超高速!参勤交代の紹介:2014年日本映画。参勤交代から戻ったばかりの磐城国の小藩・湯長谷藩に、通常でも8日かかる参勤交代を5日のうちに再び参勤交代するように幕府から命令される。老中・松平信祝は湯長谷藩に隠し金山があると思い無理難題を課せたのである。逆らえば藩はとりつぶしになる。藩士たちは必死で走り出す。コメディー時代劇です。
監督:本木克英 出演:佐々木蔵之介(内藤政醇)、深田恭子(お咲)、伊原剛志(雲隠段蔵)、寺脇康文(荒木源八郎)、上地雄輔(秋山平吾)、知念侑李(鈴木吉之丞)、柄本時生(増田弘忠)、六角精児(今村清右衛門)、市川猿之助(徳川吉宗)、石橋蓮司(松平輝貞)、陣内孝則(松平信祝)、西村雅彦(相馬兼嗣)、ほか
映画「超高速!参勤交代」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「超高速!参勤交代」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
超高速!参勤交代の予告編 動画
映画「超高速!参勤交代」解説
この解説記事には映画「超高速!参勤交代」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
超高速!参勤交代のネタバレあらすじ
時代は、8代将軍・徳川吉宗の治める江戸時代。磐城国の湯長谷藩の藩主・内藤政醇(佐々木蔵之介)が1年間の江戸勤めを終えて湯長谷に帰って来た時から始まる。内藤政醇は大根の漬物をこよなく愛し、民からも好かれる庶民的な殿様です。帰国した藩士は各々帰国後のやりたい事を話して喜んでいます。数日後、江戸家老・瀬川が、老中・松平信祝(陣内孝則)の命令をもって政醇の元にやってくる。命令の内容は、政醇に対し、通常でも8日かかる参勤交代を「5日のうちに再び参勤交代せよ」とのことであった。老中・松平信祝の狙いは金山の没収である。予定の日程に間に合わなければ、藩を捕りつぶすとの無理難題である。湯長谷藩は小藩で、四年前の飢饉で蓄えがなく、今回の参勤交代で使い果たしていた。藩士たちは「直訴する」と怒りを強めたが、政醇は理不尽な参勤を受け入れることを決意する
超高速!参勤交代のネタバレあらすじ:家老・相馬兼嗣の案
そこで、藩随一の智恵者、家老・相馬兼嗣(西村雅彦)に知恵を出せと命令する。両替商に借金を断られ、いくらも金は残っていなかった。相馬の案は、少人数で山中を走り抜けて、幕府の監視のある宿場だけに日雇い中間(召使い)を雇って大名行列を組むことであった。この方法なら、なんとか5日で江戸に着くことが出来る。そんな時に、一匹狼の忍び・雲隠段蔵(伊原剛志)が現れ、山中の道案内に雇うように売り込んで来た。政醇はそれをいぶかしることなく、承諾します。
超高速!参勤交代のネタバレあらすじ:走る湯長谷藩一同
翌日、政醇を含めて湯長谷藩の総勢8人は、段蔵の道案内で江戸に向かいます。信祝は湯長谷藩一行に、配下の忍びを刺客として差し向けた。最初の宿で、先頭の中間を横道に走らせて、行列の後につかせ大勢にみせかけることに成功する。後は山中を8人で走りぬけます。山で野宿する政醇を殺しに公儀隠密の夜叉丸と虎之助が現れた。その時、段蔵は「明日、金を受け取ったら逃げるつもりだ、それまで待て」と、二人を説得する。翌朝、政醇は褒美に家宝の短刀を段蔵に与える。政醇が足を捻挫していることに気づいた相馬は、馬で先に牛久宿に向かわせる。
超高速!参勤交代のネタバレあらすじ:お咲との出合い
待ち合わせ場所の鶴屋に到着した政醇は、他の飯盛り女と喧嘩して、折檻のため木に縛られていたお咲(深田恭子)を部屋に連れて来るように指示する。お咲が着物を脱ごうとすると、それを止めて腰を揉んでくれと頼む。そして、お咲に自分が幼少の頃に預けられたところで折檻を受けたことを話し、お咲に重ねたことを告げる。場面は変わり、相馬たちは廃寺で休息していた。相馬は、悪夢にうなされて井戸に落ちてしまう。段蔵は、皆の金を盗んで逃げてしまいます。他の藩士は、夜叉丸ら忍び衆に襲われ、応戦しようとしたが走る為に竹光(偽物の刀)に変えていたので逃げます。そして、追い詰められて谷に落ちてしまいます。
超高速!参勤交代のネタバレあらすじ:段蔵の後悔
段蔵は豪遊して、盗んだ金で支払おうとします。その時、その金が小判ではなく、古く錆び付いた銭ばかりなのを見て自分の行いを恥じます。翌日、川岸に辿り着いた湯長谷藩一行は、そこが待ち合わせた宿を通り過ぎていることを知り、政醇とは江戸で落ち合うことにします。急に現れた斬バラ髪の相馬を幽霊と間違えて大騒ぎになります。その頃、政醇は手配書でおたずね物として役人に追われるが、お咲がかばって難を逃れます。そして、馬にお咲を乗せて共に江戸に向かいます。途中で夜叉丸に見つかり殺されそうになるが、段蔵に救われます。
超高速!参勤交代のネタバレあらすじ:内藤政樹の助け
やっと次の宿に到着した相馬たちだったが、予定日を過ぎていたため、日雇い中間たちから追加料金を迫られるが金がなく、帰られてしまう。途方に暮れる相馬たちの前に、内藤本家の磐城平藩・内藤政樹(甲本雅裕)の行列が通りかかる。飢饉の時に助けてもらったお礼として行列を湯長谷藩の行列として貸してもらい、難を乗りきります。相馬たちは、急いで江戸に入り湯長谷藩江戸屋敷に向かいます。
超高速!参勤交代の結末:江戸到着
期限の日に、江戸に入った政醇とお咲・段蔵に忍び衆が襲いかかりますが、後から屋敷の家臣たちを引き連れた相馬たちが応援に来て斬り合いになります。今度は竹光ではないので、口状が決まり戦いは優勢です。政醇が一人門の中に入ります。待ち構えていた信祝と老中首座・松平輝貞(石橋蓮司)の前に出て到着の報告をします。金山のことを唯された信祝は、湯長谷藩の金山から取れるのは、金鉱ではないことを説明する。これを聞いて輝貞は、騒ぎを起こした罰として信祝を罷免する。夜叉丸との戦いに勝った段蔵は、礼金を政醇に返し、家宝の短刀だけ受け取って立ち去ります。政醇はお咲を側室にすると相馬たちに告げます。驚く相馬たちの前に美しく着飾ったお咲が出てきます。一同は帰国しようにも金がないので、走って帰ると告げ、皆が走り出すのでした。
以上、映画 超高速!参勤交代のあらすじと結末でした。
続編の「超高速!参勤交代 リターンズ」のネタバレあらすじはこちら。
「超高速!参勤交代」感想・レビュー
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参勤交代から帰ったばかりなのに、5日以内に参勤交代をしろと言われてパニック状態になる小藩・湯長谷藩一同。その無理難題をおしつけたのは老中の松平信祝で、彼は小藩・湯長谷藩に金山がないのにあると勝手に思い込んでいたのでした。紆余曲折の末、期限に間に合って良かったです。
私がこの映画の好きな処といえば湯長谷藩が田舎侍と松平信祝一派などに
バカにされどんな目に合っても持ち前の武闘術や前向きな強い心で負けずに仕事をやり抜いたことでした。そして相馬兼嗣の知識を活かしたつい笑ってしまうような策や内藤政醇の優しさでお咲きの心を溶かし嫁に迎えたり、
刺客に襲われた時、居合抜きで相手を一刀両断!(このシーンは本当に格好良い!)他にも段蔵が味方として力を貸してくれたり、鈴木吉之丞のトリッキーな弓術など本当に見所満載で面白かったです!それとこの映画まだ観ていない方がいれば是非お勧めしたい作品だと思いました!