不屈の男 アンブロークンの紹介:2014年アメリカ映画。陸上のオリンピック選手アメリカ代表だったルイス・ザンペリーニは、第二次世界大戦に参加をし、戦うものの、海に不時着をして海で45日間漂流をします。その後日本兵に捕らえられ、捕虜収容所へと連れていかれます。厳しい試練の中でもルイスは自分を貫き通す強さを見せます。ハリウッド女優のアンジェリーナ・ジョリーがメガホンをとり、世界から注目されている日本人ロックミュージシャンMIYAVIが渡辺伍長を演じ話題となった、ルイス・ザンペリーニの真実の物語を描いた作品です。
監督:アンジェリーナ・ジョリー 出演:ジャック・オコンネル(ルイス・ザンペリーニ)、MIYAVI(渡辺伍長)、ドーナル・グリーソン(フィル)、フィン・ウィットロック(マック)、ほか
映画「不屈の男 アンブロークン」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「不屈の男 アンブロークン」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
不屈の男 アンブロークンの予告編 動画
映画「不屈の男 アンブロークン」解説
この解説記事には映画「不屈の男 アンブロークン」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
不屈の男 アンブロークンのネタバレあらすじ:起
第二次世界大戦中、アメリカ軍のルイスは爆撃機に乗って爆弾を落とします。すると日本軍のゼロ戦から攻撃を受けて、戦闘機はぼろぼろに。仲間も何人かやられてしまいます。
場面は変わり、ルイスの少年時代。ルイスはイタリアからの移民でアメリカへとやってきました。教会へ行っても真面目に祈らずそわそわした態度。親には隠れてタバコを吸ったりお酒を飲んだり、家族の問題児。外ではイタリア人だといじめられ、ルイスはアメリカの地で自分の居場所を感じることができませんでした。
そんなルイスを見て、兄のピートは陸上をやってみることを勧めます。そして、バカにするやつを越える努力をしろとアドバイスをされます。それをきっかけに陸上に力を入れるルイス。めきめきと実力をあげ、オリンピック出場は確実であるほどに成長を果たします。
不屈の男 アンブロークンのネタバレあらすじ:承
現在へと場面が変わり、ぼろぼろの爆撃機はなんとか基地へと着陸をします。ルイスは戦地でも走る練習を続けており、再びオリンピックの地で走ることを夢に見ます。そんな中、再び召集がかかり、ぼろぼろの爆撃機で仲間の救出へと向かいます。しかし、飛行途中でエンジンが故障してしまい、爆撃機は海に不時着をしてしまいます。
場面は変わり、ルイスはベルリンオリンピックへ行くためにアメリカを出発します。5000メートル競走に出場し、ルイスの家族はアメリカからラジオ放送を聞いて応援をします。ルイスはなかなか先方へいけません。しかし最終ラップで温存していた力をフルに発揮させて、見事勝利を手にします。
現在へと場面が変わり、爆撃機が海に不時着し、生き残ったのはルイスとフィルとマックの3人だけでした。辺りを見ると島らしきものはなく一面海です。2つの救命ボートに乗って3人はわずかな食料に落胆をします。何日たっても助けは来ません。魚を食べ、雨水でなんとか3人はしのぎます。
漂流27日目。飛行機が上空を飛び、3人は助けを求めます。その飛行機は3人の存在に気づき引き返してきますが、敵とみなされ攻撃を受けてしまいます。それにより救命ボートの一つだめになってしまいましたが、3人とも無事でした。しかしその後、マックは栄養不足のため亡くなってしまいます。
漂流45日目。ついにルイスとフィルの元に船がやってきますが、それは敵国の日本兵の船でした。2人は日本兵に捕らえられてしまいます。2人はそれぞれ独房に閉じ込められ、暴行を受けます。さらに、アメリカ兵の機密情報を色々と聞き出されます。しばらく独房に閉じ込められたルイスは頭がおかしくなりかけます。それも長くは続かなく、ルイスとフィルは目隠しをされてどこかに運ばれます。その途中で2人は離れ離れにされてしまいます。
不屈の男 アンブロークンのネタバレあらすじ:転
ルイスが連れてこられたのは、大森捕虜収容所。そこを渡辺伍長が取り仕切っており、ルイスの他にも多くの白人たちが収容されていました。ルイスは彼に目をつけられて散々暴力を受けます。ルイスが陸上のオリンピック選手だと知った渡辺伍長は、日本人と走らされ、十分な栄養も与えられていないルイスはへろへろな状態で走りながら倒れてしまいます。
それを見た渡辺伍長に再び殴られます。捕虜たちは日本兵の目を盗んで戦争の情報を集めます。その情報によって日本兵が負けるのは時間の問題だと噂が立ちます。
ルイスは日本兵に呼び出され、アメリカではオリンピック選手のルイスが戦死したことになっていると伝えられます。自分が生存していることを「郵便アワー」というラジオ番組で話すように指示をされます。そのラジオで、自分は生存していること、不満のない待遇で収容所にいると嘘を言わされます。そのラジオがルイスの家族に伝わり、生きていることを家族が喜びます。
その放送後、アメリカのことを悪く書いた台本を渡され、これをラジオで読む仕事を依頼されます。この仕事を引き受ければ収容所を抜け出して、いい暮らしを与えられます。しかし、アメリカのことを悪く書いた台本を読みたくなかったルイスは、収容所に戻ることを選択します。それにより渡辺伍長は怒り、捕虜全員にルイスを殴らせます。それは日が暮れるまで続きました。
後日、渡辺伍長が軍曹に昇進し、この収容所を去ることが決まります。渡辺伍長が去った後、大森捕虜収容所がB29の襲撃にあいます。損害が大きかったため、ここにいた捕虜たちは直江津捕虜収容所へと移動されます。
不屈の男 アンブロークンの結末
移動途中、東京は焼け野原になっており、死人もたくさんいました。直江津捕虜収容所にも多くの捕虜がおり、以前の収容所の環境より劣悪です。そしてそこには渡辺軍曹の姿がありました。ルイスは彼を見て、一瞬意識が遠のきます。ここでは日本軍のために石炭を積むのが仕事です。
石炭は重く重労働で、多くの脱落者を目にします。ルイスは重い石炭を運んでいた途中で日本兵にわざと突き落とされ足を痛めてしまいます。そんな状態で、渡辺軍曹からさらに重い木材を頭上にあげろと命じられます。渡辺軍曹は周りにいた日本兵に、木材を落としたら射殺しろと命じます。意識が朦朧とする中、ルイスは木材を持ち続けます。
捕虜たちはみんなルイスに注目をします。そして力を振り絞ってルイスは重い木材を頭上に持ち上げます。それを見て悔しそうな表情を見せる渡辺軍曹。「私の目を見るな。」と言って、ルイスをぼこぼこに殴ります。
ある日、日本兵からこの戦争は停戦になったと伝えられ、捕虜たちが川で水浴をすることを認められます。捕虜たちはその川で殺されるだろうと、死を覚悟します。しかし、直江津捕虜収容所の上空に味方の戦闘機がやってきて、戦争で勝利したことを知り、捕虜たちは歓声をあげて川の中で喜びます。
ルイスはようやくアメリカの地に戻ってきて、地面にキスをします。家族と再会を果たし、離れ離れになったフィルも無事に帰国を果たしました。
ルイスはその後、PTSDに悩まされましたが、復讐ではなく許すことが自分の生きる道であると悟り、収容所にいた元日本兵を訪ねて許しを与えました。そして80歳のとき、長野オリンピックの聖火リレーにて、再びオリンピックで走る夢を果たしました。その会場に渡辺軍曹の姿はありませんでした。
以上、映画「不屈の男 アンブロークン」のあらすじと結末でした。
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