イヴ・サンローランの紹介:2014年フランス映画。フランスを代表する天才ファンションデザイナー、イヴ・サンローランの光と影に彩られた生涯を、イヴ・サンローラン財団および生前の彼の公私のパートナーであったピェール・ベルジュの全面協力により描き上げた伝記ドラマです。
監督:ジャリル・レスペール 出演者:ピエール・ニネ(イヴ・サンローラン)、ギヨーム・ガリエンヌ(ピェール・ベルジュ)、シャルロット・ルボン(ヴィクトワール・ドゥトルロウ)、マリアンヌ・バスレール(ルシエンヌ・サンローラン)、ほか
映画「イヴ・サンローラン」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「イヴ・サンローラン」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
イヴ・サンローランの予告編 動画
映画「イヴ・サンローラン」解説
この解説記事には映画「イヴ・サンローラン」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
イヴ・サンローランのネタバレあらすじ:起
1953年、フランス・パリ。一人の若きファッションデザイナーが彗星の如く現れました。彼の名はイヴ・サンローラン(ピエール・ニネ)、当時まだ10代でした。やがてイヴは伝説的デザイナーのクリスチャン・ディオール(パトリス・ティボー)にその非凡な才能を認められ、ディオールのブランドにデザイナーとして抜擢されます。しかし1957年にディオールが急逝、イヴは21歳の若さでディオールの後継者となり、初めて主催したファッションショーを大成功させ、華々しいデビューを飾ります。
イヴ・サンローランのネタバレあらすじ:承
その頃、ゲイであるイヴは当時26歳の実業家ピエール・ベルジェ(ギヨーム・ガリエンヌ)と出会い、同棲生活を始めます。しかしある日、イヴはフランス軍の召集令状を受け取り、アルジェリア独立戦争へ出征しますが、イヴは過酷な軍隊での日々に耐え切れず精神を病んでしまいます。帰国後、精神病を理由にディオール社を解雇されたイヴは、芸術後援者でもあるピエールの後ろ盾を受けて独立し、アメリカの大富豪らから資金を調達して「イヴ・サンローラン社」を設立します。イヴは独立後初となるファッションショーを大成功させますが、当時のマスコミの中にはまだ彼を「一発屋」と見るところもありました。
イヴ・サンローランのネタバレあらすじ:転
イヴは次々と斬新で革命的な作品を発表していき、活動も順調に見えていましたが、ある日ピエールはファッションモデルのヴィクトワール(シャルロット・ルボン)と仲良くしているイヴに嫉妬し、思わず彼女を寝取ってしまいます。この一件を機にイヴとピエールの仲はぎくしゃくしますが、イヴは「モンドリアン・ルック」「サファリ・スーツ」など次から次へと革新的な作品を世に出し、やがて「モードの帝王」として時代の寵児へと上り詰めていきます。しかし、徴兵時代に患った精神病に加え、多忙な日々はイヴの精神を次第に蝕んでいきました。
イヴ・サンローランの結末
イヴは酒とタバコ、そしてドラッグに溺れるようになり、身体はボロボロになっていきます。ある日、ピエールとやり直そうと考えたイヴは彼を誘って旅行に行き、関係を修復するとともに失いかけていたファッションへの情熱を取り戻していきます。旅から戻ったイヴは次々と新作を発表していき、ピエールも献身的にイヴを支え続けていました。しかし、ある時イヴは体調を崩して入院してしまいます。そして2002年、イヴは病をおして最後のファッションショーに臨み、ファッション界から引退します。そして2008年、イヴは71年の生涯を終えました。
以上、イヴ・サンローランのあらすじと結末でした。
「イヴ・サンローラン」感想・レビュー
-
繊細なイヴが、過酷な兵役で疲弊し、パートナーが精神病院に面会に来たとき、「疲れているんだ。一人にしてくれ。」と言い、医師に躁鬱病と診断されるところが印象的だった。ゲイでも才能に溢れ、パートナーや友人や美しいものに囲まれ、彼に生まれたいと思った。
2014年のフランス映画で、ファッションデザイナーであるイヴ・サンローランの生涯を描いた伝記映画です。10代でデザイナーとしてデビューし、20代でディオールのデザイナーに抜擢され、美しいデザインを次々と生み出し、ショーを成功させ、キャリアを重ねていきながらも、それに伴う苦労や繊細な性格がゆえに、様々なことに葛藤しながら生きてきている姿なども映し出されている内容でした。