アリス・イン・ワンダーランドの紹介:2010年アメリカ映画。ルイス・キャロルの名作『不思議の国のアリス』『鏡の国のアリス』をもとに映画化。ティム・バートンがメガホンを取りました。エンダーランドの独特な世界観や、個性あふれるキャラクターを実写とモーションキャプチャーで表現しています。幼いアリスではなく19歳に成長したアリスが活躍します。
監督:ティム・バートン 出演者:ミア・ワシコウスカ(アリス)、ジョニー・デップ(マッドハッター)、ヘレナ・ボナム・カーター(赤の女王/イラスべス)、アン・ハサウェイ(白の女王)、クリスピン・グローヴァー(ハートのジャック)、マット・ルーカス(トウィードルダム/トウィードルディー)、アラン・リックマン(芋虫のアブソレム)、マイケル・シーン(白うさぎ)、スティーヴン・フライ(チェシャ猫)、ティモシー・スポール(ベイヤード)、ポール・ホワイトハウス(三月うさぎ)、バーバラ・ウィンザー(ヤマネ)、マイケル・ガフ(ドードー鳥)、クリストファー・リー(ジャバウォッキー)、ほか
映画「アリス・イン・ワンダーランド」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「アリス・イン・ワンダーランド」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
アリスインワンダーランドの予告編 動画
映画「アリス・イン・ワンダーランド」解説
この解説記事には映画「アリス・イン・ワンダーランド」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
アリス・イン・ワンダーランドのネタバレあらすじ:起
幼い頃にエンダーランドを冒険したアリス。この不思議な体験は亡くなった父とだけ共有していました。しかし父が亡くなった後はアリスも、現実で生きることを考えなくてはなりません。不思議な体験は夢となり、アリスの記憶の彼方へと消えていきます。
奇想天外な考えが好きなアリスにとって、貴族社会は窮屈な場所でしかありませんでした。19歳に成長したアリスは、気が進まないながらもパーティーに連れて行かれ参加します。そのパーティーは貴族の御曹司ヘイミッシュが、アリスにプロポーズするために開いた婚約パーティーでした。
予想外の出来事に困惑したアリスは、返事を保留にしてその場から逃げ出します。パーティーの間に見かけた、時計を持った白ウサギの後を追い、アリスは穴の中に落ちてしまいます。アリスは扉がいくつもある部屋の中にたどり着きます。
テーブルに置いてある鍵とぴったり合う扉を見つけましたが、小さくて通り抜けることはできません。何とかして小さいサイズになると、扉をくぐり幼い頃に冒険したエンダーランドへと足を踏み入れました。
アリス・イン・ワンダーランドのネタバレあらすじ:承
アリスが現れ、エンダーランドの住人が驚きます。アリスのように見えるアリスは、本物のアリスかどうか彼らには分かりませんでした。ヤマネはアリスを違うアリスだと言う始末。アリスかどうか確かめるため、賢い青い芋虫アブソレムのもとへ連れて行かれます。ヤマネのように違うアリスだとは言わないものの、アリスからはほど遠いと告げられました。
エンダーランドには赤の女王と白の女王が存在します。二人は姉妹でありながら性格がずいぶん違い、エンダーランドを支配する赤の女王はとても残酷でした。彼女は恐怖によりエンダーランドを自分の思い通りにしようとしています。
予言の書がありますが、この書には赤の女王の圧政から救ってくれる救世主の存在が記されています。エンダーランドの住人は白の女王が治める世界を望んでいました。三月ウサギ、チェシャ猫、白ウサギ、ヤマネ、双子は白の女王と連絡を取り、表向きは狂ったお茶会を演じ、裏では反乱の機会をうかがっていました。
アリスを一目見たマッドハッターは、間違いなくアリスだと言い放ちます。今のアリスは予言の書に描かれている人物にそっくりです。エンダーランドを平和な世界にしたい住人たちは、アリスを救世主だと思い期待します。困惑し悩むアリスを白の女王のもとへ連れて行くことにしました。
アリス・イン・ワンダーランドのネタバレあらすじ:転
赤の女王の目をかいくぐる旅は危険を伴います。アリスたちは赤の女王の手下に遭遇し、マッドハッターはアリスをかばって捕まってしまいます。犬のベイヤードと出会いすぐに白の女王のもとへ向かおうとしますが、アリスはマッドハッターを見捨てることはできません。
白ウサギのおかげで、アリスは体が大きくなるお菓子を食べて元の姿に戻ります。マムという名前を使い、赤の女王の城へ潜入しました。ここでアリスはバンダースナッチという猛獣を味方につけただけでなく、予言の書に記されているヴォーパルの剣を手にすることができました。
アリスは正体がバレてしまい兵士たちに追いかけられるものの、赤の女王の城から脱出することに成功します。アリスとヴォーパルの剣は白の女王の手に渡りました。赤の女王は残酷な心を持つ女王です。マッドハッターとヤマネは赤の女王に危うく処刑されるところでしたが、チェシャ猫が現れ難を逃れることができました。
エンダーランドの住人は反乱を決意し、志を同じくした者たちが白の女王のもとへと集まりました。闘いの準備が進められ、とうとう闘わなければならなくなったアリスですが戸惑いを隠せません。ですが、アブソレムのおかげで自分を取り戻したアリスは、みんなと一緒に赤の女王と闘うために立ち上がります。
アリス・イン・ワンダーランドの結末
赤の女王との対決ですが、赤の女王が直接闘うわけではありません。それは白の女王も同じ。アリスは白の女王の代わりに、怪物ジャバウォッキーが赤の女王の代わりに闘います。ジャックに対して思うところのあるマッドハッターも奮戦し、ジャックを倒すことに成功しました。アリスはジャバウォッキーの首を落とし、見事勝利を勝ち取ります。
アリスの勝利にエンダーランドの住人は大喜び、とうとう王冠は赤の女王から白の女王の手に渡ります。白の女王はこの国を荒らした赤の女王とジャックを追放し、エンダーランドは平和な世界を取り戻します。
マッドハッターにこの世界に残らないかと誘われるアリスですが、ジャバウォッキーの血を飲んで元の世界へと戻ることを選びました。夢の中のような出来事ですが、アリスの腕にはエンダーランドでついた傷が残っていました。
プロポーズの返事を保留にしていたアリスは、ヘイミッシュとの結婚をきっぱり断ります。アリスは普通の貴族の女性として生きる人生を捨て、新たな道へ踏み出します。ヘイミッシュの父親アスコット卿はアリスの父親の友人。父親のアイディアを評価していたアスコット卿は、同じようにアリスが提案した新しい事業にも興味を示し、受け入れます。
アスコット卿が気づいたのはアリスの才能だけではありません。亡き父親と同じように瞳を輝かせるアリスを自ら会社へと誘いました。奇想天外で、他人から見れば困ったことを考えるアリスは、船に乗って海に出ます。新たな冒険に旅立とうとするアリスの肩に蝶がとまりました。芋虫から蝶の姿になったアブソレムの姿だとアリスは気づきます。
以上、映画アリス・イン・ワンダーランドのあらすじと結末でした。
続編の「アリス・イン・ワンダーランド 時間の旅」のネタバレあらすじと結末はこちら。
「アリス・イン・ワンダーランド」感想・レビュー
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不思議の国に迷いこんでしまったアリスはいろんな人物と出会いました。特に心に強く残ったのは赤の女王です。フラミンゴをゴルフクラブに見立て、ボール代わりのハリネズミを遠慮なく打つ姿が忘れられません。ぶたの腹に足を乗せるシーンも衝撃的でした。
ティム・バートンの独特の映像美が楽しめる映画です。有名なディズニーアニメと違い色彩がビビッドで毒々しい感じですが、より原作の世界観に近くなっているので、こども向けではなく大人が楽しめる映画ですね。他のバートン作品と同様にジョニー・デップがいい味出していますが、それ以上にヘレナ・ボム・カーターの赤の女王が良い味出していて面白いです。