007 ゴールドフィンガーの紹介:1964年イギリス作品。スパイアクションシリーズの金字塔『007』シリーズ第3作、初代ジェームズ・ボンドのショーン・コネリー出演3作目です。シリーズの生みの親であるイアン・フレミングの小説シリーズ第7作を原作とし、世界中の金を策略で支配しようとする大富豪の陰謀に立ち向かうボンドの闘いを描きます。本作よりガンバレルから始まるオープニング、ボンドカー、“Q”が提供する秘密兵器などは本作から導入され、アカデミー音響効果賞を受賞するなど今日に至るシリーズの基礎を築いた作品です。
監督:ガイ・ハミルトン 出演者:ショーン・コネリー(ジェームズ・ボンド)、ゲルト・フレーベ(オーリック・ゴールドフィンガー)、オナー・ブラックマン(プッシー・ガロア)、シャーリー・イートン(ジル・マスターソン)、タニア・マレット(ティリー・マスターソン/ティリー・ソームズ)、ハロルド坂田(オッド・ジョブ)、マイケル・メリンジャー(キッシュ)、バート・クウォーク(リン)、セク・リンダー(フェリクス・ライター)、バーナード・リー(M)、デスモンド・リュウェリン(Q)、ロイス・マクスウェル(マネーペニー)ほか
映画「007 ゴールドフィンガー」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「007 ゴールドフィンガー」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「007 ゴールドフィンガー」解説
この解説記事には映画「007 ゴールドフィンガー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
007/ゴールドフィンガーのネタバレあらすじ:起
英国秘密情報部 (MI6) の諜報員ジェームズ・ボンド(ショーン・コネリー)はメキシコで麻薬王ラミレスの工場を爆破、追っ手を振り切って国外に脱出しました。マイアミに向かったボンドはCIAエージェントのフェリクス・ライター(セク・リンダー)と接触、大富豪オーリック・ゴールドフィンガー(ゲルト・フレーベ)のカードゲームのイカサマを見破るよう依頼されました。ボンドは見事にゴールドフィンガーのイカサマを妨害、ゴールドフィンガーの手伝いをしていたジル・マスターソン(シャーリー・イートン)という女性と親密になりましたが、ボンドはゴールドフィンガーの手下オッド・ジョブ(ハロルド坂田)に襲われて気絶させられ、ジルは裏切り者とみなされて全身に金粉を塗られ、皮膚呼吸ができなくなって窒息死させられてしまいます。
ロンドンのMI6本部に戻ったボンドは、上司のM(バーナード・リー)からゴールドフィンガーの金の密輸を調査するよう命じられました。近頃、英国の金が密輸ルートで国外に大量に流出しており、その犯人としてゴールドフィンガーに疑いの目がかけられているのです。
007/ゴールドフィンガーのネタバレあらすじ:承
ボンドは武器開発担当のQ(デスモンド・リュウェリン)から“ボンドカー”としてアストンマーティン・DB5を支給され、ゴールドフィンガーの経営するゴルフ場で旧ナチスの金塊をエサに賭けゴルフに挑みました。ボンドはここでもオッド・ジョブのイカサマを見抜き、ボールを密かにすり替えて勝利しました。
ボンドはゴールドフィンガーの愛車ロールス・ロイスに発信器を付け、スイス・ジュネーブに向かう彼の後を追いますが、途中で何者かに狙撃されそうになり、相手の車を特殊装備で走行不能にしました。相手はティリー・ソームズ(タニア・マレット)と名乗る女性であり、ゴールドフィンガーの命を狙っていたのです。ティリーと一旦別れたボンドはゴールドフィンガーが経営する「オーリック社」の工場に潜入、ゴールドフィンガーと中国人工作員のリン(バート・クウォーク)の会話を盗み聞きし、彼らがロールス・ロイスのボディを金とすり替えて密輸していたこと、そして「グランド・スラム作戦」なる言葉を耳にしました。一旦工場から脱出したボンドはティリーと再会、彼女はマイアミで殺されたジルの妹であることを知りますが、二人は一味に見つかってしまい、ティリーはオッド・ジョブに殺され、ボンドは捕らえられてしまいました。
007/ゴールドフィンガーのネタバレあらすじ:転
脱出を試みて失敗したボンドはゴールドフィンガーにレーザー光線で殺されそうになりますが、「グランド・スラム作戦」のことを知っているとうそぶき、命だけは救ってもらいました。その後、ボンドはゴールドフィンガーの専属パイロットにして空中サーカス団長のプッシー・ガロア(オナー・ブラックマン)の操縦する飛行機に乗せられて一路アメリカ・ケンタッキーの「オーリック牧場」へと連れていかれました。
監禁から脱出したボンドは、ゴールドフィンガーが国内の裏社会の人間たちを集めて「グランド・スラム作戦」の概要を説明しているところを盗み聞きしました。その作戦とは、アメリカ政府が大量の金塊を保管しているフォート・ノックス陸軍基地の上空からプッシーの空中サーカス団が24時間失神するという神経ガスを散布、その隙に金塊を奪うというものでしたが、実際は神経ガスではなく殺傷力の高い殺人ガスを使い、金塊を奪わずに核物質で汚染させ、市場を混乱させてゴールドフィンガーが所有する金の価格を暴騰させるというものでした。ボンドはプッシーを強引に味方に引き入れました。
翌日、計画通りに「グランド・スラム作戦」は決行され、プッシーは予定通りに上空からガスを散布して基地の人間たちを眠らせ、ボンドは起動された時限式の核爆弾ごと金塊の保管場所に閉じ込められました。
007/ゴールドフィンガーの結末
その時、プッシーがガスをすり替えていたため、死んだフリをしていた基地の人間が起き上がり、ゴールドフィンガー一味を襲撃しました。作戦が失敗したゴールドフィンガーはボンドやオッド・ジョブを置き去りにして、米軍将校に変装して逃亡しました。ボンドはオッド・ジョブを格闘戦の末に倒し、科学者の協力もあって核爆弾を爆発の7秒前で停止させることに成功しました。
危機を救ったことを称えられ、アメリカ大統領から招待されたボンドは政府専用機でワシントンに向かうことになりましたが、搭乗員たちは全員ゴールドフィンガー一味によって束縛されており、軍人に変装したままのゴールドフィンガーはボンドの前に現れ、二人は格闘戦となりました。ゴールドフィンガーの放った銃弾は窓を割り、急激な気圧の変化によりゴールドフィンガーは窓の外に投げ出されて死亡しました。ボンドは機を操縦していたプッシーと共にパラシュートで墜落寸前の機体から脱出、二人は救助が来るまでの間愛し合うことにしました。
以上、映画「007/ゴールドフィンガー」のあらすじと結末でした。
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