天空の城ラピュタの紹介:1986年日本アニメ映画。スタジオジブリ作品。父親が見た空の上に浮かぶ島「ラピュタ」を、父亡き後、自らの手で探し出そうと夢見ていた少年パズーは炭鉱で働きながら一人で暮らしていた。そんなある日、空から不思議な少女・シータがゆっくりとパズーの元へと降ってくる。運命に導かれた2人はラピュタへ向かうことに…。スタジオジブリのファンタジー超大作でいまでも人気が衰えない大傑作。映画の終盤で「バルス」という滅びの呪文を叫ぶシーンはSNSなどで「バルス祭り」と呼ばれ、テレビ放送に合わせて「バルス」と投稿するのがトレンドにもなりました。そのシーンが流れるタイミング「バルス時間」は、本編開始後1時間55分頃(テレビのノーカット放送では2時間20分後頃)です。
監督:宮崎駿 声優:田中真弓(パズー)、横沢啓子(シータ)、初井言榮(ドーラ)、寺田農(ムスカ)、常田冨士男(ポムじいさん)、糸博(ダッフィー)、おかみさん(鷲尾真知子)、ほか
映画「天空の城ラピュタ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「天空の城ラピュタ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
天空の城ラピュタの予告編 動画
映画「天空の城ラピュタ」解説
この解説記事には映画「天空の城ラピュタ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
天空の城ラピュタのネタバレあらすじ:起
大きな飛行船が夜空を飛ぶ中、海賊のドーラ一家は飛行石を求めて船を襲います。少女の胸に飛行石を見つけたドーラ達は窓の外まで追い詰めますが少女は手を滑らせて真っ逆さまに落ちてしまいます。しかしその飛行石は激しい光を放ち落ちる少女をゆっくりと落ちるように包み込んでいきます。親方とともに高山で働く見習い機械工の少年パズーは空から女の子が落ちてくるのを発見し仕事場で彼女を受け止めます。翌朝、目を覚ましたシータはパズーに助けられたことを知ります。パズーが一人暮らしをする両親が残した家には大きな雲に覆われた城の絵を見つけ、詐欺師の汚名を着せられたパズーの父親の話を聞きました。そこへドーラ一家がシータを追ってやってきます。親方達の助けもあり逃げたパズー達でしたが今度は軍までやってきて2人を追い詰めます。橋から転落した2人を助けたのはまたしても飛行石、光を放ち鉱山の地下深く廃抗までゆっくりと降りて行きました。廃抗で2人はポムじいさんに出会います。石が騒いでいると、廃抗内の鉱石がいつもと違うこと、そして石が騒ぐ時はラピュタが上に来ている時だという話を教えてもらいます。
天空の城ラピュタのネタバレあらすじ:承
外に出られた2人を待ち受けていたのは軍でした。2人は囚われそれぞれ幽閉されてしまいます。シータは軍の特務機関の大佐ムスカにラピュタの秘密について協力するように求められます。パズーの釈放を引き換えにシータは条件を飲みパズーに別れを告げました。悲しみに暮れながら家に戻ったパズーを今度はドーラ一家が待っていました。パズーはシータを助けるために一緒に連れて行って欲しいと頼みます。パズーはドーラ一家とともにシータが囚われている軍の施設へ飛び立ちます。一方、協力を受諾したシータはムスカにラピュタの正体を教えられ、そして天空から落ちてきたロボット兵を見せられます。シータはラピュタの王家の末裔だったのです。ムスカはシータにラピュタの封印を解く鍵を君は知っているはずだ、と迫りますがシータはわからないと答えます。しかし、子供の頃祖母に「おまじない」として教わった自分を助ける言葉を思い出します。
天空の城ラピュタのネタバレあらすじ:転
我を助けよ、光よ蘇れという意味のおまじないをつぶやくと急に飛行石が光りだし死んでいたはずのロボット兵が暴れ始めます。そしてシータが屋外に逃げ出した瞬間飛行石は空を向こうを光りさしました。ムスカはこれがラピュタへの道筋だと確信し飛行石を奪おうとします。ロボット兵に守られながら火に包まれた軍の要塞にドーラとパズー達が到着しシータを助け出すことに成功しました。しかし、飛行石はムスカの手に渡ってしまいました。パズーとシータはドーラに海賊船の乗組員に入れてほしいと願い出ました。2人を連れてドーラは光が差した方角をめざします。夜になり見張りを任されたパズーの元にシータがやってきました。そこでシータは、昔教えられたおまじないに絶対に言っちゃいけない滅びの言葉もあったと話します。そこへ、軍の飛行船が姿を現し、さらに近づいてくる雲の嵐も出現し、2人の乗ったグライダーはドーラ達の海賊船から切り離されてしまいます。目が覚めた2人の前に広がったのは緑豊かな天空の城ラピュタでした。しかし同時に軍も到着しており、ドーラ達は捕まっていました。さらにムスカにシータが捕まりパズーはシータを助けるため、まずはドーラ達を解放します。
天空の城ラピュタの結末
ムスカに捕まったシータはラピュタ内部へと連れて行かれます。そこでムスカに、自分もシータもラピュタの末裔であることを明かし、飛行石を用いて軍の兵隊達を皆殺しにしてしまいます。シータはムスカから飛行石を奪いそこから逃げ出しました。助けるためにやってきたパズーに海に捨ててと渡します。追ってきたムスカはシータの命を引き換えに飛行石をもってこいとパズーに脅します。パズーはシータにかけより、あの言葉を教えて、とシータに聞きます。そして2人は昔教わった滅びの言葉「バルス」叫びました。するとラピュタの城は崩れ落ち、大きな根に囲われた巨大な飛行石と木だけが空高く登って行きました。パズーとシータを心配するドーラ一家。そこへグライダーが見えました。2人は木の根っこに絡まり助かったのでした。再会を喜ぶ2人とドーラ一家。ドーラ一家はお宝はたいして獲得できなかったといいつつ両手にたくさんの金や宝石を持っていました。パズーとシータはグライダーに乗ってドーラ一家と別れ、シータの故郷ゴンドラへ向かいました。
以上、映画「天空の城ラピュタ」のあらすじと結末でした。
続いて、より詳細なネタバレあらすじを解説します。
「天空の城ラピュタ」感想・レビュー
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人間味溢れる人達が、元気に自分の野望の為にラピュタを目指している。パズーは父親の話は嘘ではないと信じ、いつかはラピュタを見たいという思い、ドーラ一家は財宝の為に、ムスカ大佐は世界制覇とラピュタ王国の復興の為に、シータは争いにならないように静かに暮らしている。今の人には忘れられた元気さにように見え、エネルギーを燃やして元気に生きなきゃと思ってしまいます。ドーラ一家の飛行船が古かっこ良く見え、古い物もまた味わいがあって、物を大事に使うことの良さを学んだような気がします。今のコンピューター作られた絵よりも手書きの絵の方が暖か味があって、心にスッと入ってきやすい。
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この映画の好きなところは、一言で言えば飛行石を巡るシータやパズーとムスカとの争奪戦で、本当にワクワクとドキドキが止まらないと言った感じですが、そのストーリーそのものもさることながら、中世を感じさせる物語の舞台になっている町の風景であったり、その一方で登場する乗り物などの機械類が、その古風な外見とは裏腹にとてもハイテクな機能を備えているところなどが最高に魅力的です。ビジュアル面では、ジブリ映画ではこの作品に限りませんが草木をはじめとする自然が本当に素晴らしく描かれていて、この作品では特に空などの上空の描き方が最高です。そして、この映画の題名にもなっている「ラピュタ」を、ジョナサン・スウィフトの「ガリヴァー旅行記」とリンクさせているところが、この物語を一層神秘的に、そして身近に感じさせてくれて素敵に思います。
ラピュタは面白いですよね。エンターテイメントとして、きれいにまとまっていて、どの場面を見ても面白いので、最初から最後まで目が離せません。
そして、映画の各所に見られる創造性の高さも見逃せないポイントだと思います。水の中に沈んだ町、空飛ぶ台地、飛行石を取り巻く無数の木の根。どれも、普通の人には思いつかない、優れた魅力を持つ設定だと思います。
個人的には、オープニングムービーが好きです。その映像を見ていると、ストーリ性があるように思えて、タッチも雰囲気があるので好きです。
子供ができたら一緒に見たいような、良い映画だと思います。