男はつらいよ 寅次郎サラダ記念日の紹介：1988年日本映画。シリーズ第40作目となる今作は、俵万智の短歌集「サラダ記念日」とのコラボレーション作品です。寅さんこと車寅次郎は旅先で出会った老婆の担当女医に出会います。女医の姪の趣味が短歌なことから、寅さんは早稲田大学の講義を受けることになります。
監督：山田洋次 出演者：渥美清（車寅次郎）、倍賞千恵子（諏訪さくら）、三田佳子（真知子）、三田寛子（由紀）、尾美としのり（茂）ほか
映画「男はつらいよ 寅次郎サラダ記念日」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「男はつらいよ 寅次郎サラダ記念日」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
男はつらいよ 寅次郎サラダ記念日の予告編 動画
映画「男はつらいよ 寅次郎サラダ記念日」解説
この解説記事には映画「男はつらいよ 寅次郎サラダ記念日」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
男はつらいよ 寅次郎サラダ記念日のネタバレあらすじ：起
初秋の信州、寅さん（渥美清）は列車に揺られながら、柴又の面々のことを思い浮かべていました。柴又では、寅さんの実家の団子屋「とらや」は屋号を「くるまや」と変え、新たに三平（北山雅康）が店員として雇われています。満男（吉岡秀隆）は大学受験に落ちたら寅さんの弟子になろうかなと発言し、さくら（倍賞千恵子）らに叱られていました。一方、小諸に着いた寅さんは、バス停で体調の悪そうな一人の老婆・キクエ（鈴木光枝）と知り合い、家に招待されます。夫に先立たれ、息子夫婦も東京に行ってから一人暮らしのキクエは寅さんを厚くもてなします。翌日、キクエの家に小諸病院の女医・真知子（三田佳子）が訪れます。キクエを迎えに来た真知子に対し、キクエは病院で死ぬのは嫌だ、この家で死ぬといって聞きません。寅さんはキクエを励まし、ようやく入院させる事に。キクエは迎えの車窓から我が家を眺め「これが見納めだ」と呟きます。
男はつらいよ 寅次郎サラダ記念日のネタバレあらすじ：承
真知子は夫を山の遭難で亡くし、東京に住む母に息子を預けています。真知子は、人生の最期は住み慣れた我が家で家族に囲まれた方が良いだろうと本心を打ち明けます。寅さんは、真知子とすっかり仲良くなり、やがて想いを寄せるようになっていきます。そんなある日、東京から真知子の姪で早稲田大学生の由紀（三田寛子）が訪ねて来ます。由紀は国文学科で短歌を学んでおり、寅さんに歌の詠み方を教えます。寅さんは真知子にキクエの事を託して柴又に帰って行き、間もなく由紀も東京に戻ります。
男はつらいよ 寅次郎サラダ記念日のネタバレあらすじ：転
ある日、寅さんは由紀が通う早稲田大学を訪れます。寅さんは、たまたま出くわした茂（尾美としのり）という学生に学内を案内してもらい、由紀を待っているうちにいつの間にか西洋近代史の講義を受ける羽目になってしまいます。講義の内容が全く理解できない寅さんは、産業革命時代に蒸気機関を発明したワットの話を聞くや、かつての旧「とらや」に下宿していた「ワット君」（第20作『寅次郎頑張れ!』に登場した、中村雅俊が演じる若き電気工）の話を始め、完全に講義を乗っ取るとワット君のガス自殺未遂事件の話など面白おかしく語り出し、学生たちを爆笑の渦に巻き込んでしまいます。数日後、休暇で東京の実家に帰省していた真知子は、由紀を伴い「くるまや」を訪れます。そこに先日大学で知り合った茂も合流。真知子たちは帝釈天、矢切の渡し、野菊の墓文学碑などを廻り、由紀と茂は次第に打ち解けていきます。
男はつらいよ 寅次郎サラダ記念日の結末
ある日、小諸に戻った真知子から由紀に電話があり、寅さんが小諸で出会った老婆キクエが危篤だと告げられます。寅さんと由紀は茂の運転する車で小諸に向かいますが、病院に着いた時は既に手遅れでした。キクエの自宅で最期を迎えたいという願いは叶いませんでした。キクエの無念を思う真知子は思わず寅さんの胸の中で涙を流しますが、寅さんは受け止めてやれませんでした。真知子は院長（すまけい）に病院を辞めて東京で暮らすと告げますが、密かに真知子に想いを寄せていた院長は病院にはあなたが必要だと引き留め、真知子もこの地で頑張る決意を固めます。キクエの葬式に参列した寅さんは再び旅に出ることにします。由紀は寅さんが真知子に想いを寄せていたことを見抜くと、寅さんに作りたてのサラダを振る舞います。寅さんは由紀のサラダの味を誉めると、茂の車に送られて旅立ちます。由紀は寅さんの気持ちを汲んで「サラダ記念日」という短歌を詠み上げます。
正月、由紀の短歌を絶賛したさくらと博（前田吟）は、本として出版したら売れるんじゃないかなと話し合います。真知子は変わらず小諸の病院で働いています。寅さんはいつものように九州を旅するのでした。
以上、映画「男はつらいよ 寅次郎サラダ記念日」のあらすじと結末でした。
この映画の感想を投稿する