映画「ロマン・デュリスの偶然の殺し屋」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ロマン・デュリスの偶然の殺し屋の紹介：2016年フランス, ベルギー映画。ロマン・デュリスの 偶然の殺し屋：2016年フランス／ベルギー映画。失業して生活に行き詰った男に、殺しの依頼が舞い込みます。戸惑いながらもやってみると、案外簡単に殺しを成功させます。警察に目を付けられた男は、それでも人生をやり直すために殺しの依頼を引き受けることになります。サスペンスな展開でありながらも、登場人物が抱える日常的な悩みに共感してしまいます。WOWOWでの放送が日本初公開となります。
監督：パスカル・ショメイユ 出演者：ロマン・デュリス（ジャック）、ミシェル・ブラン（ガルドー）、アリス・ベレイディ（アニタ）、ギュスタヴ・ケルヴェン（トム）、シャーリー・デュポン（ジェフ）ほか
この解説記事には映画「ロマン・デュリスの偶然の殺し屋」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
フランスのとある田舎町。単調な日々を送っていたジャックは、工場の閉鎖により仕事と恋人を失います。生活が行き詰った矢先、ジャックは闇ポーカーを仕切る大物犯罪者ガルドーから、浮気をしている妻カリーヌ殺害を依頼されます。躊躇するジャックでしたが、借金を帳消しにしてもらう条件で引き受けることにします。しかし間の悪いことに、ジャックは元同僚トムが経営するガソリンスタンドに就職します。依頼を断るわけにもいかないジャックは、何とかしてカリーヌ殺害します。証拠の残さず依頼を成功させたジャックを見込んだガルドーは、次の依頼をしようとしますが、今回の仕事を最後にジャックは立ち去ります。
ガソリンスタンドの親会社から、指導係としてやってきたブレヒトの横暴さに殺意を覚えたジャックは彼を殺害します。凶器はカリーヌ殺しで使った銃ですが、変質者の犯行に偽装したジャックの手際の良さにガルドーは感心します。そしてジャックは、病で苦しむ余命わずかの夫の殺害依頼を妻から受けることになります。しかしそれは嘘で、健康な夫を殺害し妻が財産を頂くという計画だったのです。結局、ジャックが手を下すことなく、計画に感づいた夫が妻を殺害します。殺し屋には向いていないと自己嫌悪に陥るジャックは、バーで出会ったアニタという女性に惹かれます。
ブレヒト殺害容疑をかけられているジャックは、聴取を受けるため訪れた警察署でアニタと再会します。警察側の不手際で運良く切り抜けたジャックは、ガルドーの手下カールが潜入捜査の刑事だと疑います。ジャックの助言で疑心暗鬼となったガルドーは、カールを殺害してしまいます。カールの遺体からは、刑事だという証拠は出ず2人は遺体を捨てます。
一難去ってまた一難、ジャックとガルドーは、同一人物からカリーヌ殺害をバラされたくない代償として大金を要求されます。ジャックは、闇取引をしている元同僚ジェフだと確信し、何とか事を穏便に解決します。
警察に疑われる中、ガルドーから妻の浮気相手の殺害依頼に迷うジャックでしたが、売りに出されるトムの店を買い戻すため依頼を受けることにします。ジャックからカリーヌとブレヒト殺害を告白されたトムは、生活のためにジャックの助けを受け入れます。ジャックはアニタとのバカンスを装い、ターゲットがいるマヨルカ島へ向かいます。アニタが警察の事務職員だと知ったジャックは、逮捕の危険を感じながらも彼女と濃密な時間を過ごします。密かに殺害準備にし、当日を迎えたジャックは、使い古しのライフルでのターゲット殺害に失敗します。刃物で襲いかかるジャックに驚いたターゲットは、心臓発作による溺死で亡くなります。
ガルドーの脅しで融資が下り、店を買い戻します。殺し屋から足を洗ったジャックには、真っ当な仕事があり、恋人アニタや友人のトムとジェフがいます。幸せで単調な日々を送っているジャックの元へ、ガルドーからマヨルカ島で使うはずだったライフルが誕生日プレゼントとして贈られます。それを手にした瞬間、ジャックの殺し屋の血が騒ぎ出します。
以上、映画ロマン・デュリスの 偶然の殺し屋のあらすじと結末でした。
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