首都消失の紹介:1987年日本映画。小松左京の同名小説を映画化したSFパニック映画です。東京の上空を謎の雲が覆い、その影響で全ての交通や通信が遮断されたことから日本全土がパニックに陥る模様を描いています。
監督:舛田利雄 出演者:渡瀬恒彦(朝倉達也)、名取裕子(小出まり子)、山下真司(田宮洋介)、大滝秀治(太田原権造)、夏八木勲(佐久間英司)ほか
映画「首都消失」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「首都消失」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
首都消失の予告編 動画
映画「首都消失」解説
この解説記事には映画「首都消失」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
首都消失のネタバレあらすじ:起
ある夏の朝、東京は謎の深い霧に覆われました。霧の影響で全ての通信は遮断され、交通すらも止まってしまいました。その頃、大阪では幼い娘を東京の母・梅子(加藤治子)に預けて仕事のため来ていたテレビリポーターの小出まり子(名取裕子)は、恋人で関西放送の報道マンの田宮洋介(山下真司)に見送られて東京行きの新幹線に乗り込みました。途中の名古屋で北斗電機の技術開発部長・朝倉達也(渡瀬恒彦)も乗車しましたが、新幹線は霧に阻まれて東京への一歩手前で停車してしまい、列車を降りた朝倉は偶然にも車内で再会した高校時代の友人で航空目衛隊二等空佐の佐久間英司(夏八木勲)が手配した車に乗り、厚木にある北斗電機の研究所に向かいました。
首都消失のネタバレあらすじ:承
朝倉らの車には小出や郵政大臣秘書の三好第一郎(石橋蓮司)も乗り込んでいました。研究所では北斗電機顧問にして電子工学の権威である大田原権造教授(大滝秀治)を中心に、朝倉の部下・安原(岸部一徳)やアルバイトの女子大生・松永美恵子(石野陽子)らが“物体O(オー)”と名付けられた謎の霧について研究にあたっていました。一方、田宮は川村報道部長(財津一郎)の命を受け、カメラマンの小山(ぼんちおさむ)と共にヘリコプターに乗り、東京全体を覆いつくした巨大な雲“物体O”を見て驚きました。田宮は小出と合流の友人で商社マンの浦部は、早速、建築資材などを買う交渉をする。田宮はまり子と合流して物体Oの取材に当ることになりました。
首都消失のネタバレあらすじ:転
日本政府首脳や国会議員、政府機能は全て物体Oの中に閉じ込められたことから日本は無政府状態に陥り、当時冷戦の真っ只中だったアメリカやソ連も日本の動向に注視していました。三好は箱根で病気療養中のため難を逃れた民主党の前幹事長・中田(丹波哲郎)に取り入り、彼を代行政府のトップとして擁立しようと画策、小室大阪府知事(渡辺文雄)は全国知事会議を国政機関にしようと提案してきました。しかし、相変わらず物体Oの正体は依然として掴めず、さらには霧の中の酸素もあと4~8週間で尽きてしまうことも明らかになりました。朝倉はアメリカ軍の調査団に同行、米軍機に同乗しますが、突然の稲妻が飛行機を襲い朝倉は重傷を負ってしまいます。しかし、この際に朝倉は雲に電磁気エネルギーを与えれば隙間ができるのではないかとの可能性を見出していました。
首都消失の結末
雲の隙間から突如一羽の鳥が飛び出し、雲の中に閉じ込められている人々はまだ生存していることが明らかになりました。一方、北斗電機が長年に渡って開発を続けていた“超伝導磁場発生装置”を物体Oの破壊に使うことになり、2台のトラックに載せて作戦を開始しますが、朝倉は独断で物体Oに立ち向かい重傷を負ってしまいます。田宮はもう1台のトラックに乗って物体Oに突撃、小出と共に霧の中へと分け入っていきます。そこで二人は生きていた子犬を発見、喜びながら生存者を探しに進んでいきました。やがて物体Oは縮小を始め、人々が歓喜する中いつのまにやら消滅していきました。
自然に発生し自然に消滅するのなら わざわざ1企業が奮起して自衛隊が使うような軍用トラックみたいなものを開発したりしなくても良かったんじゃないかなぁ⁉️と今 見ると思ってしまいます