ヒートオーバー!の紹介:2006年ロシア映画。うだるような暑さのモスクワで再会した男4人の親友同士が、カフェで楽しんだ後、金を支払おうとした時にドルでは払えず、一人を残して両替に行ったものの、それぞれ騒動に巻き込まれてしまうというロシアのコメディ作品です。登場人物全てがどこかで繋がるという、趣向も凝らされた作品です。
監督:レゾ・ギギネイシュヴィリ 出演:アレクセイ・チャドフ(リョーシャ)、アルトゥル・スモリヤニノフ(アルトゥル)、コンスタンティン・クリュコフ(コーシャ)、ティマティ(本人)、アナスタシヤ・コチェットコヴァ(大佐の娘/カメラマンの女)、アグニヤ・ディトコヴスキート(ナーシャ)、デニ・ダダエフ(デニ)ほか
映画「ヒートオーバー!」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ヒートオーバー!」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ヒートオーバー!の予告編 動画
映画「ヒートオーバー!」解説
この解説記事には映画「ヒートオーバー!」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ヒートオーバー!のネタバレあらすじ:起
異常なほど暑い日のモスクワ。カメラを持った女性が初老の観光客とぶつかり、カメラが壊れます。その観光客を狙っていたのが悪党のデニ(デニ・ダダエフ)でした。仲間を使って、見せ金を入れた札束を落とすと、拾った観光客の元へ行き、金を拾った事を黙っている代わりにと、その観光客のカメラと金品を奪い取ります。札束に目がくらんだ観光客ははそのままタクシーに乗って札束を見るとほとんどがただの紙切れでした。デニは自分に必要のないカメラを、カメラが壊れた女性に渡しました。
進学をあきらめて水兵になっていたリョーシャ(アレクセイ・チャドフ)がモスクワに帰って来ました。彼女のアパートのエレベーターに乗ると、デニと一緒になります。向かった先が同じで、デニに殴られたリョーシャは実家に帰ります。
そして親友だった4人がカフェで再会します。リョーシャは、役者を目指すアルトゥル(アルトゥル・スモリヤニノフ)、ラッパーでスターになったティマティ、金持ちの御曹司のコーシャ(コンスタンティン・クリュコフ)と昔話をし、ばかげた話で盛り上がります。
そして店を出ようと、会計をドルでしようとすると、ルーブルじゃないとダメだと言われます。するとティマティが両替に行ってくると言ってコーシャのジャンパーを借りて店を出ます。
ヒートオーバー!のネタバレあらすじ:承
ティマティが両替所を探していると、昨夜もめごとを起こしたギャング達がいました。街を逃げるティマティを、カメラを持った女性が撮影しています。デニはある老女からコーシャの部屋の鍵を盗んでいました。そしてコーシャの両親が外出したのを見て部屋に入っていました。
逃げ場の無くなったティマティは、ジャンパーにコーシャの部屋の鍵があるのを見て、コーシャの部屋に逃げ込みます。しかしそこにはデニがいて、出ようとすると下でギャング達が見張っていました。
ティマティは逃げる途中に携帯を落としていたために連絡がつかず、コーシャはアルトゥルに両替に行ってもらいます。両替所を探すアルトゥルに映画の撮影スタッフが声をかけます。映画に出られると知り、即OKしたアルトゥルは撮影に参加し、スタッフから「次はスタジオで撮るからバスに乗って」と言われます。
アルトゥルが乗ったバスは荷役労務者用のバスで、ビルの工事現場に着きます。それでも撮影だと疑わないアルトゥルは必至で作業をしますが、間違いだと気付いたのは日暮れ時でした。
帰ってこないアルトゥルにイラついたコーシャは、リョーシャに両替に行ってくれと頼みます。
ヒートオーバー!のネタバレあらすじ:転
リョーシャが両替所を探していると、歩道の上のベランダから子供が撒いた水が、目の前の美女にかかります。美女がよろけた時、観光客の乗ったタクシーに撥ねられました。リョーシャは美女を抱きかかえ病院に走ります。
幸い脳しんとうだけだった美女が病院を抜け出します。リョーシャは彼女がポーチを忘れているのを見つけ、中を見るとチケットがありました。チケットの会場を探すと美女ナーシャがいました。
ナーシャの誘いでバレエを見た二人ですが、自分はダンサーだというナーシャに誘われてディスコに入ります。ナーシャの踊りをウォッカをのみながら食い入るように見ていると、ナーシャの元彼が現れます。復縁を迫る姿を見てリョーシャはウォッカを飲み続け酔いつぶれます。やがてナーシャが暴行を振るわれだすと、リョーシャが助けに入りますが、逆に7人から暴行を受けました。
ディスコで歌う仕事のあるティマティは旅行バッグの中に隠れ、タクシーに乗り込み、ディスコに着きます。暴行を受けているリョーシャを助けたものの、留置所に入れられました。一方、一人になったコーシャはカメラの女性に、3人を映した写真を見せられ暴れだし、留置所に入れられます。アルトゥルは両替をしてカフェに帰りますが、夜の部のバーになっていて、カウンターの男とウォッカを飲み始めます。
ヒートオーバー!の結末
リョーシャはナーシャのアパートに着きます。ナーシャはベッドで、リョーシャはソファーで眠ります。コーシャの両親が帰って来ると、デニが友人を呼んでパーティをした後で散らかっていました。デニはそのまま部屋から出ますが、パトカーに止められ乗せられます。
リョーシャはティマティを、アルトゥルはコーシャを釈放するために警察署に行きます。留置所には観光客もいました。署長室には大佐とカメラの女性がいました。カメラの女性は大佐の娘でした。娘は「ティマティとコーシャを釈放して」と頼んでいます。英語しかしゃべらない観光客の通訳のため呼ばれた大佐の娘でしたが、観光客が、自分のカメラをぶら下げている娘に暴言を吐いたため、留置所に逆戻りします。
大佐の娘の証言と、リョーシャとアルトゥルの説得で、ティマティとコーシャは釈放され、4人は友情を確かめ合い、それぞれ立ち去りました。入れ替わりにデニが留置所に入れられ、観光客と再会しました。
一人歩いて帰るリョーシャに、大佐の娘が、ナーシャと映るリョーシャの写真を渡し、「コーシャに私の連絡先を教えて」と頼みます。歩道橋の上でナーシャが待っていました。二人は抱き合いキスをするのでした。
以上、映画「ヒートオーバー!」のあらすじと結末でした。
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