ザ・レッスン 女教師の返済(別題:ザ・レッスン/授業の代償)の紹介:2014年ブルガリア,ギリシャ映画。女性教師が金策に追い詰められた末に取った思いもよらない結末とは。ブルガリアで実際に起こった事件を元に描かれたヒューマンドラマ。第27回東京国際映画祭コンペティション部門作品。
監督:クリスティナ・グロゼヴァ、ペタル・ヴァルチャノフ 出演:マルギッタ・ゴシェヴァ(ナデ)、イヴァン・バルネフ、イヴァン・サヴォフ、イヴァンカ・ブラトエヴァ、ほか
映画「ザ・レッスン 女教師の返済」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ザ・レッスン 女教師の返済」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ザ・レッスン 女教師の返済の予告編 動画
映画「ザ・レッスン 女教師の返済」解説
この解説記事には映画「ザ・レッスン 女教師の返済」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ザ・レッスン 女教師の返済のネタバレあらすじ:起・お金がない!
厳格な教師ナデのクラスで、財布が盗まれるという事件が発生する。翌日までに返すよう教室に封筒を残しておくが戻ってこず、ナデは必ず犯人を見つけて罰を与える、と言い放つ。
その日、ナデが家に帰ると裁判所の係官がおり、住宅ローンの返済が延滞のため3日以内に返済がなければ家を競売にかける、と言われる。
きちんと支払っているものと思っていたナデは夫に問いただすと、返済金は夫が使い込み、督促状も隠していたことが発覚する。副業の翻訳料も入金は1週間後になるため、ナデはしかたなく疎遠になっていた父に頼ることにする。
父は女好きで、母の死後すぐに若い後妻をもらい、ナデはそんな父に反発していた。父の家を訪れた彼女は、母と自分の写真に並んで後妻の写真が飾られているのを目にし、腹立ち紛れに後妻の写真の顔をマジックで塗りつぶし、金のことを言いださないまま帰る。
結局、ナデは町の金貸しから金を借りて返済にあてる。
ザ・レッスン 女教師の返済のネタバレあらすじ:承・まだ足りない!
ナデは金貸しのところで聞いたやり方でクラスの窃盗犯を捕まえようと、自分の札に印をつけ、休み時間に誰も居ない教室に鞄を残し見張っていた。
その時、裁判所の係官から返済金が不足していたという電話が入り、ナデは慌てて銀行へ向かう。しかしバスの中で乗車賃を払おうとした彼女は、既に印をつけた札が盗まれていることに気づき、しかたなく顔見知りの車掌にバス賃と返済不足分のお金を借りる。
銀行で不足分を入金しようとしたナデだったが、そこでまた振り込み手数料分が足りないと言われる。閉店ぎりぎりの時間で弱り果てた彼女は、向かいの公園の噴水池の中から小銭を拾い集め、なんとか全額を入金し終える。
ザ・レッスン 女教師の返済のネタバレあらすじ:転・返せるアテがない!
翌日、学校の売店で印のついた札が使われていることを知ったナデは、生徒たちにそのことを告げ、既に犯人は分かっているが名乗り出れば許す、と言う。
放課後、犯人を待っていたナデのところに駆け込んできたのは会社が倒産したことを知らせる翻訳会社の社員だった。
あてにしていた翻訳料が入らなくなったことで、今度は金貸しへの返済が難しくなったナデは、返済を待ってもらうよう交渉するが、金貸しはナデのクラスにいる甥の成績に手心を加えることを要求する。
ナデはクラス全員にいい点をつけるが、生徒も不審がり続けることはできない。金貸しは期日までに返せないなら体で返せ、と言い、それができないなら幼い娘の身も危険にさらされると悟ったナデは警察に駆け込むが、苦情の担当は金貸しの友人だった。
ザ・レッスン 女教師の返済の結末:最悪の決断
金貸しの要求に応じようとするがそれもできず、追い詰められたナデは生徒から取り上げたおもちゃの銃を使って銀行強盗をはたらき、その金で金貸しに全額を返済する。
学校へ行くと職員室のテレビでは強盗のニュースが流れていた。ナデが教室へ行くと1人の生徒が同級生から金を盗んでいるところを見つける。犯人は分かったが、ナデはもはや彼を責めることはできなかった。
以上、映画「ザ・レッスン 女教師の返済」のあらすじと結末でした。
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