ヤングガン2の紹介:1990年アメリカ映画。伝説の無法者ビリー・ザ・キッドを題材にした西部劇ヤングガンの続編。リンカーン郡戦争後からビリーがその生涯を閉じるまでを描いている。ジョン・ボン・ジョヴィがその主題歌を作詞作曲、カメオ出演も行っている。
監督:ジェフ・マーフィー 出演者:エミリオ・エステベス(ビリー)、キーファ・サザーランド(ドク)、ルー・ダイヤモンド・フィリップス(チャベス)、ウィリアム・ピーターセン(パット・ギャレット)、クリスチャン・スレーター(デイブ)、アラン・ラック(ヘンドリー)、バルサザール・ゲティ(トム)
映画「ヤングガン2」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ヤングガン2」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ヤングガン2」解説
この解説記事には映画「ヤングガン2」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ヤングガン2のネタバレあらすじ:起
弁護士は荒野の外れで一人の老人に呼び出されました。その老人は死を前に、21人殺した罪の特赦を願い出て欲しいと依頼してきます。そしてそれは2度目だとも言います。そのウィリアム・ロバーツと名乗った老人は、自分はビル・ロバーツ、またはウィリアム・アントニム、そしてウィリアム・H・ボニーと名乗って居た、そうビリー・ザ・キッドと呼ばれていたと言い出します。
弁護士は、ビリーはパット・ギャレット保安官に射殺された筈だと疑います。証拠を求めれられたロバーツ老人は昔語りを始めました。
老人の話では、ビリーはリンカーン郡の戦いが終わった1年後、幾人もの賞金稼ぎを退けながらデイブ、そしてパット・ギャレットと共に、ニューメキシコで馬や牛を盗む生活を続けていました。
その頃東部に移ったドグ・スカーロックは教師となり妻子と共に新しい人生を送っていましたが、授業中に武装した一団が飛び込み彼を拘束します。
ビリーは根城にしているフォート・サムナーに戻ります。彼は町の人間から知事が非常事態を宣言、無法者の討伐に本腰を入れると聞かされます。ビリーはそれを顔色一つ変えずに聞き流しました。そんな彼に、少年が仲間に入れてくれと尋ねてきます。ビリーは無秩序な無法者の生活を話し、少年を脅して追い返します。
リンカーンにドグは連行されて戻って来ました。牢獄に放り込まれた彼は、そこでチャベスと再会します。
ロバート老人は語ります。その頃ビリーにも逃げ場は無く、新たに就任したウォレス知事が交渉を呼び掛けて来たので、賞金稼ぎや騎兵隊に追われる日々に疲れを感じていたビリーは知事と面会します。
知事はリンカーン郡の戦いに関し、マーフィ一味に対し不利な証言をしろと迫ってきます。ビリーは、特赦と引き換えなら証言をすると条件を出し、知事は特赦を受けたら二度とニューメキシコに戻るなと取引に応じました。
牢獄でチャベスは、精霊の馬が迎えに来るから死を恐れるなと語ります。ドグは縛り首は御免だと返しました。
その頃、ビリーは保護と称され拘置を受けていました。そこに裁判官がやって来て、証言後は縛り首にしてやると宣言します。知事は、特赦の話は翻す気でした。
老人はビリーは手が小さく、そのお陰で何度も生き延びて来たという事を語ります。ビリーは手錠をすり抜け、拘置所を脱獄しました。その拘置所の下にある牢獄でドグ達は、処刑が近い事を保安官から告げられます。
その夜、白頭巾のリンチ集団がやって来ました。彼等はビリーは逃げた事を告げられますが警備団の二人居る事を教えられ、二人を吊るす事に決めました。
ドグは必死に自分は教師でビリーなんて知らないとシラを切ります。その時、ビリーは頭巾を取って正体を現しました。
ビリーは驚くドグ達を連れ逃げようとしますがそこに本物のリンチ集団が現れ、彼等は町で銃撃戦を始めます。混乱で町では火事が発生します。ビリー達はそれに乗じて逃げ出しました。
ヤングガン2のネタバレあらすじ:承
無事脱走を果たしたビリー達ですが、ネイティブを軽蔑するデイブはあからさまにチャベスを侮辱します。ビリーは彼等に敬意を表せと忠告しますが、同時に警備団が過去の事だとも感じていました。
ビリーはメキシコへ逃げる為に、黒い鳥と呼ばれる秘密の抜け道を行くと言い始めます。しかしドグはビリーを嫌悪していて、二人は喧嘩を始めます。引き離されたビリーは昔ダンストールから教えられた古事を話し始めます。中国人が3人、世界が終わると聞かされて、一人は神に祈り、一人は享楽に耽り、そして最後の一人はケリを付けようと運命に戦いを挑んだという話でした。ビリーは、ケリを付けるようとメキシコへ向かいます。
パットやチャベスがドグを説得します。ドグは迷いますが、ウォレスの追っ手がすぐに迫っている事で、行動を共にする事を余儀なくされました。
フォート・サムナーに戻ったビリーは逃亡の為に手下を集めましたが、元農夫のヘンドリーしか見付かりませんでした。そしてパットが抜けると言い出します。馬泥棒以外の生き方がしたいという彼に、ビリーは俺は好きな奴の馬しか盗まないと冗談を飛ばし引き止めますが、パットは去って行きました。ビリーは一人減った仲間の代わりに、まだうろついていた少年トムを仲間にします。
ビリーは資金を調達する為、リンカーン郡の戦いで協力して貰った牧場主チザムを頼ります。しかし、強請りにも近い要求をチザムは突っぱねます。ビリーは脅しのように二人牧頭を殺した所で引き下がりました。結局チザムの牛を盗んでビリーは資金を稼ぎました。一仕事を終えヘンドリーは、ビリーに二つ名を付けてくれと頼みます。
チザムはウォレスにビリー抹殺の協力を要請します。ウォレスはパットを保安官に任命し追わせます。
パットは旅の危険性を訴えると自伝を書かせる為に友人である物書きアシュと、チザムの配下を連れて追跡を開始します。
ヤングガン2のネタバレあらすじ:転
パットは正確にビリーの痕跡を辿ります。先を行くビリーはホワイト・オークスの町に入り、馴染みであるジェーンの娼館で休みを取ります。しかしその夜町の住人は、保安官助手を筆頭にビリーを私刑にしようと館の回りに集まって来ました。
保安官助手は、ネイティブのチャベスを引き換えに逃げて良いと取引を持ち掛けます。ビリーは保安官助手にチャベスの帽子等を被せ、住民に殺させました。
パットがホワイト・オークスに入ります。ビリーの姿は無く彼はジェーンと話をしますが、彼女は保安官となったパットを軽蔑します。パットは公序良俗に反すると、徐にジェーンの娼館に火を点けました。ジェーンは捨て台詞を吐いて裸で馬に跨り、町を出て行きました。
谷を抜け、崖を転がり、ビリー達はパットの追跡をかわして行きます。しかしパットの執拗な追跡に、まずトムが倒れます。
ビリーは隠れ家のあばら家で、トムの死にやるせなさを感じ、黒い鳥という抜け道が出鱈目だった事を告白します。それに激怒したドグはライフルをビリーに向けました。ビリーは彼の目を見据え、撃てと言います。結局ドグは撃てず、一人で逃げようとしますが、追いついたギャレット達に撃たれました。
周囲は完全に包囲され逃げる隙はありませんでした。
絶体絶命の危機に、重傷のドグはチャベスの肩を借りて立ち上がります。彼は銃の撃鉄を上げ、ケリを付けようと口にし、皆の盾になるように飛び出し銃を乱射します。ドグは蜂の巣にされ、デイブ、チャベス、ヘンドリーは脱出に成功しましたが、ビリーは取り残され、逮捕されました。ビリーはリンカーンの拘置所に収監され、裁判を受け、死刑を宣告されました。
ヤングガン2の結末
拘置所のビリーにジェーンが面会に来ます。彼女は餞別にと毛の入った袋を手渡しますが、その中には脱獄の方法を指示したメモが入っていました。ビリーはそれに従い銃を手に入れ見張りを撃ち殺し脱獄します。
パットが拘置所に戻ると、そこにはビリーが彼にレストランをするならと付けろと口走った店名ギャレットの家と言う文字が書き残されていました。
デイブは無事メキシコに逃げましたが、チャベスとヘンドリーはフォート・サムナーの酒場に戻ります。するとそこにはビリーが先に到着していました。
ビリーは二人に牛を盗んでカナダに逃げようと言いますが、チャベスはドグが死んだ時に重傷を負っていました。その傷を見てビリーはチャベスがもう駄目だと覚悟します。
警備団を全て死なせ、ビリーは憔悴します。そんな彼を置いて、チャベスはふらつく足で酒場を出て行きました。ビリーには見送る事しか出来ませんでした。
ビリーはヘンドリーに欲しがった居た二つ名、バンクショットを授けます。しかし彼は、只のヘンドリー・フレンチで構わないと拒絶しました。そしてチャベスの所には、精霊の馬が迎えに来て駆け抜けて行きました。
夜、宴の中をビリーは彷徨います。女を抱き、所在無く座っていると、女が何か作るから氷小屋から肉を取って来てくれと頼みます。ビリーはそれを罠だと感じつつも従いました。
ビリーは丸腰でしたがケリを付けてやると氷小屋に入ります。そこにはパットが待ち構えていました。
パットはビリーにもう誰も必要としていないと告げます。銃を向けられ、ビリーは逃がしてくれと懇願します。しかしパットはそれを許しませんでした。
ビリーはパットの銃口に迷いを見て背中を向けます。パットはそんな彼を背中から撃ちました。
ビリーの葬儀が行われます。パットは町を去ろうとしますが、その時、自分の馬が盗まれていた事に気付きました。
ロバーツ老人は、自分は嫌いな奴の馬は盗まないと弁護士に言い、背中に傷があると断言します。ですが、もう語る事はないと言わんばかりに夕日に染まる荒野に向かい始めました。
弁護士はロバーツの名を呼び引き留めようとしますが彼は足を止めません。弁護士は咄嗟にビリーと声を上げていました。
過ぎ去り日に、ロバート老人がその名で呼ばれ、振り向き、銃を抜いたかのが真実だと証明される事は無く、彼は長い人生に幕を閉じました。
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