男はつらいよ 寅次郎恋歌の紹介:1971年日本映画。シリーズの8作目。博とその父親との関係、そして未亡人への思いを寅さん自ら断ち切るなど珍しくシリアス味が強く、全シリーズの中でも異色な作品となっている。キネマ旬報ベストテンでは第8位。
監督:山田洋次 出演:渥美清(車寅次郎)、倍賞千恵子(さくら)、森川信(おいちゃん)、笠智衆(御前様)、池内淳子(六波羅貴子) ほか
映画「男はつらいよ 寅次郎恋歌」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「男はつらいよ 寅次郎恋歌」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
男はつらいよ 寅次郎恋歌の予告編 動画
映画「男はつらいよ 寅次郎恋歌」解説
この解説記事には映画「男はつらいよ 寅次郎恋歌」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
男はつらいよ 寅次郎恋歌のネタバレあらすじ:1
旅先で、大衆演劇の一座と束の間の交流を持つ寅さん。雨の中を送ってくれた若い女の子にお小遣いを渡しますが、後で「渡し過ぎた」と後悔。また寅さんは柴又へ。ちょうどその時近所の人間が寅さんの事で悪口を言っていたため、さくらやおいちゃんは同情的になり、彼を優しく迎えます。しかしかえって寅さんはその態度に苛立ちを隠せません。飲みに行ってまた酔っぱらいをとらやに連れてくる寅さん。まるで芸者のようにさくらに唄まで歌わせ、皆を呆れさせます。涙を流し始めたさくらの前でさすがに寅さんは居たたまれなくなり、また旅の空へ。
男はつらいよ 寅次郎恋歌のネタバレあらすじ:2
翌日、博の母親が危篤という電報が届きます。岡山の実家に帰ると、もう母は他界してしまっていました。その葬儀の席に、どう聞きつけたのか寅さんも姿を見せ、さくらたちを戸惑わせます。しかも相変わらず不謹慎な言動を取って、さくら夫妻に恥をかかせるのです。父親に対する昔からの思いを吐露した後、博はさくらと一緒に柴又へ帰りますが、意外なことに寅さんは博の実家に留まります。妻を亡くした博の父の寂しそうな様子を気遣ってのことです。博からは嫌われていた父親も、気さくな寅さんへは謹厳な性格の奥にある人間味を覗かせます。
男はつらいよ 寅次郎恋歌のネタバレあらすじ:結末
やがて柴又へ帰る寅さん。帝釈天の境内で未亡人・貴子と会ってたちまち一目惚れ。その経営する喫茶店へ日参することとなります。貴子の1人息子が寂しそうにしていると一緒に遊んでやり、貴子から感謝されます。しかし貴子の前でおいちゃんを貶したことからまた身内全員の大喧嘩が勃発。寅さんは不貞腐れてとらやを飛び出しますが、貴子に「息子の事を頼みます」と言われていたため、旅に出ることも出来ません。喫茶店の契約の事で悩みのあるらしい貴子を心配して寅さんはその家を訪ねますが、その暮らしぶりに触れ、自分が彼女にふさわしくないと考え、身を引くことにします。強い風の吹くなか、旅に出る寅さん。旅先では以前会った大衆演劇一座と再会。しばらく一緒に旅を続けます。
以上、映画「男はつらいよ 寅次郎恋歌」のあらすじと結末でした。
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