007 オクトパシーの紹介:1983年イギリス作品。007シリーズ13作目。インドを初の舞台に選び、撮影が困難を極めたと言われていますが、同年度のスターウォーズと比べても第2位の成績を残す優秀な成績を収め、ヒットとなりました。
監督:ジョン・グレン 出演:ロジャー・ムーア(ボンド役)、モード・アダムス(ボンドガール)、ルイ ・ジュールダン、アンソニー・マイヤーほか
映画「007 オクトパシー」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「007 オクトパシー」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「007 オクトパシー」解説
この解説記事には映画「007 オクトパシー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
007 オクトパシーのネタバレあらすじ:ピエロの命をかけた亡命
ある中南米の国で任務についていたボンドは、潜入がばれ、拘束されそうになりますが、飛行機を奪い、見事基地を爆破させ、帰還します。ドイツのベルリンでは、殺し屋に追われたピエロが森の中を逃げ回り、英国大使館のドアを叩き、中に入ると死亡してしまいます。手には金の卵が握られていました。彼は英国情報部に所属するコードネーム009というスパイだったのです。情報部はすぐさまこの事件をソ連の仕業であると疑問にされます。
007 オクトパシーのネタバレあらすじ:卵の競売
ロンドンのオークションで本物の卵が競売に出されるとなり、007のジェームズ ボンドに調査するよう命令します。ボンドはオークションに行くと、本物の卵を偽物にすり替え、買う相手を特定します。卵を購入した相手はカマルカーンという人物でした。ボンドは彼をインドに追います。
007 オクトパシーのネタバレあらすじ:カーンとソ連軍人
インドでボンドはカーンに対し、カジノで対決をし、勝利します。そこでボンドはカーンの付き人である1人の女性を口説きます。その女性は青いタコの刺青をしていました。女性がボンドの卵をとってしまいましたが、その卵にはQが付けた小型の音声記憶装置があったのです。ボンドはカーンの宮殿に連れていかれますが、そこで卵に付属した装置により、カーンがソ連の軍人とつながっていることをボンドは耳にします。軍人はソ連からヨーロッパを支配しようとしていました。ボンドは宮殿から象に乗り、敵の追撃をかわしながらも逃亡に成功します。ボンドは水に浮かぶ宮殿へ入ると、その場所の住人であるオクトパシーと呼ばれる女性に会います。彼女はサーカス団のオーナーでした。そこにカーンの殺し屋が襲撃をしてきて、激闘の末、ボンドは東ドイツへ行きます。
007 オクトパシーのネタバレあらすじ:サーカスショーの計画
そこでは、ソ連の軍人が西ドイツのアメリカ軍基地で行われるサーカスショーにて、核爆弾を炸裂させるという計画が進行していました。軍人は列車で西ドイツに入ります。ボンドは阻止しようと、車で列車を追います。列車に飛び乗ったボンドは2人の暗殺者と格闘を繰り広げます。サーカスについたボンドは、ピエロに扮して核弾頭から時限装置を取り出すことに成功します。
007 オクトパシーの結末:カーンと空中死闘
カーンはインドへ逃亡し、ボンドとオクトパシーは協力してカーンの宮殿を襲撃、カーンは飛行機で逃げます。ボンドはカーンの飛行機に飛び乗り、空中で彼の手下と戦います。そして中にいたオクトパシーとともに飛行機を脱出すると、飛行機は墜落していき、カーンは死亡します。Mとゴゴール将軍は卵の返還を約束し、ボンドはオクトパシーと、ボートの上で過ごします。
「007 オクトパシー」感想・レビュー
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この映画「007/オクトパシー」は、シリーズ13作目の作品で、三代目ジェームズ・ボンド役のロジャー・ムーアも、すっかり落ち着いて、堂々たる貫禄だ。
20年間に13本と作品が続いていて、大ヒットしたからといって乱作せず、一本一本に新しいアイディアを傾注とていった、その努力が、この面白さを生んでいるのだろう。
今回の題名のオクチートパシーとは蛸の事。
実はオクトパスと言わずに、オクトパシーと呼ぶところが、いかにも007らしい楽しさが隠されていると思う。原音では、オクトプシーと発音しているのだが、プシイとは可愛子ちゃん、更に女性のポイントという意味がある。
蛸の吸盤とかけてあるところなんか、思わずニンマリとするところですね。このオクトパシーと呼ばれる謎の美女が、ソ連の野心家の将軍と手を結んで、陰謀を企んでいるのだが、お馴染みジェームズ・ボンドが、乗り込んで、その陰謀を探るのだ。
まあ、よくぞ考えたと思われる程、危機また危機の痛快アクション。
まさに、連続活劇の復活を思わせるのだ。この映画の公開当時は、SF映画がブームになっていた時代で、SF風のストーリーを考えるのが普通だ。
ところが、何とこの映画は、SF的な素材をいっさい排して、ジェームズ・ボンドが肉体を駆使して闘う、連続活劇そのものに徹して見せるのだ。走る列車の中や、屋根での大アクション。
空飛ぶ飛行機の上での格闘。まさに映画の原点に帰った面白さ。この映画のプロデューサーのアルバート・ブロッコリが、根っからの商売人で、観客を楽しませる事だけに考えを集中して、何のテライもない事が、この成果に繋がったのだろう。
インド・ロケの魅力もたっぷりだが、ジョン・グレン監督の、対象を常に大きく掴んで見せる演出の勝利だと思う。
後半で、オクトパシー美女軍団が、アマゾネスばりに活躍するあたりは、いささか邪劇めいた雰囲気もあるが、少しも画面から目を離せない、スリルの盛り上げはさすがだ。
007を観てMI6&CIAVSKGBって知ったのよ。JAMESはアメリカとくっついているのよ。スマイス少佐?自由フランス軍?JAMES、あなたイギリス人でしょ?フランス人じゃないでしょう!?ロジャーボンド好きだわ。