ウエスト・サイド・ストーリーの紹介:2021年アメリカ映画。夢や自由を求めて多くの移民たちが暮らすニューヨークのウエスト・サイド。しかし、社会への不満を抱えた若者たちは、同胞の仲間と結束し、激しく敵対し合っていった。ある日、プエルトリコ系移民<シャークス>のリーダーを兄に持つマリアは、対立するヨーロッパ系移民<ジェッツ>の元リーダーのトニーと出会い、一瞬で恋に落ちる。やがてこの禁断の愛が、多くの人々の運命を変えることとなる。シェイクスピアの戯曲『ロミオとジュリエット』を基に、1957年に発表したブロードウェイ・ミュージカル『ウエスト・サイド物語』の2度目の長編映画。
監督:スティーブン・スピルバーグ 出演:アンセル・エルゴート(トニー)、レイチェル・セグラー(マリア)、デヴィッド・アルヴァレス(ベルナルド)、アリアナ・デボーズ(アニータ)、リタ・モレノ(バレンティーナ)、マイク・ファイスト(リフ)、ジョシュ・アンドレス(チノ)、コリー・ストール(シュランク警部補)、ブライアン・ダーシー・ジェームズ(クラプキ巡査)ほか
映画「ウエスト・サイド・ストーリー」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ウエスト・サイド・ストーリー」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ウエスト・サイド・ストーリーの予告編 動画
映画「ウエスト・サイド・ストーリー」解説
この解説記事には映画「ウエスト・サイド・ストーリー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ウエスト・サイド・ストーリーのネタバレあらすじ:起
夢や自由を求めて多くの移民たちが暮らすニューヨークのウエスト・サイド。ここで差別や貧困など社会への不満を抱えた若者たちが同胞の仲間と結束し、トニーとリフが率いるヨーロッパ系移民のグループ<ジェッツ>と、ベルナルド率いるプエルトリコ系移民の<シャークス>が激しく敵対し合っていました。
日々縄張りを巡って激化する対立を沈めるために、学校主催でダンスパーティが開かれました。リフはこのパーティでシャークスに決闘を言い渡そうと計画していました。ジェッツをより大きく見せるためにリフは前リーダー、トニーにもパーティへ来るよう頼みました。
しかし、刑務所から出所したばかりの彼はドクの店でまじめに働き、悪さをやめたため、一度は誘いを断りましたが、何かの予感を感じてパーティへ行くことにします。
一方、ベルナルドの妹マリアはアメリカに来て初めてのダンスパーティに胸を躍らせていました。ベルナルドの恋人アニータにドレスアップさせてもらい、フィアンセのチノと共に会場へ向かいました。
パーティではジェッツとシャークがダンスで対抗しはじめます。そんな中、会場にひとり現れたトニーは、マリアと運命の出会いを果たします。一瞬で恋に落ちた2人は体育館の隅で手を取り合い踊りました。しかし、ベルナルドに見つかってしまい引き離されることに。
ジェッツの元リーダーと、シャークスのリーダーの妹。それは決して許されることのない恋でした。
ウエスト・サイド・ストーリーのネタバレあらすじ:承
会場がカオスになる中、トイレで落ち合ったリフとベルナルドは明日の夜に決闘をすることを約束しました。武器は持ち込まず素手で戦うこと、それがこの決闘の取り決めでした。
その日の晩、いてもたってもいられなくなったトニーは、プエルトリコ系移民が住む地区でマリアの名前を叫びながら探しました。そしてベランダから身を乗り出したマリアを見つけます。ベランダをよじ登ったトニーはマリアを抱きしめ愛を誓いました。
「明日2時、一緒にニューヨークの端まで行こう!」マリアに迷いはありませんでした。
自宅に戻ったトニーは、ドクの店の女店主バレンティ―ナから愛の言葉をスペイン語で教わりました。彼女もまたプエルトリコ系移民で若い時にグリンゴ<白人>であるドクと結婚し、未亡人となった今は一人で店を切り盛りしていたのでした。
翌日になり、待ち合わせの場所にきたマリアは浮かない顔をしていました。今日の夜、ベルナルドが決闘に行くことを知ったからです。トニーはマリアから闘いを止めてほしいと言われ、いったん別れてリフのもとへと向かいました。
リフのもとを訪れたトニーは、彼の手に拳銃が握られていることを知ります。すぐさま取り上げ説得をしますが、リフの意は固く決闘をやめようとはしません。それどころか、拳銃を奪い返しトニーの元を去っていきました。
ウエスト・サイド・ストーリーのネタバレあらすじ:転
そして、ついに決闘の夜がやってきました。広い敷地に塩が積まれている倉庫で、ジェッツとシャークスは対峙。素手で闘う取り決めのはずでしたが、双方は鎖や鈍器などの武器を携えていました。この死闘を止めるためにトニーも遅れてやってきました。
ベルナルドの挑発にはのらず、トニーは一発も殴ろうとはしません。しかし、トニーの我慢が限界に達してしまいました。ふとしたはずみで手をあげたことをきっかけに、ベルナルドに馬乗りになり殴り続けてしまいます。
激昂したベルナルドは起き上がり、隠し持っていたナイフをトニーめがけて振りかざしてきました。ところが、ナイフは制止しようとしたリフに突き刺さり、殺されてしまいます。怒りが頂点に達したトニーは思いのままベルナルドをナイフで刺し返したのでした。
そんな状況を知る由もないマリアは、仕事を終え浮かれた足取りで帰っていました。するとそこへチノが現れ、トニーがベルナルドを刺し殺したことを聞かされます。
最愛の兄が死に、その犯人が愛するトニーであるという事実にショックを受け部屋に引きこもるマリア。するとベランダからトニーが現れました。はじめは拒絶するマリアでしたが、離れることができないことを悟り、2人で逃げる決意をします。
するとそこへ、アニータが入ってきました。窓から逃げるトニーの姿を見て、激怒するアニータ。しかしマリアの必死の説得でトニーを心から愛していることを知ったアニータは、彼女の気持ちを理解してくれました。
一連の争いについて事情聴取のためにやってきたシュランク警部補に引き留められていたマリアは、アニータにドクの店にいるトニーへ到着が遅れる伝言を頼みました。
ウエスト・サイド・ストーリーの結末
ドクの店にはジェッツのメンバーが集まっていました。地下室から出てこようとしないトニーにバレンティーナが寄り添っていました。
そこへ、アニータがマリアの言葉を伝えるためにやってきます。しかし、ベルナルドを憎むジェッツは、アニータに暴行を加えようとします。地下室から様子を見に来たバレンティーナによって止めさせることができましたが、憎悪を募らせたアニータはジェッツへ嘘の伝言をしました。「マリアはチノに殺された」と。
一方、チノは復讐を果たすため、銃を片手にトニーを探し回っていました。
バレンティーナから偽の伝言を聞かされたトニーは、悲しみに沈み店を出ると「自分も殺せ!」と叫びながらチノを探し回りました。
その時、マリアがやってきます。2人は喜びにあふれ固く抱き合いました。
しかし時同じくしてチノが現れ、トニーに銃弾を放ちました。トニーはその場で崩れ、マリアが駆け寄ります。マリアと再び会うことができたトニーは微笑みを浮かべ、息を引き取りました。
ことの成り行きを、通りを挟んでそれぞれ見守っていたジェッツとシャークスのメンバーたちは、共にトニーの亡骸を担ぎ歩き出しました。
いったいいつまで争えばいいのか。この銃であと何人を殺すことができるのか?
マリアの悲痛の叫びは彼らの心を動かしたのでした。
以上、映画「ウエスト・サイド・ストーリー」のあらすじと結末でした。
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