第3逃亡者の紹介:1937年イギリス映画。日本でも翻訳の出ているジョセフィン・テイのミステリー「ロウソクのために一シリングを」をヒッチコックが映画化。ラスト近くのダンスホールを横切る長いワンショットが有名。
監督:アルフレッド・ヒッチコック 出演:デリック・デ・マーニー(ロバート)、ノヴァ・ピルビーム(エリカ)、エドワード・リグビー(ウィル)、パメラ・カーメ(クリスティン)
映画「第3逃亡者」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「第3逃亡者」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「第3逃亡者」解説
この解説記事には映画「第3逃亡者」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
第3逃亡者のネタバレあらすじ:起
激しく口論する男女2人。映画女優クリスティンとその夫ガイです。やがてクリスティンはガイに平手打ちを食らわせ、彼はドアの外へ。外は荒れ狂う嵐。ガイは癖であるまばたきを繰り返します……。翌朝、女性の死体が浜辺に。クリスティンでした。発見したのはロバートという青年。彼はクリスティンとは知り合いで、凶器に使われたのがロバートのレインコートのベルトだったことから犯人だと疑われます。ロバートはレインコートはドライブインでなくしたと主張しますが、クリスティンの遺言状に「遺産の一部を彼へ譲る」という記載があったことで更に疑惑を持たれます。
第3逃亡者のネタバレあらすじ:承
警察で厳しく取り調べを受けますが、もちろん身に覚えがないため自白など出来ません。寝ていないために気を失うと、そこに来た警察署長の娘エリカに介抱されます。やがてロバートは署内の人混みを利用して外へ。ちょうど走り出すところだったエリカの車に隠れ、まんまと逃亡に成功します。途中で彼女の前に姿を現しますが、幸い彼女は警察への通報を控えてくれます。冤罪を晴らすのに協力する気になったエリカはドライブインへ1人で赴き、ロバートがなくしたレインコートの行方を探します。どうやらオールド・ウィルという男が持っていってしまったようです。これで彼が冤罪だと信じたエリカはロバートを壊れた風車小屋に案内。しかし結局警官に2人が一緒のところを見つかり、エリカは共犯者だと思われてしまいます。
第3逃亡者のネタバレあらすじ:転
オールド・ウィルがノビーという簡易宿泊施設にいると聞いたロバートは、ホームレスのふりをして偵察へ。その夜はうっかり眠ってしまうロバートですが、朝になってウィルとの接触に成功。彼を連れて無理やりエリカの待つ車に向かいます。警官隊に追われたものの、うまく巻くことが出来、ようやくウィルのレインコートを取り戻します。しかしベルトは付いていません。ウィルによればレインコートはある男からもらったもので、そのときにはもうベルトはなかったのです。警察に追われ、彼らは廃坑へ。そこで地面が崩れたため、エリカだけが取り残され、ロバートは逃亡。家に戻ったエリカですが、ロバートがこっそり会いに来ます。2人は今では愛し合う仲でした。
第3逃亡者の結末
自首するつもりのロバートですが、コートのポケットにグランドホテルのマッチがあるのに気づき、ここにゆけば犯人が分かるかもしれないと考えます。証人であるウィルを連れて2人はホテルへ。ロバートは逮捕されそうになりますが、オーケストラのドラマーがウィルの存在に気づき、失神。やっと真犯人が分かるのです。ロバートは解放され、エリカの元へ駆けつけます。
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