トラスト・ミーの紹介:1990年アメリカ,イギリス映画。妊娠し高校を中退した少女と、威圧的で暴力を振るう父と暮らす青年。互いに家族との確執や孤独を抱える中で、不器用ながらも信頼関係を築いていく。
監督:ハル・ハートリー 出演:エイドリアン・シェリー、マーティン・ドノヴァン、メリット・ネルソン、ジョン・A・マッケイ、イーディ・ファルコ、マルコ・ハント、ゲイリー・ソウアー、マット・マロイ、スザンヌ・コストロ、ほか
映画「トラスト・ミー」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「トラスト・ミー」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「トラスト・ミー」解説
この解説記事には映画「トラスト・ミー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
トラスト・ミーのネタバレあらすじ:起・似たもの同志
妊娠して高校を中退したマリアは、そのことで父親と口論になり、思わず平手打ちをすると父親は心臓発作を起こして急死してしまう。母親ジーンは父親の死はマリアのせいだといって彼女を家から追い出すが、行くあてのないマリアは途方に暮れる。
コンピューター技師のマシューは教養はあるが不器用で、勤め先でも続かず、職を転々としていた。その日も仕事の内容に我慢できなくなった彼は仕事を辞め、家に帰ると父ジョンから“ろくでなし”と罵られ、暴力を振るわれる。孤独で無為な日々を過ごす彼はジョンが朝鮮戦争から持ち帰った手榴弾を常に持ち歩いていた。
トラスト・ミーのネタバレあらすじ:承・それぞれの家族
マシューは夜中に訪れた廃屋で酒に酔ったマリアに出会う。寝る場所が欲しい、というマリアを家に連れ帰って一晩泊めてやるが、帰ってきたジョンは怒ってマシューを殴りつける。耐え切れず家を出たマシューをマリアは自分の家に連れ帰り、手榴弾を預かって部屋を用意してやる。“一生こき使う”というジーンのもとで家事の一切をやらされるマリアを見たマシューは、彼女に自分と同じ境遇を感じ、中絶するというマリアに結婚して子どもを育てようと持ちかける。
トラスト・ミーのネタバレあらすじ:転・母の策略
結婚を承諾したマリアは工場で働き始め、マシューも生活のために一度は辞めた家電修理工場で再び働き始める。しかし嫌々働くマシューの姿を見て、マリアは以前と違う彼に不満を感じる。そんな中、2人の結婚を反対するジーンはマシューと言い争いになり、2人は酒飲みの勝負を始める。ジーンの策略で酔いつぶれたマシューはマリアの姉ペグのベッドに裸で寝かされ、マリアはジーンにその姿を見せられる。翌日、マリアはマシューに黙って中絶手術を受ける。
病院から戻ると、家ではマシューと彼を連れ戻しに来たジョンが激しく争っていた。互いの親から離れて子供を育てようと言うマシューに、マリアは中絶したことを話し、結婚はしたくないと告げる。それを聞いたマシューは呆然と家を出て行く。
トラスト・ミーの結末:ほっとけない2人
マリアは預かっていた手榴弾が見当たらないことからマシューの後を追って彼が働いていた工場へ向かう。すると工場はマシューが手榴弾を持って立てこもったことで大騒ぎになっていた。マリアが中へ入ると、そこにはピンを抜いた手榴弾を手にしたマシューがいた。手榴弾をマリアが受け取って部屋の遠くに投げると、不発弾と思われた爆弾はしばらく経ってから爆発、マシューは逮捕される。
パトカーに乗せられ、窓から顔を出してマリアの姿を見つめるマシューの姿を、マリアはいつまでも見送っていた。
この映画の感想を投稿する