ハロウィン1988・地獄のロック&ローラーの紹介:1986年アメリカ映画。死亡したロック・スターが悪霊となって蘇り、ハロウィンの夜を恐怖に叩き落とすホラー作品。学校中からいじめに遭っていたエディは、崇拝するロック歌手サミーの死に絶望していた。ところが友人のラジオDJから貰ったレコードを逆再生させると、亡きサミーと会話出来ることに気付く。エディは大喜びでサミーのメッセージに傾倒していくのだが、次第に増していく凶暴性を疑問視し、ついに彼と対峙することになるのだった。ジーン・シモンズやオジー・オズボーンが出演したことでも話題を呼んだ。
監督:チャールズ・マーティン・スミス 出演者:マーク・プライス(エディ・ウェインバウアー)、トニー・フィールズ(サミー・カー)、ジーン・シモンズ(ヌーク)、オジー・オズボーン(アーロン・ギルストローム牧師)、チャールズ・マーティン・スミス(ウィンブリー氏)ほか
映画「ハロウィン1988 地獄のロック&ローラー」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ハロウィン1988 地獄のロック&ローラー」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ハロウィン1988・地獄のロック&ローラーの予告編 動画
映画「ハロウィン1988 地獄のロック&ローラー」解説
この解説記事には映画「ハロウィン1988 地獄のロック&ローラー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ハロウィン1988・地獄のロック&ローラーのネタバレあらすじ:ロック・スターの死
舞台はハロウィンを目前に控えたアメリカ。ハイスクールに通うエディ・ウェインバウアーは大のロックファンで、中でも地元が生んだ人気のロック歌手、サミー・カーを崇拝していました。エディはサミーが高校のハロウィン演奏会から外されたことに腹が立って仕方がありません。サミーは10代の少年少女にこそ人気はあったものの、その過激な歌詞やパフォーマンスは大人達から嫌厭されていたのです。
そんなある日、サミーがホテルの火事で死亡したというニュースが飛び込んできました。エディは酷いショックを受け絶望します。エディは学校中からいじめを受けており、理解者はそう多くありません。その少ない理解者の1人、友人で深夜放送を担当するラジオDJヌークに悲しみを訴えます。ヌークはサミーに傾倒するエディをたしなめ、あれは焼身自殺だったのだと話しました。言葉を失うエディに、ヌークはサミー最後のレコードを渡します。ずっしりと重い原盤を手にしたエディは大喜びでした。
学校へ行ったエディは、気になっていた女子生徒レスリーからプール・パーティに誘われます。快諾したエディでしたが、いざ参加してみると、いじめの首謀者ティム達から馬鹿にされ、プールに突き落とされてしまいます。レスリーは謝りましたが、エディは怒り心頭で、皆やっつけてやりたいと叫びながら、びしょ濡れで帰宅しました。
ハロウィン1988・地獄のロック&ローラーのネタバレあらすじ:レコードの声
部屋にこもったエディは、レコードに耳を傾けるうちに眠ってしまいます。火に囲まれたホテルの内部を夢に見るエディ。そこでは何か恐ろしい儀式のようなものが行われていました。はっと目を覚ましたエディは、不意にレコードを逆再生させてみます。するとレコードからサミーの声が聞こえました。「ヤツらを釣り上げてやれ」と。
翌日、エディはレコードのメッセージの通りに自分を餌にしてティム達を怒らせ、彼らを酷い目に遭わせることに成功しました。更にレコードを通じて亡きサミーと会話まで出来るようになります。サミーは「皆をやっつけるんだろ 復讐するんだ」とエディに囁きました。エディはサミーの言う通りに行動し、仕返しにやって来るティム達を撃退していきます。
どんどん過激になっていく手法に、友人ロジャーからは酷く心配されます。エディは耳を貸しませんでしたが、ティムの恋人が入院する事態になって流石に恐ろしくなり、サミーにもう止めたいと言いました。しかしサミーは「やっつけろ やっつけろ」と繰り返します。反抗するエディを嘲笑うかのように部屋が揺れ始め、閃光と共に現れたのは悪霊と化したサミーでした。
エディは急いでレコードやステレオを叩き壊しますが、まだレコードを録音したカセットテープがあることを思い出します。それはサミーの指示で、ティムに送りつけていました。
ハロウィン1988・地獄のロック&ローラーのネタバレあらすじ:広がる恐怖
エディはロジャーに電話し、こっそりカセットテープを回収してくれるよう頼みます。エディ自身は母に奇行を心配され、監視されているため動けません。ロジャーは不思議に思いながらもティムの目を盗んでテープを回収し帰宅しました。そして何気なくテープを再生させてしまいます。するとロジャーの前にサミーが現れ、「今夜俺のテープをかけろ」と命令しました。
夜になり、街はハロウィンで賑わいます。自宅で留守番をしていたエディのもとへ、学校のパーティに参加しているレスリーから電話がかかってきました。何かと心配してくれるレスリーの気持ちを喜ぶエディでしたが、電話越しに聞こえた音楽にぎょっとします。
それはサミーの歌でした。ロジャーがサミーの命令通り、パーティ会場でカセットテープを再生させてしまったのです。エディは大慌てで学校へ向かいました。
ハロウィン1988・地獄のロック&ローラーのネタバレあらすじ:地獄のハロウィン・パーティ
パーティでは出演バンドが紹介されていました。しかし突然機材の調子がおかしくなり、「ロックンロール!」という叫びと共に、サミーが舞台に現れます。まさか悪霊とは思わない生徒達は大いに盛り上がりました。サミーが演奏するギターから電気の塊が放出されると、それに触れた人間が消滅してしまいます。驚いた生徒達は我先にと逃げ出しました。
やっとの思いで学校に到着したエディはレスリーを探します。途中、ティムを見つけ助けようとしましたが、彼もサミーの犠牲になってしまいました。無事レスリーを見つけたエディは、ロジャーの助けもあり、配電盤を壊して電源を落とすことに成功します。エネルギー源である電気を失ったサミーは消失しましたが、問題はまだ解決していませんでした。
ヌークがレコードのコピーを持っており、ラジオで街中にサミーの曲を放送してしまったのです。エディは放送を止めるため、まずは車を調達しにレスリーと自宅へ向かいました。しかしサミーの妨害を受けます。エディが必死に抵抗すると、水に触れたサミーは感電して苦しみ出しました。
どうやら彼の弱点は水のようです。エディとレスリーはこの隙に外へ逃げ出し、パトカーを拝借して放送局へ急ぎます。
ハロウィン1988・地獄のロック&ローラーの結末:真夜中の決戦
真夜中の放送局は不気味に静まり返っていました。ヌークは衣服を残し消滅してしまったようです。テープの周囲には凄まじい電気が流れており、とても近付けそうにはありません。そこでエディは一旦外に出てパトカーに乗り込み、サミーが現れるよう罵詈雑言の挑発を繰り返しました。
狙い通り車内にサミーが現れたのを確認し、エディはそのまま海に突っ込みます。その間にレスリーが機材ごとテープを破壊し、今度こそサミーを消滅させました。
翌朝。何とか無事だったエディは放送局に戻り、レスリーと再会します。2人が抱き合ってキスを交わし、この映画は終わりを迎えます。
以上、映画「ハロウィン1988・地獄のロック&ローラー」のあらすじと結末でした。
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