トムボーイの紹介:2011年フランス映画。10歳のロールは、引越し先で知り合った友人たちに「ミカエル」と名乗り、男の子として過ごそうとする。家では両親と愛らしい妹と穏やかに生活しているが、外でミカエルとして過ごすために立ち振る舞いや身につけるものに創意工夫をほどこしていく。やがてミカエルに特別な視線を向けるリザとの仲が深まっていくのと同時に、友人や家族との関係を変化させる出来事が起こる…。
監督:セリーヌ・シアマ 出演:ゾエ・エラン(ロール/ミカエル)、マロン・レヴァナ(ジャンヌ)、ジャンヌ・ディソン(リザ)、マチュー・ドゥミ(父)、ソフィー・カッターニ(母)ほか
映画「トムボーイ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「トムボーイ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
トムボーイの予告編 動画
映画「トムボーイ」解説
この解説記事には映画「トムボーイ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
トムボーイのネタバレあらすじ:起
フランス郊外、夏。
優しい父と妊娠中の母、そして愛らしい妹ジャンヌと共にこの街へ引っ越してきた10歳のロール。
新しい部屋は希望通りの青い壁紙。ジャンヌも大はしゃぎで、ロールは新しい生活に期待を膨らませていました。
ある日、ロールが散歩をしているとリザが近寄ってきました。
「きみの名前は?」
名前を尋ねられたロールはとっさに自らを「ミカエル」と名乗りました。
軽い気持ちで偽った男の子の名前でしたが、リザは疑うことなく握手を交わしました。
リザはミカエルを友達に紹介し、仲間に入れてあげました。
最初はぎこちなかったミカエルも、次第に打ち解けすぐ仲良くなっていきました
トムボーイのネタバレあらすじ:承
男の子たちがサッカーをして遊んでいるところをフィールド外で見ているミカエル。
ゲームはヒートアップし上半身裸になる子や、唾を吐く子など、ミカエルの視線は自然と男の子のしぐさに向けられていました。
そして、自分も混ざると、Tシャツを脱ぎ捨て唾を吐いて見せてみるのでした。
そんなある日、みんなで泳ぎにいくことになり、ミカエルは素性がバレてしまうことに焦りを感じました。しかし、持っていた水着を裁断しお手製の男の子の水着を作ると、粘土で突起をつくりパンツへ忍ばせこれを切り抜けました。
上手くいったことで少しずつ自信をつけていくミカエルでしたが、あくまでも家族の前ではロールとして過ごすことに違和感を持ち始めていきます。
そんな中、ジャンヌの留守番中にリザが訪ねてきました。
「ミカエルはいる?」その言葉に不思議がるどころか、ジャンヌはミカエルを兄として受け入れていきました。
トムボーイのネタバレあらすじ:転
間もなく夏休みは終わります。
新学期が始まればミカエルは仮の姿だとバレてしまうことになります。
しかし、その前に真実を告げる日が来ました。
ジャンヌをめぐって喧嘩し怪我をさせてしまった友達が母親と家にやってきました。
「ミカエルに怪我をさせられた」その言葉にミカエルの母は唖然としました。
目を涙でいっぱいにしながら、なぜこんなことをするのか問う母でしたが、戸惑いを一番感じているのはミカエル本人でした。
そんなミカエルを父は優しく受け止めてくれました。
後日、母に連れられたミカエルは友達宅に行き、再び謝罪するのと同時に母はミカエルのことを丁寧に説明しました。
次はリザの家へ。一番知られたくない相手でしたが、母には通用せずリザの母親にも説明をしました。
トムボーイの結末
仲間にも知られてしまった今、ミカエルの居場所はありませんでした。
自分を男の子として好意を持ってくれていたリザからも気持ち悪いと言われ、ミカエルは深く傷つきました。
ほどなくすると赤ちゃんが無事に生まれ、母の腕で眠る兄弟を優しく見つめるミカエル。
しかし何日も友達と遊ばない日が続き、家にこもったまま。
ふと窓の外を見つめます。
すると、家の前に立つリザを見つけました。
ミカエルは駆け寄るとリザは尋ねました。
「きみの名前は?」
「ロール」
出逢った当初に戻ったロールとリザ。
2人は再び親友になれることを確信したのでした。
以上、映画「トムボーイ」のあらすじと結末でした。
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