ビューティフル・デイの紹介:2017年イギリス映画。ジョナサン・エイムズの小説『You Were Never Really Here』を映画化したサスペンス・スリラー作品です。心に深い傷をもつ元退役軍人が誘拐された上院議員の娘の救出を依頼されるのですが、そこには思わぬ陰謀が待ち構えていました。カンヌ映画祭で脚本賞と男優賞を受賞しています。
監督:リン・ラムジー 出演者:ホアキン・フェニックス(ジョー)、エカテリーナ・サムソーノフ(ニーナ・ヴォット)、アレックス・マネット(アルバート・ヴォット)、ジョン・ドーマン(ジョン・マクリアリー)、フランク・パンド(エンジェル)ほか
映画「ビューティフル・デイ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ビューティフル・デイ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ビューティフル・デイの予告編 動画
映画「ビューティフル・デイ」解説
この解説記事には映画「ビューティフル・デイ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ビューティフル・デイのネタバレあらすじ:起
行方不明となり、人身売買にかけられた少女を捜しては連れ戻す仕事を請け負っているジョー(ホアキン・フェニックス)。彼は元々退役軍人でFBI捜査官だったのですが、かねてから患っていたPTSDや鎮痛剤依存症が原因で退職、今の職に就いているのです。ジョーはニューヨークで老いた母親(ジュディス・ロバーツ)と一緒に暮らしていました。
そんなある日、ジョーは仕事を仲介してもらっているエンジェル(フランク・パンド)から報酬を受け取ると、「俺の上役に会わないか?」と提案されました。特にすることもないジョーは提案を引き受け、エンジェルの上役のジョン・マクリアリー(ジョン・ドーマン)に会いに行きました。
ビューティフル・デイのネタバレあらすじ:承
ジョーがマクリアリーから依頼されたのは、アルバート・ヴォット上院議員(アレックス・マネット)の娘で今は行方不明になっているニーナ(エカテリーナ・サムソーノフ)の救出でした。しかもヴォット議員は現在選挙期間中のため、あまり表沙汰にはできない事情がありました。その後も依然としてニーナの行方は掴めないままでしたが、数日後、ヴォット議員のもとに「ニーナが富裕層向けの高級売春宿で働かされている」という情報が匿名で寄せられ、ジョーはヴォット議員の依頼を引き受けることにしました。ジョーにはFBI時代、同じように人身売買に遭った女性を救えなかった苦い過去があったのです。
ビューティフル・デイのネタバレあらすじ:転
ジョーはニーナを売春宿から連れ出したら一旦モーテルに匿い、そこでヴォット議員に会わせるという計画を立てました。ジョーはニーナのいる売春宿に張り込み、警備員や客を次々と殺害するという強行手段でニーナを救い出しました。しかし、ニーナを連れて待ち合わせ場所のモーテルの一室で待機していたところ、テレビのニュースで「ヴォット議員が自殺した」との報道が流れました。その直後、2人の警官が乱入、ニーナを連れ去ってしまいました。ジョーは警官1人を殺し、ニーナを連れ去ったもう1人の警官の行方を追いました。ジョーは一旦マクリアリーの自宅に向かいましたが、そこにあったのは無惨にも殺害されたマクリアリーの遺体でした。危険を感じたジョーはエンジェルの自宅に急ぐも時既に遅く、エンジェルは息子共々殺害されていました。更にはジョーの母親までもが殺害されました。
ビューティフル・デイの結末
全てを失い、失意のジョーを待ち構えていたのは2人の連邦捜査官でした。ジョーはその内の1人を殺し、もう1人に重傷を負わせ、一連の事件の背後を聞き出しました。ニーナはウィリアムズ知事(アレッサンドロ・ニヴォラ)のお気に入りで、知事こそが事件の黒幕だというのです。一度は自殺を考えたジョーでしたが、意を決してニーナを救うことを決意しました。もしかしてニーナは、ヴォット議員が自身の利益のためにウィリアムズ知事に売ったのではないかと考えたジョーは、自責の念に駆られたヴォット議員はニーナを救おうと自分に依頼したのではと確信しました。ジョーはウィリアムズ知事の自宅に潜入しましたが、既に知事は喉を切り裂かれており、そこには血まみれのカミソリを持ったニーナがいました。ジョーとニーナは夕食を共にしました。その夜、自殺衝動に駆られる夢を見たジョーにニーナは優しく「いい天気よ」と語りかけ、ジョーはニーナとともに歩き出していきました。
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