12人の優しい日本人の紹介:1991年日本映画。「日本にもし、陪審員制度が導入されたら?」初演は、三谷幸喜が東京サンシャインボーイズのために書き下ろした、超人気舞台を映画化!集められた12人の陪審員は、満場一致で「無罪」となりかけたが、陪審員2号の「有罪」の一言で、密室劇の幕があがる!
監督: 中原俊 出演者:陪審員1号:塩見三省、陪審員2号:相島一之、陪審員3号:上田耕一、陪審員4号:二瓶鮫一、陪審員5号:中村まり子、陪審員6号:大河内浩、陪審員7号:梶原善、陪審員8号:山下容莉枝、陪審員9号:村松克己、陪審員10号:林美智子、陪審員11号:豊川悦司、陪審員12号:加藤善
映画「12人の優しい日本人」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「12人の優しい日本人」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「12人の優しい日本人」解説
この解説記事には映画「12人の優しい日本人」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
12人の優しい日本人のネタバレあらすじ:すぐ終わるはずの陪審員会議が。
事件は、被告人は21歳の美人な女性。事件当日、被害者の夫は、酔って妻に掴みかかっていたことから、被告人は正当防衛を主張していた。そこから、集まった12人の陪審員、ほとんどは、「無罪」に手を挙げ、即決で終わるはずだった。しかし、2号が無罪の根拠を一人一人問い詰めていった所、審議は七転び八起きしていく。有罪派と無罪派に別れ、陪審員たちの感情までもヒートアップ。被告人が有罪の線が強くなってくる。有罪派は、「被告が外出前に子供にピザを注文していた」「その日、自分が家には帰れないことを予想していた」「計画的殺意があった」という3点を主張。無罪派は、「ドミソピザの大きさにもよる。宅配ピザのような大きなものを、たった子供一人のために注文するのだろうか?自分も帰って食べる予定だった」と主張。両意見は平行線で、実際にドミソピザ(一番小さいサイズ)を注文することにした。
12人の優しい日本人のネタバレあらすじ:ピザが届く間。
ピザが届く間、奇抜な服装を着ている11号(豊川悦司)が、事件の謎解きをし始める。証言者の主婦は、遠くから見ているだけであった。しかし、周囲は暗く、もみ合っている程度しかわからないはずである。そのため、「突き飛ばした」という証言は、あてにならない。という主張をした。さらに、「トラックの運転手は、クラクションを本当に鳴らしていたのか」という疑問を提示した。実際にクラクションが鳴らされていれば、証言者の主婦は、そこで振り返って、事件を見ているはず。「急ブレーキの音で振り返った」と主張している。11号は、「急ブレーキの音で振り返った」事を証明するため、銀のお盆を床に投げつける。その大きな音に、その場にいる全員が振り返った。
12人の優しい日本人のネタバレあらすじ:無罪派の結論。
無罪派の結論としては、「三行半をつきつけられた被害者が、被告人(妻)にヨリを戻して欲しいと頼みに行った。逃げまわる被告人を追いかけていったが、人生に悲観し、走ってくるトラックに飛び込んだ。証言者の主婦は、聞き間違えが多く、『死んじゃえー!』と、聞こえたと言ったのも、被告人が被害者に怒りながら送った、『ジンジャーエール!』だったのではないか。また、トラックの運転手は、居眠り運転を隠すために、偽証した」と、結論した。注文したピザはあまりにも大きすぎず、被告人も帰って一緒に食べるつもりだったのではない。という結論に達した。
12人の優しい日本人のネタバレあらすじ:「被告人は、あなたの奥さんじゃないですよ」
一番最初に戻り、11対1で「無罪」が多数派になった時、2号(相島一之)が、依然として、「有罪」を主張している。彼自身、妻と別居しており、今回の被告と彼の妻とオーバーラップして、憎んでいただけであった。そこに、11号(豊川悦司)が、「被告人は、あなたの奥さんじゃないですよ」と、冷静に言うと、2号(相島一之)は、押し黙るしかなかった。改めて陪審員に意見を訊くと、無罪で満場一致となった。それぞれ、陪審員証を、返していき、無事に、陪審員会議は終わった。
三谷作品で一番好きな映画です。とにかく、出てくる人のキャラが濃くておもしろい。それでいて、そうそういるよなーこういう人。っていう登場人物ばかりで。考え方も日本人だなーって思わせるシーン満載。、あいまいで済ませてしまうとことか。殺人事件なのにね。こういった無駄に優しいとこがが日本人らしくね。自分を第三者視点から見てる感じで、一生懸命なんだけど、なんかいつも空回りで結論がなぜか出ない。そんなとこが、とても滑稽に見えて、そこがまたおもしろい。三谷作品のなかでも秀逸です。
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