闘牛に賭ける男の紹介:1960年日本映画。スカンジナビア航空の協力を得て、スペインロケで撮った、石原裕次郎、北原三枝コンビの日活の人気映画です。闘牛公演を日本に呼ぶことに命を懸けた北見と、婚約者江藤そして北見との二人の男の間で揺れる冴子の恋物語で、スペインの俳優も多数出演した豪華作品となっています。
監督:舛田利雄 出演者:石原裕次郎(北見徹)、北原三枝(佐倉冴子)、二谷英明(江藤良一)、高原駿雄(山川信悟)、芦田伸介(宗方画伯)、アルフォンソ・ロハス(ガルシア)、カルヴィン・ウィッタ(ウィルソン)ほか
映画「闘牛に賭ける男」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「闘牛に賭ける男」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「闘牛に賭ける男」解説
この解説記事には映画「闘牛に賭ける男」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
闘牛に賭ける男のネタバレあらすじ:起
スペインマドリードの闘牛場で江藤と冴子は闘牛を見ていました。上の席で騒動が起き、見ると北見が闘牛業界の大物のガルシアに話がしたいと迫り、周囲の人に取り押さえられていました。江藤は冴子に北見君だと言いますが、冴子は動きませんでした。冴子が北見と知り合ったのは、北見が大手新聞社にいた時でした。北見がスペインの闘牛を日本へ呼ぶ契約をしたものの、スペインで流行したスペイン風邪の為に、来日を延期したいと言われていました。そんな北見に演劇団員だった冴子が闘牛に興味を持ち会いたいと来社していました。しかし役員会議で闘牛公演は中止の決定がされたことで、北見は頭に血が上り待っている冴子に暴言を吐きました。冴子は黙って帰りました。北見は部長に考え直してくれと頼みこみますが、決定は変わらず、北見は地方へ転勤になりました。冴子は江藤財閥の息子、江藤良一と婚約し、婚約パーティを開いていました。挨拶ばかりで疲れていた冴子を、江藤はスペインバーへ誘いました。そこには、北見も酔っぱらって座っていました。そこで北見は冴子に無礼を謝り、冴子と話をし、店の前で雨に打たれると気持ちがいいといって別れました。
闘牛に賭ける男のネタバレあらすじ:承
今の時間に戻り、北見はガルシアを追ってジプシーの村へ来ていました。ガルシアを見つけるも再び追い返され、逆にパスポートを盗まれました。村人に盗まれたものはノミ市にいけばあると言われノミ市に行くと、そこには冴子がいました。冴子は私のせいで、江藤さんは交通事故を起こし足が不自由になって杖なしでは歩けなくなったと話ました。再び話は過去に戻ります。地方へ転勤になった北見は新聞社を辞めていました。そして劇団で練習中の冴子の所にやって来て、一緒にいた江藤に拳銃を取り出し、これを担保に江藤の銀行で50万円貸してくれないかと頼みました。江藤が断ると、冴子が貸すと言いました。その後レセプション会場で北見は、アメリカの大手テレビ局のウイルソンに話しかけ、衛星放送の契約をとりたいと迫りました。北見の言葉に納得したウイルソンでしたが、銀行の信用があるかと言われ、困っていると江藤が私が補償すると言い、契約は成立しました。
闘牛に賭ける男のネタバレあらすじ:転
ここでまた今の時間になり、パリに行ったガルシアを追いかけたい北見に対し、江藤と冴子は二人で行くはずだったパリ行きを止め、北見に航空券を渡しました。再び時間は過去に戻り、北見は世界テレビという会社を作り衛星放送を始める手配をしていました。そして食堂の親子の会話に日本語に吹きかえることを思いつき、冴子の劇団に吹き替えを頼みました。結果は大成功で世界テレビは一躍有名会社にのし上がりました。江藤は冴子が完全に北見の方を向いていることを気づき、冴子に別れを告げスペインへ飛び立ちました。一方北見は冴子に結婚を申し込みました。北見に国内最大手のテレビ局の社長から呼び出しがかかりました。北見に対し、衛星放送の権利をこちらに全て譲れば、我が社で君の希望のポストを与えるというものでした。しかし北見は断りました。社長は我が社を甘く見てはいけないと釘を刺しました。そのころスペインの江藤が猛スピードで起こした自損事故で意識不明になったと連絡が入りました。そして北見と冴子は青森行きの列車に乗り込みました。発車した時、北見に衛星放送の契約がキャンセルされたと報告がありました。北見は冴子を列車に残し、飛び降りました。
闘牛に賭ける男の結末
時間が今に戻り、パリでガルシアに断られた北見は、ガルシアの故郷のマジョルカ島に向かいました。ガルシア一家とテーブルを共にし、話をしますがガルシアは納得しませんでした。北見が突然血を吐いて倒れました。マジョルカ島に来ていた江藤が部屋を与え、医師を手配しました。冴子はガルシアに北見の闘牛への熱意を伝えました。ガルシアは納得し、4日後マドリードで会おうと言ってくれと言いました。回復した北見に冴子はガルシアの言葉を伝えませんでした。時間は再び過去に戻り、世界テレビは倒産し、一人になった北見は生命保険の受取人を、大手テレビ局の社長名義にし、闘牛を呼んでくるから1000万円貸してくれと頼みました。北見の熱意に動かされ、社長は北見に託しました。再び時間は今となり、冴子は北見の日記を見つけ読みました。すべてを知った冴子は北見を探しますが、北見は居ませんでした。そのころ北見はガルシアの妻に会い、4日後のマドリードの話を聞かされました。マドリードでガルシアと会った北見は契約書を交わしました。そこには江藤がいました。冴子と別れ、冴子はブロードウエイで演劇の稽古をするといってアメリカに行ったと言い、北見に冴子からの手紙を渡しました。手紙には自分が変われたら帰って来ると書いてありました。北見は江藤と闘牛をみて、楽しみました。冴子は飛行機の上から闘牛場を見ていました。
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