東京フレンズ The Movieの紹介:2006年日本映画。歌手・大塚愛の主演によるDVDドラマの続編にあたる劇場版です。田舎から上京してきた女性が、音楽や仲間たちとの出会いを通じて成長していく姿を描いています。
監督:永山耕三 出演者:大塚愛(岩槻玲)、松本莉緒(羽山ひろの)、真木よう子(藤木涼子)、小林麻央(我孫子真希)、瑛太(新谷隆司)ほか
映画「東京フレンズ The Movie」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「東京フレンズ The Movie」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「東京フレンズ The Movie」解説
この解説記事には映画「東京フレンズ The Movie」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
東京フレンズ The Movieのネタバレあらすじ:起
高知から上京してきた岩槻玲(大塚愛)は、居酒屋でアルバイトをしながら美大生の我孫子真希(小林麻央)、OLの藤木涼子(真木よう子)、演劇少女の羽山ひろの(松本莉緒)と友情を深めるとともに、「サバイバルカンパニー」というバンドでボーカルを務め、人気も少しずつ上がっていました。そんな時、玲の才能を高く評価してくれていたメンバーの新谷隆司(瑛太)はバンドを脱退し、メジャーデビュー直前のバンド「フラワーチャイルズ」に加入しますが、メンバーが起こしたトラブルにより活動は停滞、隆司は姿をくらましてしまいました。
東京フレンズ The Movieのネタバレあらすじ:承
サバイバルカンパニーは弱小レコード会社と契約し、デビューの準備を進めていましたが、玲は自分が隆司が脱退するきっかけを作ってしまったとして後悔しており、あまり乗り気ではありませんでした。そんな中、涼子の結婚式に、ニューヨークにいる真希から祝電が届きます。その中に、現地で隆司を見かけたという手紙が入っており、玲は動揺します。見かねた涼子は玲に航空券を渡します。玲はデビューアルバムのレコーディングを中断、バンド仲間に「一発殴ったら帰って来ます」と言ってニューヨークに飛びます。
東京フレンズ The Movieのネタバレあらすじ:転
玲は真希の家に滞在しながら、音楽家が集まる地域を中心に隆司の行方を探し回りますが、何の手掛りすら見つかりません。数日後、途方に暮れる玲の前に、偶然に隆司が現れます。隆司は音楽の世界から身を引いていました。玲は、隆司がいたから音楽を始めたのであって、隆司がいないのなら歌う意味がないと言い、自分も音楽を辞めてニューヨークで暮らすと言い出します。一方、ひろのは先輩(佐藤隆太)に振られた後に新しい劇団に移りますが、詐欺事件に巻き込ま再出発も頓挫してしまいます。涼子は夫(北村一輝)が店長を務める居酒屋の女将になり、画家を目指してニューヨークに来たはずの真希は絵が全く売れず、しかも交際相手(佐々木蔵之介)がゲイだったことが発覚、画家の夢を諦めようか迷っていました。
東京フレンズ The Movieの結末
玲と隆司はニューヨークで甘い日々を過ごしていました。そんな折、東京からはライブの日程が迫っているとの連絡が届きます。玲と隆司は些細なことから喧嘩をしてしまい、隆司は玲に東京へ帰れと言い放ちます。そんな中、玲は真希の苦境を目の当たりにして、自分が恵まれた境遇にありながらワガママになっているのかも知れないと悩みます。やがて、玲は隆司の真意に気付きます。二人の喧嘩は、玲に音楽を続けさせるために隆司がわざと仕組んだものでした。音楽を続けると決めた玲は、空港で隆司にアイラブユーと叫び、ひとり帰国の途につきます。そして、サバイバルカンパニーはいよいよライブの時を迎えるのでした。
「一番 最初に描いた夢をあなたは今も覚えてる?」この映画で何度も語りかけるこのセリフがとても印象的で心に残っています。
誰しも思い描いていた夢があり、でも、現実の自分とは程遠く、気付けば夢を見失い、ただ日々が過ぎていく‥そんな葛藤の中で仲間や恋人と共にどうにか前に進もうとする姿にこちらも勇気をもらい、「私も頑張ろう!」って思える作品です。大塚愛さんは歌手ですが、演技がとても上手くて岩槻玲役がとても合っていました。そして、映画の中で使われている楽曲が本当に良くて、ストーリーともリンクし、よりいっそうこの映画を盛り上げていると思います。