ウルフ・アット・ザ・ドアの紹介:2016年アメリカ映画。チャールズ・マンソンらによるシャロン・テート殺害事件を元にして、カルト教団に狙われた男女の恐怖を描くホラー・サスペンス。友人シャロンの屋敷に身を寄せていたアビーは、故郷に帰る前夜不審な若者を目撃する。彼らは狂気に染まったカルト教団の信者だった。困惑と恐怖の中、アビー達は襲い来る侵入者達から必死に逃げようとするのだが…。
監督:ジョン・R・レオネッティ 出演者:ケイティ・キャシディ(シャロン)、エリザベス・ヘンストリッジ(アビゲイル)、アダム・キャンベル(ボイチェフ)、マイルズ・フィッシャー(ジェイ)、クリス・マルケイ(ジョン)ほか
映画「ウルフ・アット・ザ・ドア」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ウルフ・アット・ザ・ドア」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ウルフ・アット・ザ・ドアの予告編 動画
映画「ウルフ・アット・ザ・ドア」解説
この解説記事には映画「ウルフ・アット・ザ・ドア」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ウルフアットザドアのネタバレあらすじ:不気味な襲撃
舞台は1969年、夏のロサンゼルス。2人暮らしの夫婦が深夜、ノックの音に気付いて目を覚まします。不気味な若い男女が家に侵入し、派手な騒音を立てながら物を破壊していきました。若者達が去った後、通報で駆けつけたロス市警はドアに赤い字で「子豚」と書かれているのを見つけます。
ここ最近、似たような家宅侵入が多発していました。そして犯行はどんどん過激になっています。不気味な事件が世間を騒がせ始めたある夜、4人の男女がメキシコ料理店で送別会を開いていました。会の主役はアビゲイル(愛称アビー)。裕福な家の娘で、友人で女優のシャロン、その夫ジェイの家に身を寄せています。アビーは実家からの仕送りが打ち切られるのをきっかけに、ボストンの家に帰ることを決意しました。
シャロンはズマのビーチの写真を入れたペンダントをプレゼントします。シャロンもジェイも、アビーが帰ってしまうことを非常に残念がっていました。そして2人よりも強く反対していたのが、アビーの恋人ボイチェフです。店から帰宅した後も、ボイチェフは何とかアビーを引きとめようと説得を続けました。しかし潮時だと感じていたアビーの意志は変わらず、ボイチェフは悲しみと苛立ちを募らせます。
ウルフアットザドアのネタバレあらすじ:侵入者
シャロンは友人エイミーに電話をしていました。アビーを説得して欲しいと頼むためです。妊娠中のシャロンは1人になることをとても心細く思っていました。すると突然電話が切れてしまいます。シャロンは不思議に思いつつも、特に気にすることなく席を立ちます。彼女の後ろには、不気味な若者が無言で立っていました。
敷地内には本館の他に離れが建っています。シャロン達は離れをウィリアムという青年に貸していました。ウィリアムを訪ねた友人スティーブンは、高額な音楽プレイヤーを売りつけ、上機嫌で帰ろうとしていました。しかし門の前で不気味な若者に襲われ、ハンマーで殴り殺されてしまいます。
そうとは知らないボイチェフは、悲しみを紛らわすように庭に出ました。そしてスティーブンの遺体を発見し、隠れていた若者に襲われます。ナイフで刺され意識を失ったボイチェフはバスルームに押し込められました。一方のアビーは、窓を叩くような音を聞いて不審に思います。シャロンはエイミーが来たのだろうと言いますが、外には誰もいませんでした。
ウルフアットザドアのネタバレあらすじ:静かに迫る影
不安の中、荷造りを進めるアビー。突然「ねぇ」と声をかけられ、顔を上げると見知らぬ若い女が手を振っていました。アビーが呆然としていると、女は静かに移動して姿を消します。後を追いかけたアビーはシャロンと合流し、先ほどの不気味な女について尋ねました。あまりにも堂々としていたので、シャロンの友人かと考えたのです。しかしシャロンは否定しました。
流石に不安になった2人は広い屋敷内を歩き、厳重に戸締りをしていきます。ところが悪意を持った侵入者達は、既に凶行に及ぼうとしていました。最初に犠牲になったのはジェイです。リビングのソファで寝ていた彼は、侵入者にナイフでメッタ刺しにされ殺害されてしまいました。
うめき声を聞いたアビーとシャロンは、リビングでジェイの遺体を発見。直後に電気が消え、2人の前に男が現れます。パニック状態のアビーとシャロンは家の中を逃げ回り、シャロンはバスルームに、アビーはクローゼットに身を隠します。
ウルフアットザドアのネタバレあらすじ:抵抗
シャロンは逃げ込んだバスルームでボイチェフと合流。「赤ちゃんを殺さないで」と訴えるシャロンの願いも虚しく、ドアが破壊され2人は引きずり出されます。勢いよく閉められた玄関のドアには「豚」と落書きされていました。アビーは慎重にクローゼットから抜け出します。家の中には、宗教的な儀式を思わせるロウソクが大量に立てられていました。
アビーは何とか本館を出て離れに走ります。窓を叩いてウィリアムに助けを求めますが、大音量で音楽を聴いている彼は気付きません。結局アビーは侵入者に捕まってしまい、本館に連れ戻されました。アビー、シャロン、ボイチェフは同じ部屋に集められます。部屋にやって来た男はボイチェフを蹴り、アビーの顔を踏みつけました。隙を突いてシャロンが逃げようとしますが引き倒されてしまいます。
男はシャロンの足首に鎖を巻きつけました。恐怖で泣き叫びながら互いに縋り付くアビーとシャロン。しかし男は無慈悲に鎖を引っ張り、シャロンを連れて行ってしまいます。ボイチェフはズマで初めて会った時の思い出を語り、絶対に諦めるなとアビーを励ましました。そしてトランクを武器に反撃を開始します。
戻って来た男が怯んだ隙に逃げようとしたアビーとボイチェフ。しかし現れた女にボイチェフが背中を刺されてしまいました。アビーはハンマーで女を殴りボイチェフを助けようとしますが、彼は既に絶命していました。
悲しみの中、立ち上がったアビーは振り向きざまにナイフで刺されてしまいます。重傷を負いながらも、アビーは懸命に歩いて敷地の外に出ようとします。
ウルフアットザドアの結末:絶望と狂気
ヨロヨロと逃げるアビーは、何とかフェンスを乗り越え車道に出ました。通りかかった車に助けを求めますが、降りて来たのはハンマーを持った男です。逃げられないと理解したアビーは絶望し、「どうしてよ」と呟きます。倒れたアビーの視界にはペンダントが落ちていました。ビーチの写真を見ながら、「助からない」と涙を流します。
――翌日。出勤した家政婦がシャロン、ジェイ、アビー、ボイチェフ、スティーブンの遺体を発見。ウィリアムは侵入者に気付かなかったため、奇跡的に難を逃れました。
数ヶ月に及ぶ捜査の末、チャールズ・マンソン率いるカルト教団から4人が逮捕されます。彼らの実際のインタビュー映像が流れ、この映画は終わりを迎えます。
以上、映画「ウルフ・アット・ザ・ドア」のあらすじと結末でした。
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