未来戦隊タイムレンジャーVSゴーゴーファイブの紹介:2000年日本映画。『スーパー戦隊シリーズ』第24作『未来戦隊タイムレンジャー』と第23作『救急戦隊ゴーゴーファイブ』が共演した作品で、『スーパー戦隊VSシリーズ』の一環として製作されました。タイムレンジャーの宿敵・ロンダーズファミリーとゴーゴーファイブの宿敵・災魔一族の残党が手を組み、二大戦隊の前に立ちはだかります。『スーパー戦隊シリーズ』や『仮面ライダー』シリーズで特撮監督を務める佛田洋がメガホンを執っています。
監督:佛田洋 出演者:永井大(浅見竜也/タイムレッドの声)、西岡竜一朗(巽マトイ/ゴーレッドの声)、勝村美香(ユウリ/タイムピンクの声)、城戸裕次(アヤセ/タイムブルーの声)、和泉宗兵(ドモン/タイムイエローの声)、倉貫匡弘(シオン/タイムグリーンの声)、笠原紳司(滝沢直人/タイムファイヤーの声)、谷口賢志(巽ナガレ/ゴーブルーの声)、原田篤(巽ショウ/ゴーグリーンの声)、柴田賢志(巽ダイモン/ゴーイエローの声)、柴田かよこ(巽マツリ/ゴーピンクの声)、マイク眞木(巽モンド)、久瑠あさ美(リラ)、沼田祐介(タックの声)、大友龍三郎(ドン・ドルネロの声)、戸部公爾(ギエンの声)、服巻浩司(レアルの声)、小松由佳(ルピアの声)、前原実(バーツの声)、塩野勝美(ディナールの声)、田中大文(シリングの声)、松野太紀(呪士ピエールの声)、矢尾一樹(殺人ボクサー・ボリバルの声/合成災魔ボリピエールの声)ほか
映画「未来戦隊タイムレンジャーVSゴーゴーファイブ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「未来戦隊タイムレンジャーVSゴーゴーファイブ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
未来戦隊タイムレンジャーVSゴーゴーファイブの予告編 動画
映画「未来戦隊タイムレンジャーVSゴーゴーファイブ」解説
この解説記事には映画「未来戦隊タイムレンジャーVSゴーゴーファイブ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
未来戦隊タイムレンジャーVSゴーゴーファイブのネタバレあらすじ:起
2000年10月25日未明。「救急戦隊ゴーゴーファイブ」の巽兄妹は湾岸某地区で発生した火災に出動しました。長男でレスキュー隊隊長のゴーレッド・巽マトイ(西岡竜一朗)は人命救助に励み、末っ子(長女)で救命士のゴーピンク・巽マツリ(柴田かよこ)は負傷者の応急措置に奔走しました。四男で警察官のゴーイエロー・巽ダイモン(柴田賢志)は次男で消防士のゴーブルー・巽ナガレ(谷口賢志)の手助けで消防車の誘導を行い、三男で消防ヘリ操縦士のゴーグリーン・巽ショウ(原田篤)は上空から状況を確認、この火災の裏には何かあると感じ取りました。
火災を引き起こしたのは凶悪犯罪者集団「ロンダーズファミリー」の一員であり、未来世界で500人をも殺して逃亡中の凶悪犯、殺人ボクサー・ボリバル(声:矢尾一樹/演:藤榮史哉)でした。巽兄妹はボリバルと交戦しようとしたその時、「未来戦隊タイムレンジャー」の5人、タイムレッド(声:永井大/演:高岩成二)、リーダーのタイムピンク(声:勝村美香/演:中川素州)、タイムブルー(声:城戸裕次/演:竹内康博)、タイムイエロー(声:和泉宗兵/演:日下秀昭)、タイムグリーン(声:倉貫匡弘/演:蜂須賀祐一)が駆け付けました。ボリバルが火災を起こしたのはタイムレンジャーを誘き出すためであり、タイムレンジャーはボリバルを逮捕して圧縮冷凍しようとしますが、必殺兵器「ブレスリフレイザー」はボリバルには通用しませんでした。ボリバルは突如進化した右腕でタイムレンジャーをねじ伏せ、そのまま立ち去っていきました。巽兄妹は加勢しようとしますが、他の現場の救助要請のためその場から離れざるを得ませんでした。その一部始終を、かつてゴーゴーファイブが倒した「災魔一族」の最後の生き残り・呪士ピエール(声:松野太紀/演:宮崎剛)がほくそ笑みながら見つめていました。
ロンダーズファミリーの根城に戻り、ボスのドン・ドルネロ(声:ドン・ドルネロ/演:大西修)やギエン(声:戸部公爾/演:今井靖彦)、リラ(久瑠あさ美)ら幹部たちに自らの力を自慢するボリバルの前にピエールが姿を表しました。ボリバルが圧縮冷凍を免れたのはピエールが闇の魔力を与えたことによるものであり、ピエールはドン・ドルネロに自分もロンダーズファミリーに加えてくれるよう頼みました。
未来戦隊タイムレンジャーVSゴーゴーファイブのネタバレあらすじ:承
翌日。活動拠点の「便利屋トゥモローリサーチ」に戻ったタイムレッド・浅見竜也(永井大)、タイムピンク・ユウリ(勝村美香)、タイムブルー・アヤセ(城戸裕次)、タイムイエロー・ドモン(和泉宗兵)、タイムグリーン・シオン(倉貫匡弘)はブレスリフレイザーなどの武器に異常はなかったことを確認していました。そこに巽兄妹が訪れ、3ヶ月前から行方をくらましている兄妹の父・巽モンド(マイク眞木)を探してほしいと依頼してきました。モンドはゴーゴーファイブの変身アイテム「ゴーゴーブレス」を持ったまま姿を消しており、このままでは巽兄妹はゴーゴーファイブに“着装”することができないのです。タイムレンジャーの正体を知らないマトイは「ロンダーズファミリーも倒せないタイムレンジャーなんかに平和を任せられるか。あいつら気合いが足りないんだよ」と口走ってしまい、アヤセやドモンを怒らせてしまいます。そんな時、タイムレンジャーのサポートロボ・タック(声:沼田祐介)が街にロンダーズファミリーが出現したと告げました。
タイムレンジャーは巽兄妹の依頼そっちのけで出動すると、現れたのはタイムレンジャーがかつて逮捕したロンダー囚人たちの血縁者や隣人たち、(『タイムレンジャー』テレビ本編第33話に登場した)悪徳金融業者ドゴールの双子の弟・レアル(声:服巻浩司)、(同第15話に登場した)スナイパー・レイホウの姉・ルピア(声:小松由佳)、(同第10話に登場した)傭兵オーグの叔父・バーツ(声:前原実)、(同第12話に登場した)恐喝犯ゲーマルクの又従兄弟・ディナール(声:塩野勝美)、(同第20話に登場した)ヘルズゲート囚ブラスター・マドウの隣人・シリング(声:田中大文)でした。5人の囚人は「家族の恨み、今こそ晴らす!」とタイムレンジャーに襲い掛かり、ドモンは「一族揃って犯罪者かよ」と呆れてしまいます。巽兄妹もタイムレンジャーとロンダー囚人の戦いの場に駆け付け、タイムレンジャーの変身を目撃したマトイは「俺、さっきマズいこと言った?」と驚きを隠せませんでした。
ドン・ドルネロやリラが見守るなか、ピエールは闇の魔力でロンダー囚人たちをパワーアップさせました。タイムレンジャーの攻撃は全く通用せず、巽兄妹もボリバルとピエールに襲撃されました。そこにピエールのマイナスエネルギーを追っていたモンドがバイクで駆け付け、兄妹にゴーゴーブレスを渡しました。巽兄妹は早速ゴーゴーファイブに変身、「人の命は地球の未来! 燃えるレスキュー魂! 救急戦隊ゴーゴーファイブ、出動!」と名乗りを上げました。ロンダー囚人たちの苦戦ぶりに期待外れだとドン・ドルネロやリラから責められたピエールは、「ボリバルよ、お前に秘められた力を解き放ち、連中を葬り去ってあげなさい!」とより強力な闇の魔力をボリバルに授けました。強力なマイナスエネルギーを得たボリバルは時空の歪みを生み出し、両戦隊やロンダー囚人を時空の彼方へ吹き飛ばしてしまいました。ボリバルも両戦隊にとどめを刺すべく時空の歪みに飛び込んでいきました。
未来戦隊タイムレンジャーVSゴーゴーファイブのネタバレあらすじ:転
江戸時代に飛ばされたショウとダイモンはなぜか役人たちに追われる羽目となり、町人に変装したドモンとシオンに匿われました。一方、ユウリとマツリは西部開拓時代に飛ばされ、原住民に化けたロンダーズの戦闘員ゼニットに襲撃されました。二人のピンチを救ったのは馬と拳銃を手に入れたアヤセとナガレでした。
竜也とマトイは原始時代に飛ばされました。原始人に手荒い歓迎を受けるマトイを見て、竜也は「仲間だと思われてるんじゃないの?」と笑いました。そんな二人の前にボリバルとレアルが現れ、竜也とマトイは変身しようとしましたがなぜか変身できませんでした。ボルバルは「原始時代の化石にしてやる!」と二人に襲い掛かりました。
その頃、現代では邪魔者のいなくなったロンダーズファミリーが宝石店や銀行を襲うなど好き勝手に暴れ回っていました。竜也たちと連絡の取れないタックに、モンドが両戦隊を現代に戻すため協力を求めましたが、ピエールやゼニットたちが邪魔に入ってきました。あわやと思われたその時、タイムファイヤー(声:笠原紳司/演:今井靖彦)が駆け付けてモンドとタックを助けました。
江戸時代ではドモン・シオン・ショウ・ダイモンが手を組み、刀や風車などを駆使して忍者に化けたゼニットたちと戦いましたが、そこにバーツとシリングが襲い掛かってきました。西武時代ではガンマンに扮したユウリとマツリ、アヤセとナガレがゼニット相手に銃撃戦を繰り広げていましたが、そこにもルピアとディナールが襲い掛かってきました。兄妹で力を合わせて乗り切ろうと決意するナガレとマツリの姿に、かつて両親と妹を失った過去のあるユウリは羨ましいと呟きますが、アヤセに「俺たちがいるだろ? 大切な仲間が」と諭されました。
原始時代では竜也とマトイがボリバルとレアルの前に大苦戦を強いられていました。しかし、竜也は「諦めるもんか。俺の未来を変えられてたまるか」と立ち上がり、マトイもまた「自分のことばかり言ってるんじゃない。どうせ変えるなら地球の未来を変えてみせろ!」と檄を飛ばしました。マトイに気合いを教えられた竜也は協力して立ち向かい、原始人たちも竜也とマトイに加勢しました。
現代ではタイムファイヤーがゼニットたちを斬り倒していましたが、ピエールの攻撃からモンドとタックを守って変身解除に追い込まれました。タックはタイムファイヤー・滝沢直人(笠原紳司)の変身アイテム「ブイコマンダー」に目をつけ、巨大恐竜型ロボ「ブイレックス」に搭載されている「クロノスユニット」さえあれば時空の歪みを解消できると考えました。直人は早速ブイレックスを召喚、タックはモンドに時空の歪みの座標を特定するよう頼むとブイレックスに乗り込みました。ブイレックスは巨大ロボ「ブイレックスロボ」に変形して時空の突破口をこじ開け、各時代にいる両戦隊全員の変身を可能にしました。竜也は「自分の未来を変えられない奴が地球の未来を変えられるはずがない」と決意を新たにし、両戦隊は変身してロンダー囚人に反撃を開始しました。
未来戦隊タイムレンジャーVSゴーゴーファイブの結末
タイムレンジャー、ゴーゴーファイブ、ロンダー囚人は全員現代に戻ってきました。
タイムレッド「人の未来は地球の未来!」ゴーレッド「燃えるレスキュー魂!」ゴーゴーファイブ「救急戦隊ゴーゴーファイブ!」タイムレンジャー「タイムレンジャー! お前たち、時間保護法違反により全員まとめて逮捕する!」
名乗りを上げた両戦隊はロンダー囚人たちに戦いを挑み、直人も「しぶとい奴らだ」とタイムファイヤーに変身して加勢しました。ゴーゴーファイブは必殺技“カラミティブレイカー”でゼニットたちを一掃し、タイムレンジャーは必殺技“プレスリフレイザー”でレアル・ルピア・バーツ・ディナール・シリングを圧縮冷凍して逮捕しました。
ドン・ドルネロたちはピエールに落とし前をつけろと命じて撤退、追い詰められたピエールはボリバルと合体・巨大化して“合成災魔ボリピエール”に進化を遂げました。タイムレンジャーは未来世界から巨大ロボ「タイムロボα(アルファ)」と「タイムシャドウ」を出動させますが、ボリピエールの圧倒的な強さに翻弄されました。タイムロボαとタイムシャドウが合体した「タイムロボシャドウα」の必殺技“ブリザードフラッシュ”もボリピエールには効かず、合体解除に追い込まれました。
ゴーゴーファイブの巨大戦力は全て基地「ベイエリア55」と共に海に沈んでしまっているのですが、モンドはタイムロボの能力“時空の扉”を使って1999年から巨大マシン「ゴーライナー」と巨大ロボ「ビクトリーロボ」を召喚しました。巨大物を召喚した場合は質量崩壊が起こるためせいぜい3分間しか戦えず、タイムロボαとビクトリーロボは共闘してボリピエールに反撃を開始しました。モンドから「みんなの力をひとつに合わせて戦うんだ!」とアドバイスを受けた両戦隊は心をひとつにし、“時空剣”と“ブレイバーソード”を召喚すると、ビクトリーロボは必殺技“ビクトリープロミネンス”のエネルギーをタイムロボαの時空剣に送り込みました。タイムリミットまで残り30秒、タイムファイヤーは再びブイレックスを召喚して加勢させ、ブイレックスの背に乗ったタイムロボαは両戦隊の想いを込めた合体必殺技“プレッシャープロミネンス”を炸裂させました。ボリピエールは爆散して合体を解除、ピエールは消滅し、ボリバルは圧縮冷凍されて逮捕されました。
ゴーライナーとビクトリーロボは1999年に戻っていきました。シオンは「このおかげで今の歴史がある」と語り、アヤセは「みんなの命が重なって歴史が生まれる」と語り、ユウリは「あなたたち(ゴーゴーファイブ)があるから私たちの未来がある」と語りました。ナガレはタイムレンジャーが本当に未来から来たのだと理解しました。マトイはタイムレンジャーを見直したと語り、「これからは安心して戦ってくれ。たとえ街が壊されても人の命は俺たちが守る」と告げました。竜也も「ロンダーズは俺たちが必ず捕まえる。気合いでね」と決意を新たにし、両戦隊は互いに敬礼を送り合って友情を確かめ合いました。そして両戦隊はモンド、タック、竜也を交えて記念写真を撮りました。
以上、映画「未来戦隊タイムレンジャーVSゴーゴーファイブ」のあらすじと結末でした。
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