遊星からの物体X ファーストコンタクトの紹介:2011年アメリカ映画。SFホラー映画の傑作「遊星からの物体X」の前日談。「遊星からの物体X」ではノルウェー南極基地から犬が一頭逃げてくるシーンから始まり、ノルウェー南極基地はすでに壊滅している。如何にして壊滅に至ったのか、宇宙からの謎の生命体の発見と壮絶な戦いを描いた作品。
監督:マシーズ・ヴァン・ヘイニンゲン・Jr 出演:メアリー・エリザベス・ウィンステッド(ケイト)、ジョエル・エドガートン(サム)、アドウェール・アキノエ=アグバエ(デレク)、ほか
映画「遊星からの物体X ファーストコンタクト」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「遊星からの物体X ファーストコンタクト」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「遊星からの物体X ファーストコンタクト」解説
この解説記事には映画「遊星からの物体X ファーストコンタクト」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
遊星からの物体X ファーストコンタクトのネタバレあらすじ:起
南極にて雪上車が走っています。搭乗者は、探査機で地中に何か埋まっているのを発見します。停車すると、突然雪原が崩壊し雪上車は落下。巨大なクレパスへと転落しますが、クレパスの隙間に挟まり落下は止まります。ヘッドライトがクレパスの底を照らし、搭乗者は「何か」を発見します。ケイト(古生物学者)の元へサンダー・ハルヴァーソン博士が現れ、南極観測調査隊に加わるように勧めます。アメリカ人とノルウェー人の混合調査隊と共に南極を訪れたケイトが見たものは、雪と氷に覆われた地下の大空間にある巨大な宇宙船と、雪原地表に氷漬けになった「何か」の遺体でした。「何か」の遺体を周囲の氷と一緒に取り出し、基地へと運び込みます。ケイトは慎重に調査を進めるべきだと主張しますが、博士は調査を強行。ドリルで氷に孔をあけ、「何か」の細胞を取り出し検査にかけます。結果、「何か」は地球外生命体(エイリアン)であることが分かり、隊員達は世紀の発見に喜び宴会を開きます。その宴会のさなか、一人の退院が酔い覚ましに氷漬けになったエイリアンを見に行くと、突如エイリアンが氷から飛び出し天井を突き破り逃走します。逃走したエイリアンを基地外に出て探す隊員達。一人の隊員が建物の床下にいるのを発見しますが触手に捕まり取り込まれてしまいます。銃で撃っても効かない為、ガソリンを撒き、火をつけ燃やして仕留めます。燃えた遺体を解剖し調査すると、飲み込まれた隊員が取り込まれていること、隊員の体内にあった骨折を補強する金属が体外に出ていることが分かりました。さらにケイトが顕微鏡で調査すると、エイリアンの細胞が人の細胞を取り込み複製していることが分かりました。
遊星からの物体X ファーストコンタクトのネタバレあらすじ:承
ヘリコプターがアメリカ人の操縦士カーターと共に、体調の悪くなった隊員を乗せ出発しようとしていました。ケイトはシャワー室の洗面台で抜けた銀歯を発見し、シャワールームが血だらけになっているのを発見します。慌ててヘリコプターの出発を止めに行くケイト。ホバリングしていたヘリコプターはケイトの合図を見て戻りかけますが、同乗者がエイリアンへと姿を変えヘリコプターは暴走、雪原の彼方へ墜落するのでした。ケイトは、エイリアンが人の複製を作っていることを説明し、誰も基地の外に出てはいけないと話しますが、聞き入れてはもらえませんでした。そんな中、女性隊員がシャワー室から出てきた人を見たとケイトに伝えます。ケイトが誰も外に出してはいけないと伝えると、雪上車のキーの場所を教えると言われます。キーを探しに女性隊員と共に二人きりで部屋へと入るケイト。突如女性隊員が異形のエイリアンへと変身し襲われます。辛くも廊下へ逃げ出しますが、廊下にいた別の隊員が襲われてしまいます。火炎放射器を持った隊員が到着し、エイリアンに火を放ち仕留めるのでした。エイリアンの遺体を基地外に運びガソリンを撒き、さらに徹底して燃やします。その様子を見守る隊員達。ケイトは、エイリアンは人になりすまし次期を待っている。この中にもまだいるかも知れない、と伝えます。逃げるのはエイリアンが増えるのを助けることになる。感染と一緒で対策は隔離することだと伝えます。教授は血液検査を行う事を提案します。ケイトは隊員と共に雪上車が動かないように細工します。その最中、隊員は手りゅう弾の隠し場所を伝えるのでした。ケイト達が基地内へ戻ろうとすると、吹雪の中何者かが歩いて来るのが見えます。墜落したヘリコプターから生還したカーター達でした。エイリアンかも知れないと怪しむ隊員達はカーターを別棟に隔離監禁します。同時に、基地から火の手が上がり、血液検査のための器具やサンプルが焼失するのでした。
遊星からの物体X ファーストコンタクトのネタバレあらすじ:転
落胆する隊員達にケイトはまだ手があることを伝えます。エイリアンは体内の金属を複製できない、口の中に銀歯があることが確認できればその人はエイリアンではない。判別を進める中、建物の中に別棟から脱走したアメリカ人が侵入します。お互いに疑心暗鬼の中銃撃戦となり火炎放射器のボンベに弾が当たり爆発。隊員の一人が爆発に巻き込まれ意識を失うと一時休戦。気を失った隊員を両脇から二人の隊員が支えながら搬送します。搬送中に突然、気を失った隊員の腕が抜けます。抜けた腕に足が生え生き物のように隊員の顔へ襲い掛かります。同時に隊員の身体が異形の怪物へと姿を変え触手を振り回し、次々に隊員が犠牲になります。惨劇の最中、教授は命からがら逃げだします。触手で負傷した一人の隊員へ襲い掛かり、隊員は取り込まれてしまいます。ケイトが火炎放射を浴びせるも、隊員を取り込んだエイリアンは逃走します。生き残ったのは、ケイトとカーター、逃げ出した教授のみになりました。ケイトは火炎放射器で「腕」に襲われた隊員や犠牲になった隊員に火を放つのでした。ケイトと、カーターは逃走したエイリアンを追います。途中、教授の悲鳴が建物内に響き、二手に分かれたカーターはエイリアンに厨房奥へと追い込まれます。カーターが襲われる寸前でケイトが火を放ちます。火だるまになりながら建物外へ逃げるエイリアン追いつめ、さらに火を放ち仕留めました。
遊星からの物体X ファーストコンタクトの結末
ケイトがカーターと二人呆然としていると、雪上車が一台動き出します。教授が乗っているのを見た二人は雪上車で後を追います。着いた場所は、地下に巨大宇宙船の眠る場所でした。宇宙船が起動し、ケイトは船内に転落していまします。ケイトは船内を捜索し、立体コンピューターのようなものを発見します。教授の顔だけが表面にある巨大なエイリアンが姿を現し、ケイトは襲われます。突進してくるエイリアンをかわし、隙間へ逃げ込むケイト。執拗にケイトへ触手を伸ばし、ついにはケイトの足を掴み引きずりだします。ケイトの手には手りゅう弾が握られ、それを襲い掛かるエイリアンの口中へ投げ込みました。駆け付けたカーターと共に脱出するケイト。エイリアンは体内から大爆発し焼失、立体コンピューターも爆発に巻き込まれ宇宙船は機能停止します。カーターと共に雪上車へと戻るケイト。ケイトは、雪上車に先に乗り込んだカーターの右耳にピアスがあるのを見かけます。ヘリコプターの墜落から生還したカーターを信じたのはピアスをしていたから、そしてその時は反対側にしていた、と伝えます。静かにカーターへ火炎放射器を向けるケイト。必死で制止するカーターへ火炎放射を浴びせ、エイリアンの悲鳴のような叫び声が響きます。もう一台の雪上車へ乗り込んだケイトは、一人静かにたたずむのでした。
エンドロールの中、悪天候が回復し、崩壊した基地へヘリコプターが一台戻ってきます。生き残った隊員が操縦士の口中を見てエイリアンでないことを確認していると、犬が一匹基地から逃げ出します。生き残った隊員はヘリコプターに乗り込み犬を追うのでした。
以上、映画「遊星からの物体X ファーストコンタクト」のあらすじと結末でした。
とても怖かったです。
この映画の地球外生命体の造形や動きが、今まで観てきたエイリアン映画とはまったく異なりました。
細胞を複製し寄生した人間を乗っ取り成り代わる生命体なのですが、中盤以降から人間の姿を残しつつもグロテスクな怪物に変化するシーンは圧巻です。
これは前日談ですが、「遊星からの物体X」を観ると、この映画で目にしたものが多く出てきてそれもまた面白いです。