ヴィクトリアの紹介:2015年ドイツ映画。ピアニストになる夢をあきらめ、マドリードからベルリンへ移り住んだヴィクトリア。安月給でカフェの仕事についているが、ドイツ語が話せないため友達もできない。そんな彼女がクラブで知り合った、気のいい同年代の若者4人。すぐに打ち解けて楽しい時間を過ごすが、彼らが起こしたとんでもない事件にヴィクトリアは訳もわからぬまま引きずられていく。わずか12ページの台本。さらに140分ワンカットでオールロケという、前代未聞のチャレンジを成し遂げた衝撃作。主演は、「タイム・ハンターズ 19世紀の海賊と謎の古文書」のライア・コスタ。
監督:セバスチャン・シッパー 出演者:ライア・コスタ(ヴィクトリア)、フレデリック・ラウ(ゾンネ)、フランツ・ロゴフスキ(ボクサー)、ブラク・イーギット(プリンカー)、マックス・マウフ(フース)、アンドレ・M・ヘンニック(アンディ)ほか
映画「ヴィクトリア」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ヴィクトリア」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ヴィクトリアの予告編 動画
映画「ヴィクトリア」解説
この解説記事には映画「ヴィクトリア」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ヴィクトリアのネタバレあらすじ:起
20代のヴィクトリアは、スペインからドイツのベルリンへ来て3カ月。カフェで働いて生活していますが、ドイツ語がしゃべれず、友達もいない寂しい毎日です。深夜、1人で出掛けたクラブで踊り、帰ろうとしたところへ4人の男に声をかけられます。ゾンネ、ボクサー、フース、プリンカーと名乗る彼らと路上で親しげに話しているうちに、ヴィクトリアは4人のたまり場だというビルの屋上について行きます。盗んだビールを飲みながら、ふざけ合う5人。明け方になり、カフェを開けるため帰ると言うヴィクトリアを、ゾンネが自転車で送ります。彼女はゾンネにココアをおごり、店のピアノを弾いてみせます。ピアニストになるために何年も音楽院で学んできたヴィクトリア。才能の限界を感じ、夢を捨ててベルリンへ来たのでした。ゾンネは、そんな彼女の演奏を素晴らしいと絶賛します。また会う約束をして別れる2人でしたが、その直後にボクサー達が店に入ってきます。
ヴィクトリアのネタバレあらすじ:承
彼らはトラブルを抱えていました。ボクサーが、刑務所で世話になったという男に呼び出されていたのです。酔いつぶれていたフースの代わりに運転を頼まれたヴィクトリアは、何が起こっているのかわからぬまま承知します。待ち合わせ場所にいたギャングらしき男は、借金を返せないボクサーと、その友人であるゾンネ達に銀行強盗をするよう命じます。共に巻き込まれたヴィクトリアも運転手をすることになり、銀行まで4人を送ります。ボクサー達は強盗をやり遂げ、彼らが乗り込んだ車をヴィクトリアが運手して逃亡。6万ユーロが入った袋を持って、深夜営業のクラブに入り大喜びではしゃぎ回ります。
ヴィクトリアのネタバレあらすじ:転
あまりに騒ぎ過ぎて、クラブを追い出された彼ら。フースのことを思い出して車に戻るとそこにはパトカーが。慌てて逃げる4人を警官が発砲、ブリンカーとボクサーは撃たれます。ゾンネとヴィクトリアは大金と共に、ひたすら走って逃げます。とあるアパートに逃げ込んだ2人は、母親と赤ん坊のいる部屋へ入り込みます。怯える母親にヴィクトリアは、ここから逃げ出すために赤ん坊を貸してくれと言います。2人は部屋にあった服に着替え、赤ん坊を連れてアパートを出ます。彼らを若い夫婦だと思い込んだ警官達の間をすりぬけ、路上に赤ん坊を置き去りにすると、大急ぎでタクシーに乗り込みます。
ヴィクトリアの結末
どこかで体を休めようと、タクシーを降りた2人はとあるホテルに入ります。ヴィクトリアがチェックインして部屋に入りますが、ゾンネの様子が変です。彼は腹部を撃たれて重傷でした。ショックを受けたヴィクトリアは、急いで彼をベッドに寝かせます。苦しむゾンネを見かねて救急車を呼びますが、彼は「お前のことは誰も知らない。金を持ってスペインへ帰るんだ」とだけ言い、息絶えます。ヴィクトリアは泣き続けますが、なんとか立ち上がって大金の袋を持ち、ゾンネの遺体を残して部屋を出ます。ホテルを後にし、とぼとぼと歩いていくヴィクトリア。遠くにサイレンの音が聞こえています。
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