トッド・ソロンズの子犬物語の紹介:2015年アメリカ映画。可愛いけども何気に問題ばかり起こす1匹のダックスフンドが次々と冴えない飼い主の元を転々とする姿を通じて人生の残酷さや儚さを映し出した、4つのエピソードからなる動物ブラック・コメディ作品です。
監督:トッド・ソロンズ 出演者:キートン・ナイジェル・クック(レミ)、グレタ・ガーウィグ(ドーン・ウィナー)、キーラン・カルキン(ブランドン)、ダニー・デヴィート(デイヴ・シュメルツ)、エレン・バースティン(ナナ)ほか
映画「トッド・ソロンズの子犬物語」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「トッド・ソロンズの子犬物語」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
トッドソロンズの子犬物語の予告編 動画
映画「トッド・ソロンズの子犬物語」解説
この解説記事には映画「トッド・ソロンズの子犬物語」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
トッドソロンズの子犬物語のネタバレあらすじ:最初の飼い主:小児ガン患者の少年
赤い屋根の納屋から、男性がキャリーケースを持って出てきます。男性は白いトラックにキャリーケースを積みこむと、ペットショップに連れていきました。赤ちゃん犬のダックスフントは、売られます…。
トッドソロンズの子犬物語のネタバレあらすじ:レミとウィンナードッグ〕
小児ガンに侵され、今なお闘病中の少年・レミ(キートン・ナイジェル・クック)。父・ダニー(トレイシー・レッツ)はそんなレミを喜ばせようと、ペットショップでメスのダックスフントの赤ん坊を買ってきました。大変喜んだレミはダックスフンドに“ウィンナードッグ”と名付けて可愛がりましたが、犬に無関心なダニーやペットを飼うのに反対だった母・ディナ(ジュリー・デルピー)は飼育に非協力的でした。レミはそんなウィンナードッグにフルートを吹いて聴かせてあげたりしたのですが、ある日両親が留守中にウィンナードッグをゲージから出して遊んだ時、つい自分のおやつのグラノーラバーを与えてしまったところ、生まれつき胃腸の弱いウィンナードッグはたちまち下痢を起こし、所かまわず糞尿を撒き散らしてしまいました。ダニーはすっかり衰弱したウィンナードッグの安楽死を決断、動物病院に連れていきました。
トッドソロンズの子犬物語のネタバレあらすじ:第二の飼い主:保健所の女性看護師
保健所に連れて行かれ、あわや安楽死処分されようとしていたウィンナードッグは、女性看護師のドーン(グレタ・ガーウィグ)に引き取られて九死に一生を得ました。ドーンは新たに糞を意味する“ドゥーディ”という名を与え、懸命の看病の甲斐あってドゥーディはすっかり元気を取り戻しました。ある日、偶然にも元同級生のブランドン(キーラン・カルキン)と再会したドーンは、成り行きからブランドンのオハイオ州への旅に同行することになったのですが、実はブランドンはドラッグの運び屋をしており、旅の目的もまたドラッグを運ぶためでした。途中でメキシコ人親子のヒッチハイカーを乗せたりしながら一行は旅を続け、途中でブランドンの弟・トミー(コナー・ロング)とその妻・エイプリル(ブリジット・ブラウン)の家に立ち寄りました。ブランドンはトミーに父が死んだことを告げ、運び屋稼業から足を洗うと誓いました。ドーンはトミー夫妻にドゥーディを託し、ブランドンと一緒に旅立っていきました。
トッドソロンズの子犬物語のネタバレあらすじ:第三の飼い主:脚本家兼大学講師
ドゥーディは、脚本家であり大学で映画学科の講師でもある初老の男デイヴ(ダニー・デヴィート)の元に引き取られました。生徒からは時代遅れとバカにされているデイヴは脚本家としてもう一花咲かせようと映画会社の関係者らに書き下ろしの脚本を送りますが、全く相手にされませんでした。そんなある日、デイヴは大学側から、生徒から講義に対する不満が噴出していることを聞かされ、このままでは常勤の地位も危ういと警告されました。これ以上バカにされることに我慢がならないデイヴはドゥーディに黄色いペット用の服を着せ、爆弾を背中に背負わせて大学構内を歩かせるという暴挙に出ました。大学はたちまち騒然となり、すぐさま警察と爆発物処理班が駆け付けて周囲は大混乱に陥りました。
トッドソロンズの子犬物語のネタバレあらすじ:第四の飼い主:末期ガンの老女
ドゥーディはナナ(エレン・バースティン)という年老いた女性に引き取られ、“キャンサー”(ガン)と名付けられました。その名の通り、ナナは末期ガンに侵されていました。ナナの遺産を狙う孫娘のゾーイ(ゾーシャ・マメット)は芸術家志望の恋人・ファンタジー(マイケル・ショウ)と共に頻繁に金銭をねだり、ナナは不機嫌そうな素振りを取りながらもゾーイの要求にあっさりと応えていました。ある日、ナナは自分が若かった頃(メロ・ラディック)の夢を見ました。それは彼女にとって、人生の選択肢が幾多にも分かれていたことを示唆するようなものでした。夢から覚めたナナは、いつの間にかキャンサーがいなくなっていることに気付き探し回りましたが、キャンサーはナナの目の前で複数台の車に撥ねられ、その波乱に満ちた生涯の幕を閉じました。6ヶ月後、キャンサーの亡骸はファンタジーによって剥製にされ、アートとして飾られました。
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