます。そのときに、マイケルがHIVに感染したことを告げられます。ジョナサンはマイケルを思います。
数日後、ジョナサンの試聴会に参加をしていた作曲家のソンドハイムから連絡があり、先日の試聴会を絶賛するボイスメッセージが残してくれました。ジョナサンは報われた気持ちになります。
ジョナサンの30歳の誕生日パーティーにスーザンが顔を出します。そこで、ダンス講師の仕事を受けたとの報告を受け、正式に別れを告げられます。
ジョナサンはローザのアドバイス通り諦めずに作曲を続け、『チック、チック、ブーン!』を発表します。その次は『レント』で12年連続のロングランヒットをたたき出します。しかし、『レント』の初上演前に大動脈瘤が原因でジョナサンは35歳の若さで亡くなります。
以上、映画「tick, tick… BOOM!:チック、チック…ブーン!」のあらすじと結末でした。
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