ウルガの紹介:1991年フランス映画。モンゴルの大草原に暮らすゴンボ一家。現代文化とは程遠い暮らしをしている一家にとあるトラブルにあったロシア人がやってくる。彼の目を通して映るガンボ達の暮らしがとても斬新で面白く、且つ美しく映ります。
監督:ニキータ・ミハルコフ 出演:バヤルト(ゴンボ)、パー・トーマー(パグマ)、ウラジミール・ゴストゥヒン(セルゲイ)、ほか
映画「ウルガ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ウルガ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ウルガの予告編 動画
映画「ウルガ」解説
この解説記事には映画「ウルガ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ウルガのネタバレあらすじ:起
中国に属するモンゴル自治区。大きな大草原が広がるその場所で、ゴンボ(バヤルト)は暮らしていました。冒頭、馬に乗ったゴンボが妻パグマ(パー・トーマー)を追いかけている所から始まります。
ゴンボが手にしているのはウルガと言われる、馬を引き寄せるために使われる輪のついた長い棒。実はこの棒には別の使い方があって、ウルガを地面に刺していると男女の性行の邪魔をするなという意味になるのです。
いつものように妻を求めるゴンボでしたが、パグマは拒否します。モンゴルの法律では子供は3人まで、中国の法律では1人までと決められています。もうすでに3人の子供のいるゴンボ一家には、これ以上子供は要らない、これがパグマの拒否する理由でした。
ウルガのネタバレあらすじ:承
そんなある日、草原にある河に車を突っ込んで立ち往生しているセルゲイ(ウラジミール・ゴストゥヒン)に出会ったゴンボは、セルゲイを家に招待して手厚くもてなしました。セルゲイは初めて見る遊牧民の文化に目を輝かせます。やがて、ゴンボとセルゲイは文化を越えた友情で結ばれました。
4人の子供を持った歴史的偉人であるチンギス・ハンのようになりたかったゴンボは、何度妻に拒否されても懲りずに迫りますが、やはりまた拒否されてしまいます。そんなゴンボにパグマは「避妊具があるならいい」と提案しました。町で育ったパグマは町にはそんなものがあるのだとガンボに教えます。
ウルガのネタバレあらすじ:転
あくる日、ガンボはセルゲイを誘い町へ出かけました。遊牧民生活とは違い便利なものが町には溢れています。ガンボはテレビや帽子などを買いましたが、避妊具だけは恥ずかしくてどうしても買えなかったのです。
その後、ディスコにセルゲイとくり出したガンボ。セルゲイが起こしたトラブルの後始末をした後、ガンボは荷物を抱えて草原にやってきます。そこでうたた寝をしてしまったガンボ、その夢の中にチンギス・ハンが現れました。
ウルガの結末
夢の中でチンギス・ハンは「お前はモンゴル人ではない」と凄みました。良く見るとチンギス・ハンの顔は叔父バヤルトで、隣に妻のパグマを連れています。驚いて目を覚ましたガンボは家に帰りました。
風力発電に繋ぎ買ってきたテレビに家族みんな見入っています。パグマはガンボに尋ねます「頼んでいたものは買ってきた?」。ガンボは「売り切れだった」と答えると、失望した様子でパグマは黙って家を出ます。それに気づいたガンボは後を追いました。
その後、草原にウルガを刺していた場所は、時が流れて煙突が立っていました。あれからガンボには4人目の子供が生まれ、今や煙突の会社で働き元気に暮らしているというナレーションで物語は幕を閉じます。
以上、映画「ウルガ」のあらすじと結末でした。
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