予言の紹介:2004年日本映画。未来を予言する新聞『恐怖新聞』で自分の娘の死を知り、そのまま死なせてしまった英樹に、その後『恐怖新聞』が舞い込んできました。別れた妻と一緒に『恐怖新聞』の真相を探る英樹でしたが…という内容の、つのだじろうの漫画『恐怖新聞』の映画化です。東宝のJホラーシアターの企画の中の一本で、上映された計6作品の中の1本です。
監督:鶴田法男 出演者:三上博史(里見英樹)、酒井法子(里見綾香)、堀北真希(若窪沙百合)、小野真弓(宮本美里)、山本圭(鬼形礼)、吉行和子(御子柴聡子)ほか
映画「予言」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「予言」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
予言の予告編 動画
映画「予言」解説
この解説記事には映画「予言」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
予言のネタバレあらすじ:起
里見英樹(三上博史)は妻の綾香(酒井法子)と娘の奈々と共に、英樹の実家から帰っています。大学講師の英樹は、車を綾香に運転してもらい、後ろのシートに座ってパソコンで仕事をしていました。メール送信のため立ち寄った電話ボックスで、新聞記事を見つけます。
そこに書かれていたのは、停車中の乗用車にダンプカーが突っ込み車が炎上、そして幼い奈々が死んだという内容でした。この事故の時刻は今日の午後8時でした。時計を見ると8時に数分前でした。
そのころ綾香は、後ろのシートの奈々が「シートベルトにワンピースが挟まって外れない」と言い、必死で外していました。英樹に何とかしてもらおうと車を降りた瞬間、ダンプカーが車に激突し炎上します。泣き叫ぶ奈々の声を聞きながら、何も出来ない二人は立ちすくみます。英樹は綾香に「新聞が、新聞が・・」としきりに話します。
3年後、綾香と離婚した英樹は、荒れる高校で教師をしていました。この町では連続通り魔殺人事件が発生していました。一方、綾香は大学で、助手の美里(小野真弓)と霊能力者の御子柴聡子(吉行和子)の念写実験をしていました。一通りの実験が終わると綾香は、御子柴に「新聞を撮ってください」と頼みます。しかし御子柴は表情を一変させ断ります。
そして「個人的な頼みね!」と言います。綾香の娘の事故を知っていた御子柴は「離婚したのね」と言って、綾香の依頼を受けます。そして「鬼形礼(山本圭)という男が『恐怖新聞』の研究をしている。しかし弁護士の家に恐怖新聞が届いたという連絡を最後に音信不通になった」と教えます。
予言のネタバレあらすじ:承
英樹が職員室で試験の採点をしていると、若窪沙百合(堀北真希)という生徒の答案用紙に5人目の通り魔犠牲者の記事を書いていました。アパートに帰った英樹の部屋に新聞が入れられます。
あの日以来新聞を見ない英樹が、配達員に「勝手に入れるな」と注意すると「無料お試し期間です」と言われ、「それでもいらない」と言って返そうとした時、5人目の通り魔殺人事件の記事を見つけます。それは若窪沙百合の書いたものと同じでした。
綾香の家に御子柴から「もう逃げられない」という電話が入ります。慌てて御子柴の家に行った綾香が部屋に入ると、部屋には念写ファイルがあり、中を見るとほとんどが恐怖新聞でした。そして鬼形の連絡先があり、控えて2階へ上がります。そこで写真を握りしめ、死んでいる御子柴を発見します。
綾香は英樹に電話をし、新聞の話をすると英樹が「オレは狂ってなんかいない」と言って電話を切ります。恐怖新聞を見たと言う英樹を信じず離婚までした綾香でしたが、英樹の話が本当だったと分かったのでした。
翌日、学校で英樹は若窪沙百合に話しかけます。すると「先生も見たんですね。私にも新聞が届くんです。先生は何もしなかったんですね。それでよかったんです。」言います。
予言のネタバレあらすじ:転
アパートに帰った英樹は、部屋の窓に恐怖新聞が張り付いたのを見ました。それは若窪沙百合が通り魔の6人目の犠牲者になる記事でした。慌てた英樹は若窪沙百合を探します。夜道で見つけると、英樹は襲いかかる通り魔から若窪沙百合を守ったつもりでしたが、若窪沙百合は血を流して死んでいました。
英樹は綾香に会いに行き、若窪沙百合の話をします。綾香は御子柴が握っていた写真を見せます。それは念写で映った英樹の顔でした。翌日、英樹は授業中黒板に無意識で、崖崩れ死亡事故の記事を書いていました。慌てて消したものの、帰り道、電気店のテレビで崖崩れ死亡事故の様子を放送していました。
綾香が英樹のアパートを訪れると、英樹の部屋は事件事故の予言記事で埋め尽くされていました。綾香は英樹を連れ、鬼形の住所を訪ねます。鬼形の家は廃墟になっていて、畳の部屋にはそこらじゅう事件事故の予言が書かれていました。鬼形の書斎に入ると、32本のVHSビデオを見つけます。順番に見て行くと、鬼形の記録ビデオでした。
鬼形は「私はこの予言を変えたらどうなるか実験している。今、被害者になる人に電話して事前に伝えた。これで予言どおりにはならない」と言っていました。そして続けて見ていると、最後に鬼形は廃人となって死んでいきました。
ホテルでも事件事故の予言を書き続ける英樹を見て、綾香は「あの日、あなたの事を信じていれば、あなたまで失う事はなかった」と謝ります。すると英樹は綾香にキスをし、二人はそのまま愛し合います。
予言の結末
翌朝、綾香は美里と所沢に行くため車に乗りますが、エンジンがかかりませんでした。綾香は車をやめ電車で行くことにします。
英樹の元へ恐怖新聞が舞い込んできます。所沢線の列車事故でした。死亡者の中に綾香を見つけた英樹は電話をしますが、綾香は携帯を車に忘れていました。英樹は駅に向かいます。乗り込もうとした綾香を降ろした時、扉が閉まり美里は乗ったままでした。美里は死亡し、綾香は生き残りました。英樹は予言を変えてしまいました。
英樹と綾香はアパートで一緒に暮らすことになります。綾香が出勤した後、新聞受けに新聞が入りました。英樹が取りに行った時、英樹は時空を飛ばされます。今まであった場面場面に飛び、相手との会話が全て変わっていました。共通していたのは、予言を変えたら大変なことになるという事でした。そして最後に会った事のない鬼形が出てきます。鬼形は「予言を変えたら一番嫌な時期に飛ばされる」と言って消えます。
目覚めた英樹は電話ボックスにいました。車では綾香が奈々のシートベルトを必死で外そうとしています。奈々を助けようと綾香に話す英樹ですが、記憶があるのは英樹だけで、綾香は何も知りませんでした。
一度目は綾香が死んで失敗します。2回目は英樹が綾香を車から出し、自分で奈々のシートベルトをはずします。そこへトラックがぶつかりました。英樹は綾香を呼んで奈々を助けます。しかし英樹は足が挟まって出られませんでした。
英樹は「これでいいんだ」と炎上する車に残ります。何も知らない綾香は燃える車を見ながら泣き叫んでいました。
以上、映画「予言」のあらすじと結末でした。
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