007 カジノ・ロワイヤルの紹介:2006年イギリス作品。007シリーズ21作目。007史上初の金髪のボンドを迎え、シリーズも過去作と決別し、全く新しいストーリーとして再出発を図った作品で、大ヒットを記録します。野性味溢れるボンドが活躍します。
監督:マーティン・キャンベル 出演:ダニエル・クレイグ(ジェームズ・ボンド)、エヴァ・グリーン(ヴェスパー・リンド)、マッツ・ミケルセン(ル・シッフル)、ジュディ・デンチ(M)、ジェフリー・ライト(フェリックス・レイター)、ジャンカルロ・ジャンニーニ(マティス)、シモン・アブカリアン(アレックス・ディミトリオス)、カテリーナ・ムリーノ(ソランジュ)、イワナ・ミルセヴィッチ(ヴァレンカ)、セバスチャン・フォーカン(モロカ)、イェスパー・クリステンセン(ミスター・ホワイト)、ほか
映画「007 カジノ・ロワイヤル」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「007 カジノ・ロワイヤル」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
007 カジノ・ロワイヤルの予告編 動画
映画「007 カジノ・ロワイヤル」解説
この解説記事には映画「007 カジノ・ロワイヤル」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
007 カジノロワイヤルのネタバレあらすじ:起
チェコのプラハにて、ジェームズ・ボンド(ダニエル・クレイグ)は男を残忍な方法で殺し、MI6を裏切った局長を殺し、晴れて00の資格を得ます。
ウガンダでは、ル・シッフル(マッツ・ミケルセン)という人物が、テロリストと取引をします。マダガスカルでボンドは爆弾魔を壮絶なチェイスで追います。彼を捕獲し射殺したあと、大使館を爆破してしまいます。
爆弾魔の携帯にエリプシスという事が書かれていたボンドは、ロンドンへ戻るとM(ジュディ・デンチ)に会い、彼女のパソコンから照会し、バハマへと飛びます。そこで謎の男がエリプシスだと掴んだボンドは、彼にポーカーで勝つと、彼の所有していたアストンマーティンを奪います。また、ボンドは彼の妻に接触します。それに気が付いたシッフルは、妻を殺害します。
ボンドはエリプシスの男を殺害すると、エリプシスのバッグを持った男を追ってマイアミ国際空港へ行きます。その日は、スカイフリート航空の新鋭機が初飛行を行う日でした。バッグを持った男はスプリンクラーを作動させ、空港内を混乱に陥れたあと、爆弾を抱えて飛行機に近づきます。しかし、ボンドが彼を追い、チェイスののちに彼に爆弾を装着し、爆殺します。
007 カジノロワイヤルのネタバレあらすじ:承
シッフルは計画が大失敗したことに怒り、カジノで損失の穴埋めを行うことを決めます。Mは財務省のヴェスパー・リンド(エヴァ・グリーン)という女性とともに、モンテネグロで開催されるカジノへ行くよう指示します。ホテルでタキシードに着替え、ゲームをプレイするボンドは、シッフルに焦りが見えることを見抜き、揺さぶりをかけます。
ゲーム終了後、部屋に戻ったシッフルに対してテロリストが、資金返済をするよう脅迫をかけます。テロリストに見つかったボンドは、階段で壮絶な戦いを行い、テロリストを殺します。
シャツを変えてゲームに戻ると、ボンドは資金が底をついてしまいます。資金をヴェスパーに借りようとするボンドですが、彼女は彼の態度を非難します。そしてゲームを降りようとするボンドを、CIAのフィリックスライターが助け、ボンドに資金を提供します。
再びゲームを再開しようというとき、ボンドはシッフルに毒を盛られます。ボンドは歩行が困難になりながら、自身のアストンマーティンに乗ると、中から緊急の解毒剤を服用しますが、心臓が止まってしまいます。
007 カジノロワイヤルのネタバレあらすじ:転
しかし、ヴェスパーの助けにより、息を吹き返したボンドは、ゲームを再開し、すべての金額をかけます。シッフルもすべての金額をかけて戦いますが、ボンドが勝利します。
CIAによるシッフルの逮捕がなされようとしますが、ボンドの協力者の裏切りにより、ヴェスパーはシッフルに拉致され、ヴェスパーを追うボンドは、道に横たわるヴェスパーを避けるためハンドルを切ると、激しく横転します。車から出ると、シッフルが待っていました。
ボンドは古びた船内に連れていかれ、裸にされます。シッフルはボンドに勝った資金の振込先口座番号を聞き出すため、拷問にかけます。なかなか口を割らないボンド。拷問が続く最中、シッフルのボスであるミスター・ホワイト(イェスパー・クリステンセン)が侵入し、シッフルは金を返す事を伝えますが、シッフルを射殺します。
007 カジノロワイヤルの結末
療養施設に入ったボンドは、裏切り者が連行されるのを目撃します。ボンドとヴェスパーは愛し合います。ボンドは諜報員を辞めて彼女と暮らすことにし、彼らが財務省に金額を送金すると、Mから連絡が来て、入金の事実がないことを知らされます。
ボンドは消えたヴェスパーを探しに行き、建物内へ入りますが、殺し屋が彼を襲います。なんとかして撃退すると、建物に浸水していき、ヴェスパーは閉じ込められてしまいます。ボンドは彼女を救いますが、すでに遅く、彼女は死亡してしまいます。
彼女はお金をミスター・ホワイトに渡すかわりに、ボンドの命を助けるよう敵に懇願し、罪悪感から自身の命を捨てることになったとMから伝えられます。しかし、ヴェスパーはボンドにミスター・ホワイトの携帯番号を残していました。
ボンドは彼に電話をかけると、ミスター・ホワイトが応答。そして彼の足を撃つと、自ら名乗り出ます。「私の名前はボンド、ジェームズ・ボンド」
以上、映画「007 カジノ・ロワイヤル」のあらすじと結末でした。
「007 カジノ・ロワイヤル」感想・レビュー
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ジェームズ・ボンドと言えば、個人的にはピアース・ブロスナンだったため映画を見る前は「これまでのボンドと違ったルックスだけど、どんな作品になるのかな?」と思っていました。しかし、映画を見終わった時には、そんな事は全く気になることはなく、「次もダニエル・クレイグの演じるボンドが見たい!」と心を鷲掴みにされました。シビアな雰囲気でこれまでの007シリーズとは違った作品に仕上がっていると思います。
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歴代の007作品の中でも、息をつかせぬ格闘シーンが魅力です。まず冒頭の工場を駆け回る、パルクールを彷彿とさせる追跡シーンから目を引かれます。中盤で空港の爆弾魔を退治するシーンがあるのですが、その決着の付け方は必見です。そして、そこまで必死で任務を遂行して迎えた結末の悲劇ぶりに驚きを迎えるとともに、次作も「是非見よう!」という気持ちにさせられること間違いなしです!
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今までにない渋さと荒さ。冷たい目つきと筋肉質な演技が見もの。
もう最終のNo time To Dieにまで進んでしまいましたが、クレイグの演技は、
過去の冗長な印象を省き、殺人ができる男を演じていると思います。そういうハードな印象の強い映画で大好きです。 -
シリーズの俳優では最高位と思う。
これで最後なのか? -
歴代の007作品の中でダニエルボンドが1番好きで、特にカジノロワイヤルが大好きです。何度も観ています。ダニエルボンド全5作は全てストーリーが繋がっていて、登場人物の背景や心の機微がしっかりと演じられています。ダニエルボンドには人間臭さがあります。過去のボンドのようなキザでカッコつけだけでなく弱い部分もしっかり表現されていて、それが色気でもあり魅力的です。見せ場も多く映像も綺麗で、なによりリアルなので単なる娯楽映画でなく映画自体に深みが感じられます。
過去の007作品はお気楽で余裕ある雰囲気のボンドが敵を簡単に倒していく、ボンドガールは勿論美しいけれど画一的で、ストーリー自体もあまり記憶に残らない気がしました。ダニエルボンドは過去の007と比べると全く別物です。シリアスすぎるという意見もあるようですが私は大好きです。ダニエルボンドが終わってしまってとても寂しいですね。 -
今までの007と全く違うクレイグ・ボンドの強靭さはもちろんだがそれ以上の人間臭さ、また感情が抑えられないくらいの弱さも垣間見られる。ハラハラ、ドキドキに引きずり込まれ、気がつくとまさかの辛く哀しいエンディングが待ち受けていました。私のこころをこれほど揺さぶられるとは、、、no time to did までの全5作を連続視聴しました。劇中のロケーションは勿論のこと、気になる事は全て調べる事になりました。クレイグ・ボンドがこれで最後になるとは、、、それ故にやるせない思いは暫く引きずりそうです。クレイグ・ボンド最高だったありかとう。
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目が醒める映画です。
あっという間に終わりが来たように感じる程ストーリー展開が見事でずっと楽しかった。
ただ、最後は悲しかった。。
007に愛は必要ないのか?
諜報員を即辞するほどに初めて本気で愛した人。彼女もまた同じだっただろうに。
30分後にと言って笑って別れた彼女の気持ちを思うと、とても哀しく美しいと思った。
何度でも観たい映画です。
歴代のジェームス・ボンドの中でダントツだ。ポーカーの時に毒を飲まされて、死にかけながら脂汗を流しながすシーン、殺人のあと洗面所で渋い表情で血を洗い流すシーン、三十代後半のダニエルが、俳優人生をかけ、体当たりで臨んだカッコよく、スゴイ映画だ。