トゥヤーの結婚の紹介:2006年中国映画。中国・内モンゴル自治区を舞台に、夫が事故で下半身不随となったことから一家の大黒柱となった遊牧民の女性トゥヤーが逞しく生きていく姿を描いたヒューマンドラマです。
監督:ワン・チュアンアン 出演者:ユー・ナン(トゥヤー)、バータル(バータル)、センゲー(センゲー)、ボロル(ボロル)ほか
映画「トゥヤーの結婚」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「トゥヤーの結婚」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「トゥヤーの結婚」解説
この解説記事には映画「トゥヤーの結婚」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
トゥヤーの結婚のネタバレあらすじ:起
環境破壊により砂漠化が進む中国・内モンゴル自治区。その西北部の草原に遊牧民の女性トゥヤー(ユー・ナン)は夫のバータル(バータル)や二人の幼い子供と共に暮らしていました。ある日、バータルは井戸を掘っている最中にダイナマイトの事故に遭い、下半身不随になって働けない体になってしまいました。トゥヤーは一家を支えるために必死で働き、片道10km以上離れた場所へ水を汲むため1日2往復し、子育てしながら一人で羊の世話をしていました。しかし、予想以上に進む砂漠化により、羊たちをより遠く離れた場所で飼育せざるを得なくなり、一家の厳しい生活は更に追い打ちをかけられていました。
トゥヤーの結婚のネタバレあらすじ:承
懸命に働いていたトゥヤーも無理がたたって怪我をしてしまい、見かねたバータルはトゥヤーに離婚を申し入れ、しっかりと家計を養ってくれる男性と再婚してもらおうと考えました。最初は反対したトゥヤーも一家が生き抜くためにはやむを得ない決断だと理解し、裁判所へ離婚申請に出向きました。バータルの姉は弟を引き取って面倒を見ると申し出ましたが、トゥヤーが考え出した条件とは、新しく見つける夫に対してバータルの面倒も一緒に見てくれる人であることでした。正式に離婚は認められ、トゥヤーの元には結婚を求める男たちが次から次へとやってきましたが、いずれもバータルの面倒も見ることは難しいとして断られてしまいます。
トゥヤーの結婚のネタバレあらすじ:転
再婚相手探しが難航するかと思われたその時、トゥヤーの学生時代の同級生だったボロル(ボロル)が結婚を申し入れてきました。ボロルは石油を掘り当てたことから大金持ちになっており、トゥヤー一家に裕福な生活を与えてやることは十分以上に可能でした。しかしボロルはバータルと一緒に生活するという条件は呑めず、バータルを障がい者の世話をしてくれる施設に預け、トゥヤーと二人の子供たちと共に遠く離れた土地で暮らそうと考えていました。しかし、自責の念に駆られたバータルは、大量の酒を飲んで自殺を図ってしまいます。
トゥヤーの結婚の結末
かねてからトゥヤーの一家を見守っていた隣人のセンゲー(センゲー)がバータルを助け、バータルを見捨てることのできないトゥヤーもボロルとの再婚を諦めて戻ってきました。そんなトゥヤーにセンゲーは結婚を申し込んできました。センゲーは自分を見下す妻との離婚を決意しており、一家はもちろんバータルの面倒も見てあげるというのです。最初は戸惑ったトゥヤーもセンゲーが未完成の井戸を掘りあててくれたことから気持ちは固まり、離婚が成立したセンゲーからの求婚を受け入れることにしました。そして結婚式当日。バータルは酒に酔い、子供たちは父親が二人になることから口論を始め、トゥヤーは一人式場を離れて自宅に戻り、今まで決して見せたことのない涙を流しました。
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