ロストックの長い夜の紹介:2014年ドイツ映画。1992年ロストックで、難民収容センターに対して大規模運暴動な暴動が発生。警察隊と若い暴徒が二夜に渡り早朝まで争う前後の様子を描いた作品。暴動が起きる前まではモノクロで繊細な映像が映し出され、暴動が始まるとカラーモードへと移り変わります。
監督:ブルハン・クルバニ 出演:ヨナス・ナイ(ステファン)、ジョエル・バズマン(ロビー)、リエン(トラン・ル・ホン)、サスキア・ローゼンダール(ジェシー)、デーヴィト・シュトリーゾフ(マルティン)、デイビット・シュッター(サンドロ)、ほか
映画「ロストックの長い夜」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ロストックの長い夜」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ロストックの長い夜の予告編 動画
映画「ロストックの長い夜」解説
この解説記事には映画「ロストックの長い夜」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ロストックの長い夜のネタバレあらすじ:起
1992年、ロストックの難民収容センターでは定員オーバーが続き、難民が屋外にキャンプすることに対して市民の間で排外主義が広まります。排外主義の多くは若者で、ナチスの思想を持っており、世間ではネオナチと呼ばれていました。その思想を持った青年たちはデモに向けて準備を始めます。
ロビーは感情を表に出す性格で、この国から外人をなくしたいと考えていました。ロビーは警察が近づいてくると挑発的な態度を取り、捕まってしまいます。しかしすぐに釈放され、ステファンと合流します。ステファンの父親マルティンは政治家で、今回のデモに憤りを感じています。
ロビーがステファンの家にやってくると、マルティンが快く息子の友人を招き入れ、息子がネオナチグループに所属していることは知らない様子です。その後、ロビーから仲間のフィリップが窓から飛び降りて死んだと伝えられます。それを聞いてステファンはショックを受けます。
2人はフィリップの部屋に行って遺書を読み、ステファンはフィリップの上着を形見として身につけます。
ロストックの長い夜のネタバレあらすじ:承
難民収容センターに住んでいるベトナム人のリエンは、この状況にあっても亡命するつもりはなく、永住権を取得するために勤務先のクリーニング屋の上司に証明書を申請します。それに対してリエンの兄は、リエンのせいで家族が引き裂かれてしまったと怒りを感じています。
リエンの同僚のドイツ人女性カトリンは、デモによって幼稚園が閉鎖されたため職場に子供を連れてきています。リエンがその子の遊び相手になっているところで、その子は薬品をこぼしてしまい布をだめにしてしまいます。
上司はリエンとカトリンのクビを検討しますが、カトリンの子供がリエンをシナ人と差別的な呼び方をしていたとわかると、カトリンだけをクビにしてしまいます。
ロストックの長い夜のネタバレあらすじ:転
政府はロストックの難民施設を早期に撤収することを決定し、難民は別の地域に移されるとラジオ放送されます。その決定にマルティンは怒ります。しかも、デモが中止になる気配はありません。今夜はデモが起こるので家にいてほしいと願うマルティンでしたが、息子と連絡を取ることができません。
一方その頃、ステファンが所属するネオナチグループはビーチへ行って楽しみます。その間、ロビーの彼女ジニーがステファンを誘惑してきます。そんなことがあった直後、ステファンはロビーから、ジニーは何を考えているのかわからないとぼやかれます。
リエンはカトリンの様子を見にやってきますが、カトリンの彼氏に怒鳴られて追い出されてしまいます。そのときリエンは、自分が移民であることを深く自覚させられます。
ロストックの長い夜の結末
日が暮れて難民収容センターに人々が集まってきます。ステファンたちは取材を受けて、このままだとドイツ人に未来はないとカメラの前で語ります。多くの警察も難民収容センターに集まり、暴動が開始されます。ほとんどの難民は避難していましたが、まだそのセンターには150人の移民が残っていました。
暴徒と警察はお互いに様子を見ながら、少しずつ暴動が加熱していきます。その間、ステファンとジニーは手を繋ぎキスをします。暴動中、家でアルバムを見ながら息子をなつかしむマルティン。そして、デモの現場へと足を運びます。
しびれを切らした警察は、暴動が収拾していないにも関わらず撤収してしまいます。それをきっかけに、収容センターは暴徒たちによって燃やされてしまい、現場はヒートアップしていきます。
ロビーとステファンは建物の中に入り、移民がいないか探し、物を壊していきます。現場に着いたマルティンは暴徒の中、「暴力反対!」と叫んでデモの反対を訴えます。すると収容センターから出てきたステファンを見て、表情が固まります。
リエンたちはカトリンのところへ行き、かくまってもらうように頼みます。カトリンは少し考えた後、リエンたちを受け入れます。
夜が明け、リエンたちは無事に保護されたようで、簡易ベッドから起き上がります。リエンが外へ出ると、子供たちがリエンたちのほうに石を投げて、この映画の幕は閉じます。
以上、映画「ロストックの長い夜」のあらすじと結末でした。
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