ヴァンプス/VAMPSの紹介:2017年ロシア映画。ロシアの小説家A・K・トルストイの原作を映画化した作品で、18世紀のロシアの辺境の村を舞台に、ひとりの女性を巡って人間とヴァンパイアが壮絶な戦いを最新の映像技術を駆使して描きあげたたロシア発のアクションスリラーです。
監督:セルゲイ・ギンズバーグ 出演者:ミハイル・ポレチェンコフ(ラヴル)、コンスタンチン・ワルコフ(アンドレイ)、アグラヤ・シロフスカヤ(ミリェーナ)、ミハイル・ジガロフ(ビシュテフィ)ほか
映画「ヴァンプス/VAMPS」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ヴァンプス/VAMPS」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ヴァンプス/VAMPSの予告編 動画
映画「ヴァンプス/VAMPS」解説
この解説記事には映画「ヴァンプス/VAMPS」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ヴァンプス/VAMPSのネタバレあらすじ:起
遥か昔、この世界はヴァンパイアによって支配されていました。ヴァンパイアは6つの部族に分かれてこの世を支配し続けていましたが、やがてヴァンパイアの能力を保持しつつも、弱点である光を克服した半分人間・半分ヴァンパイアの種族モロイが現れ、人間と協力してヴァンパイアを打ち負かしました。
時は流れて18世紀のロシア。辺境の小さな村にてヴァンパイアのビシュテフィ(ミハイル・ジガロフ)が長き眠りから復活を果たしました。ビシュテフィは150年ぶりに訪れる皆既日食の日に種族の力を取り戻す儀式を行うべく、手下を引き連れて、かつての居城である古い城へと凱旋しました。
村で一番といわれる絶世の美女である羊飼いのミリェーナ(アグラヤ・シロフスカヤ)は、逃げ出した子羊がとある墓の中に吸い込まれるところを目撃してしまいます。ミリェーナはすぐさま村の神父ラヴル(ミハイル・ポレチェンコフ)に事の次第を報告し、祈りを捧げてもらいました。
そこへ、ラヴルを連れ戻すため、首都モスクワから侍従武官アンドレイ(コンスタンチン・ワルコフ)がやって来ましたが、かつて身に覚えのない罪を負わされてこの地に追放されたラヴルは、モスクワに戻る気はありませんでした。
ヴァンプス/VAMPSのネタバレあらすじ:承
アンドレイは沼で水浴びをしていたミリェーナと会い、彼女の魅力に惹かれていきました。ひとまずミリェーナ一家の家に滞在することになったアンドレイは、家の中に大量のニンニクがあることに気付きました。
その夜、ミリェーナの家にコウモリの群れが現れたかと思いきや、死んだはずの少女がグール(ヴァンパイアに血を吸われ、なり損ないになった者)と化して蘇ったという噂が村中を駆け巡りました。この村ではグール化を阻止するために死者の胸に杭を刺し、ニンニクを首にかけ埋葬したのち墓に石を投げ、更に聖水で清めるという埋葬方法が行われていました。
翌日、アンドレイはラヴルからヴァンパイアの話を聞きに行きましたが、ラヴルはアンドレイに早くモスクワに帰れと追い出しました。その後、異変に気付いたアンドレイは危うくミリェーナがビシュテフィの手下に連れ去られようとしているところを発見、無事村へと連れ帰ることができました。しかし、ミリェーナの父はいつまでも戻らず、夜明けを待って捜索することになりました。
ヴァンプス/VAMPSのネタバレあらすじ:転
その夜、アンドレイはミリェーナの兄から彼女の出征の秘密を聞きました。今から20年前、ミリェーナを身籠っていた彼女の母がビシュテフィに襲われ、ヴァンパイアとされてしまったのです。ミリェーナは何とか無事生まれましたが、父は母の胸に杭を打ち、それ以来ビシュテフィへの復讐の機会を伺っていたというのです。
アンドレイはラヴルにミリェーナが人間なのか調べてもらうことにしました。その結果、ミリェーナは何とモロイであることが判明しました。ビシュテフィはミリェーナの血を得ることで光にも強い完全体になろうとしているのです。ラヴルはミリェーナを修道院へ匿うことにし、アンドレイも帯同することにしました。
ところが、ミリェーナの家では、ビシュテフィの手下と化した父が現れ、彼女の兄と妻子共々グールと変えてしまいました。ラヴルはやむを得ずグールたちにとどめを刺しました。
いよいよ皆既日食を翌日に控え、ビシュテフィは大勢のグールを村へと放って襲撃させました。アンドレイとラヴルは徹底抗戦の構えを見せましたが多勢に無勢、あえなくミリェーナをさらわれてしまいました。
ヴァンプス/VAMPSの結末
そして遂に皆既月食の日、ビシュテフィはミリェーナにヴァンパイアの6人の長老の血を与えました。そうすることで彼女のモロイの力を極限にまで高めてから血を吸おうと考えたのです。そこにアンドレイが駆け付けてビシュテフィに決闘を挑みました。
一方、ラヴルはグールを一掃すべく、自らの命と引き換えに爆弾を爆発させていました。
アンドレイはヴァンパイアの弱点である銀の剣を構えて戦うも、その絶大な力に圧倒されそうになりました。そこにアンドレイの部下たちが駆け付けて窮地を救い、形勢逆転したアンドレイはビシュテフィを銀の剣で刺し貫いて倒しました。
ところが、ミリェーナの変異は止まらず、アンドレイは銀の剣で彼女の胸を貫こうとしましたが、どうしてもできませんでした。しかしその時、剣から滴った彼の血がミリェーナへと落ち、不思議なことに変異は収まりました。
その後、ラヴルの修道院はアンドレイの部下が引き継ぐことになり、アンドレイとミリェーナは共に旅立つことにしました。
以上、映画「ヴァンプス/VAMPS」のあらすじと結末でした。
この映画の感想を投稿する