穏やかな暮らしの紹介:2010年イタリア映画。過去から逃げ、新たな家族との新しい人生を送っていた男の前に、かつて捨て去った過去が再び目の前に現れ、彼の穏やかな暮らしは終わりを告げる。
監督:クラウディオ・クペッリーニ 出演:トニ・セルヴィッロ、ユリアーネ・ケーラー、マルコ・ダモーレ、フランチェスコ・ディ・レーヴァ、マウリツィオ・ドナドーニ、ほか
映画「穏やかな暮らし」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「穏やかな暮らし」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
穏やかな暮らしの予告編 動画
映画「穏やかな暮らし」解説
この解説記事には映画「穏やかな暮らし」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
穏やかな暮らしのネタバレあらすじ:起・過去との再会
ドイツで妻レナーテとともにホテルレストランを経営する初老の男ロザリオは、自ら料理長として評判を上げ、幼い息子マティアスと家族3人で暮していた。
ある日ホテルに2人のイタリア人、ディエゴとエドアルドがやってくる。ロザリオはレナーテに、ディエゴはいとこの子だと話すが、実は15年前にイタリアに残してきた息子だった。
仕事のために同僚とドイツに来たと言うディエゴをロザリオは歓待するが、ウェイトレスのドリスに惚れ込み、地元で問題を起こすエドアルドを疎んじ、エドアルドは友人だと言っていたディエゴとロザリオの様子に不自然さを感じていた。
穏やかな暮らしのネタバレあらすじ:承・脅かされた日常
ある日、急に呼び出されたディエゴを心配して後をつけたロザリオは、ディエゴが標的を撃とうするのを見て思わず呼び止めると、苛立ったエドアルドは躊躇するディエゴの銃を奪って標的を撃ち殺す。
ロザリオは、2人がかつて自分が逃げ出したイタリアマフィアの殺し屋で、エドアルドがドンの息子だということを知る。ロザリオに今すぐにでも出て行くよう言われたディエゴはそのことをエドアルドに告げると、ロザリオが死を偽装して組織を抜けドイツに逃げてきたことを突き止めたエドアルドは、そのことをネタに脅し数日ドイツに滞在することを黙認させる。
穏やかな暮らしを脅かされ、家族や自分の身に危険を感じたロザリオは、ワイン貯蔵質にエドアルドをおびき出すと一撃し、冷凍室で猟銃を使って撃ち殺す。そして銃声に気づいてその場に現れたディエゴと共にエドアルドの死体を始末したロザリオは、ディエゴに姿を隠し、穏やかな暮らしをするよう告げる。
穏やかな暮らしのネタバレあらすじ:転・2人の息子
翌朝、待ち合わせに現れなかったエドアルドのことをロザリオに聞いたドリスは、彼から2人は夕べのうちに発ったと聞いていぶかしむ。その時、学校へ送ろうとしていたレナーテが、マティアスの姿が見当たらないことに気づき、慌てて探し始めるが、ディエゴに電話すると彼がマティアスを連れ出したことがわかる。警察に連絡すると言うレナーテを押しとどめ、ディエゴの元へ向かう。
2人のいるサービスエリアに着いたロザリオはディエゴから「組織に連絡した、自分は逃げない」と告げられる。ほどなく組織の男たちがやってくるとマティアスを迎えにくるようレナーテに電話し、ロザリオは彼らとサービスエリアを後にする。
穏やかな暮らしの結末:孤独な逃亡
処刑の場までロザリオに運転させたディエゴだったが、父への情から逃亡を計ると、銃撃を受けたロザリオは運転を誤り激突、ディエゴを死なせてしまう。
悲しみに暮れながらもロザリオは逃げ出してサービスエリアへ戻り、マティアスを車に乗せてホテルに戻る。
しかし彼はマティアスを降ろすと、そのままバスターミナルへ向かいバスに乗り込み、家族との穏やかな暮らしを捨て、一人ハンブルクへと向かうのだった。
以上、映画「穏やかな暮らし」のあらすじと結末でした。
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