危いことなら銭になるの紹介:1962年日本映画。都筑道夫の長篇『紙の罠』を映画化したコメディ。中平康監督の才走った演出ぶりがよくうかがえる。撮影は今村昌平作品で知られた名手・姫田真佐久。主題歌「危いことなら銭になる」は谷川俊太郎が作詞している
監督:中平康 出演:宍戸錠(近藤錠次)、長門裕之(沖田哲三)、浅丘ルリ子(秋山とも子)、左卜全(坂本雅章)、草薙幸二郎(芹沢健)、浜田寅彦(土方重助)、武智豊子(坂本の妻)、藤村有弘(王)、平田大三郎(ボーカーフェースの秀)、ほか
映画「危いことなら銭になる」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「危いことなら銭になる」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「危いことなら銭になる」解説
この解説記事には映画「危いことなら銭になる」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
危いことなら銭になるのネタバレあらすじ:起
透かしの入った紙幣用の和紙が運搬中に強奪されるという事件が起こります。運転手たちをさっさと刺殺した無情さ、そして秩序だった手際から見て、犯行グループは間違いなくプロでした。
このニュースを聞き、3人の男たちが色めき立ちます。ガラスのジョーこと近藤錠次、計算尺こと沖田哲三、ダンプの健こと芹沢健です。
彼らはもともと事件を追って記事にする事件屋なのですが、この強奪事件に一攫千金の臭いを嗅ぎ取ったのです。
危いことなら銭になるのネタバレあらすじ:承
計算尺が編集長を務める「週刊犯罪」では以前、贋札作りの名人である坂本雅章について記事にしたことがありました。
おそらく犯人たちは贋札を作るために紙を盗んだのでしょうから、次にその道の第一人者である坂本に仕事を依頼するに違いありません。そこで犯人たちの前に坂本に接触してマネージャー役となり、仲介者として分け前を頂こうというわけでした。
3人は香港に仕事に出向いているという坂本を羽田空港で待ち受けますが、案の定、ラウンジには怪しげな男たちがうろちょろしています。
危いことなら銭になるのネタバレあらすじ:転
彼らは共栄商会社長の社長である土方率いる犯人グループ。3人の健闘虚しく、帰国した坂本は拉致されてしまいます。
銃の裏取引ルートから犯人のアジトを突き止めた錠次は、まんまと坂本の身柄を確保。その際は探索途中で知り合った秋山とも子も協力してくれました。
彼女もパリへ留学するためにお金が必要なのです。錠次たち3人は早速土方たちと取引をしようとしますが、とも子が自分勝手に行動し、肝心の紙幣用の和紙を盗んでしまいます。
危いことなら銭になるの結末
しかし、とも子は錠次に連絡を取り、とりあえず取引は成立。ほくそ笑む3人ととも子ですが、土方の方がさすが犯罪者だけあって抜け目がなく、彼らを監禁してしまいます。
4人は協力して脱出すると、計算尺が用意していたマシンガンで土方たちを皆殺しに――。すでに刷られていた贋札を香港の裏組織が提供するドルと交換します。4人はこれで大金持ちになったと大喜びです。
ところがそのドル札は、坂本が作ったニセモノでした。散々危い橋を渡ったものの、結局は骨折り損のくたびれ儲けでした。
以上、映画「危いことなら銭になる」のあらすじと結末でした。
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