映画「ラスト・スキャンダル」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ラスト・スキャンダル（あるハリウッドスターの禁じられた情事）の紹介：2013年アメリカ映画。1930年代のハリウッドのアクションスターであり、スキャンダルに事欠かないエロール・フリン。スターとしての全盛期を過ぎた彼は、10代の若手女優ビヴァリー・アードランドと関係を持ちます。娘をスターとして売り出したい母親フローレンスは、２人の関係を黙認してしまいます。このスキャンダラスな実話を、Ｋ・クライン、Ｄ・ファニング、Ｓ・サランドンら豪華キャストが演じています。
監督：リチャード・グラツァー ワッシュ・ウェストモアランド 出演者：ケヴィン・クライン（エロール・フリン）、ダコタ・ファニング（ビヴァリー・アードランド）、スーザン・サランドン（フローレンス・アードランド）、パトリック・セント・エスプリト（ハーブ・アードランド）、マット・ケイン（ロニー・シェドロ）ほか
この解説記事には映画「ラスト・スキャンダル」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
1959年10月。往年の大スター、エロール・フリンが50歳の若さで急死します。彼の最後を看取った恋人、ビヴァリー・アードランドという10代の少女に世間の注目が集まります。マスコミの勝手な憶測に怒りを感じたビヴァリーの母親フローレンスは、記者に２人の関係を赤裸々に語り始めます。
今から２年前。子役出身の15歳の若手女優ビヴァリーは、大スターであるエロールが出る映画のオーデション受けることになります。しかしオーデションは嘘で、ビヴァリーの処女はエロールに奪われます。悲嘆に暮れるビヴァリーでしたが、エロールの真摯な謝罪に心を開きます。２人の秘密の関係がスタートした直後エロールは、ビヴァリーが15歳だと知り驚きます。未成年と知りながらも関係を続けたいエロールは、カモフラージュのためにフローレンスの同行を提案します。娘がエロールに才能を見込まれていると信じているフローレンスは快諾しますが、程なくして２人の関係を知ることになります。怒り心頭のフローレンスは、結局、黙認してしまいます。
Ｊ・ヒューストン監督「自由の大地」でアフリカのロケに行っているエロールは、寂しさを紛らわすため、ビヴァリーに役を与えアフリカに呼び寄せます。ビヴァリーはフローレンスの反対を無視して、アフリカに渡航します。しかしビヴァリーの出演場面は、ほんのわずかだと知ったフローレンスはエロールに抗議します。エロールはビヴァリーに大役を与えるため、有名監督に直談判しますが断られてしまいます。そこでエロールは、自主製作映画の主演にビヴァリーを抜擢します。撮影中、ビヴァリーは同年代の男性スタッフと親しくなります。２人の仲は険悪となりますが、体調を崩したエロールをビヴァリーは必死で看病します。病が回復したエロールは、ビヴァリーに財産の一部を贈与するという誠意を示します。帰国後、エロールが開いたビヴァリーの17歳の誕生パーティで、２人は婚約を発表します。エロールはビヴァリーと結婚するため、私財を売り払い、妻への慰謝料をねん出します。結婚準備が進む至福の中、エロールが急死します。
エロールの死により、２人の関係が公になり大騒ぎとなりなります。エロールと未成年であるビヴァリーとの関係を黙認していた、母親フローレンスも世間から叩かれます。ビヴァリーに約束されたエロールの財産は、法的拘束力がなく無効となります。世間の注目の的となった母娘の人生は、転落の一途を辿ります。ささいなトラブルを起こしたフローレンスは母親失格の烙印を押され、未成年であるビヴァリーは矯正施設へ送還されます。フローレンスはこの状況を打破するため、２人の真実を本にすることを提案しますが、ビヴァリーは頑なに拒否します。フローレンスは1960年に親権を失い、児童淫行の斡旋の罪で投獄されます。その後、出版された自伝は賛否両論となります。母娘は1965年フローレンスが死去する前に和解します。ビヴァリーは波乱に満ちた年月を経て、普通の家庭を築き、2010年に死去します。彼女は、エロールとの思い出をあまり人に話すことはなかったそうです。
以上、映画ラスト・スキャンダル～あるハリウッドスターの禁じられた情事～のあらすじと結末でした。
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