映画「フェノミナ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
フェノミナの紹介：1984年イタリア映画。アメリカからスイスの学校に転校してきたジェニファーの周囲では殺人事件が多発していました。虫と交信の出来るジェニファーは昆虫学者のマクガイアーに相談しながら犯人探しを進めますが・・・というイタリアのダリオ・アルジェント監督によるイタリアンホラー映画です。
監督：ダリオ・アルジェント 出演：ジェニファー・コネリー（ジェニファー・コルビノ）、ドナルド・プレザンス（ジョン・マクレガー教授）、ダリア・ニコロディ（ブルックナー）、ダリラ・ディ・ラッツァーロ（校長）、パトリック・ボーショー（ルドルフ・ガイガー警部）、フィオーレ・アルジェント（ベラ・グランド）、ほか
この解説記事には映画「フェノミナ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
スイスの郊外でバスに乗り遅れた少女が近くの一軒家で首を切断され殺害されました。その後腐乱した首が発見されガイガー警部は昆虫学者のマクレガーに調べてもらった結果、頭部に沸いた蛆虫から死亡推定時期を割り出し、行方不明の少女だと分かりました。ジェニファーがスイスの女学校に転校するためにアメリカからやって来ました。行きの車の中でハチが入って来て大騒ぎになりましたがジェニファーはハチを自分の手に止まれせ大人しくさせました。ジェニファーは虫と意思疎通できる能力がありました。ジェニファーは寮に入るとソフィという少女と同じ部屋になりました。二人が眠った時、一人の少女が何者かに襲われていました。ジェニファーは突然起き上がり夢遊病者のようにさまよっていると建物の中で少女が殺されました。それを見たジェニファーは逃げながらさまよっていると車に撥ねられました。
撥ねた車の若者二人はジェニファーを車に積みますがジェニファーは森の中へ逃げました。そこにマクレガー教授の飼っているチンパンジーがやって来ました。チンパンジーに連れられジェニファーはマクレガー教授の家に行きました。マクレガー教授は夢遊病だと言いました。教授の飼育している昆虫を見つけジェニファーは嬉しそうに手にとりました。学校に戻ったジェニファーは異常者扱いをされ脳波の検査をされました。私は正常だと言ってジェニファーは医務室を出ました。その夜ソフィは寮を抜け出し、彼氏に会いました。ジェニファーは再び夢遊病者となりさまよいました。その後ソフィーの悲鳴を聞いてジェニファーが探しに行くと蛆虫の付いた手袋を見つけました。蛆虫に触るとソフィの顔が見えたので、この手袋は犯人のものだと思いました。
ジェニファーは蛆虫をマクレガー教授に見せに行きます。そして教授に虫と交信できる能力をもっていることを話しました。学校に帰るとジェニファーは学生たちに取り囲まれからかわれました。ジェニファーが念じると窓に大量のハエが集まりました。そしてジェニファーは倒れました。医務室を抜け出したジェニファーはマクレガー教授のところへ行きました。教授が蛆虫を調べた結果、この蛆虫は人間の死体のみに繁殖するものだとわかりました。ジェニファーはハエをもって犯人さがしを始めました。8か月前に少女が行方不明になった家に行きますが空き家でした。一方ガイガー警部も空き家を調べていました。その夜マクレガー教授は何者かに槍で殺されました。外では殺される教授を見てチンパンジーがわめいています。逃げる犯人の車に飛び乗ったチンパンジーでしたが振り落とされました。
教授が殺されたことでジェニファーは逃げ場がなくなったため精神病院へ入れられることを察してアメリカに帰るとモリスに電話すると最初に案内してくれたブルックナー教師が迎えに来ました。ブルックナーの家に行ったらジェニファーは部屋に監禁されました。そこにガイガー警部が捜査にやって来てブルックナーが応対していました。ジェニファーは電話線を伝って地下へ逃げるとガイガー警部が鎖でつながれていてジェニファーは蛆と死体のプールに落ちました。そこにブルックナーがやって来て笑っていましたがガイガーｰ警部が鎖を外し、ブルックナーを襲いました。逃げ出したジェニファーは子供の泣く声のする部屋に行きました。その子供は奇形でブルックナーが精神病患者に襲われて生まれた子供でした。ジェニファーはボートに乗って逃げましたが奇形の子供が追いかけてきました。その時大量のハエが飛んできて奇形子供は湖に落ちました。湖から上ったところにモリスがやってきました。しかしブルックナーに首を落とされます。そしてジェニファーに襲い掛かってきたブルックナーをチンパンジーがカミソリで襲いブルックナーを殺しました。ジェニファーとチンパンジーは抱き合いました。
アメリカからスイスの寄宿学校に転校してきたジェニファーの周囲では殺人事件が相次ぐ。虫を操ることのできるジェニファーは昆虫学者のマクガイアーと共に犯人を捜すというストーリー。監督は筆者が大好きなダリオ・アルジェント。また、ジェニファー・コネリーの初主演作品でもある。やはりアルジェントだけあって殺人シーンがこっている。ここで具体的に書くとまだ観ていない人の興を削ぐので触れないが残虐さのなかにも美学とでもいうべきものがあり、さすがアルジェント！と思った。