2000人の狂人の紹介:1964年アメリカ映画。南部の小さな村に迷い込んだ3組のカップル。この村では100年祭が行われようとしてました。村長に歓迎された彼らはこの村で一泊する事になりました。しかし祭りが始まると彼らは一人ずつ殺人ゲームの対象となってゆくという、ゴアムービーの帝王といわれるハーシェル・ゴードン・ルイスの異色ともいえるホラー映画です。
監督:ハーシェル・ゴードン・ルイス 出演者:ウィリアム・カーウィン(トム)、コニー・メイソン(テリー )、ジェフリー・アレン(バックマン村長)、ジェローム・イーデン(ジョン)、シェルビー・リヴィングストン(ビー)ほか
映画「2000人の狂人」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「2000人の狂人」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「2000人の狂人」解説
この解説記事には映画「2000人の狂人」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
2000人の狂人のネタバレあらすじ:起
アメリカ南部の田舎道では男たちが望遠鏡をのぞきながら標識の向きをしきりに変えています。望遠鏡で車を覗きながら人を誘導しているのでした。そこへ北部からやってきた3組のカップルがその標識に誘導されプレザント・ヴァレーという田舎町にやってきました。ここでは100年祭が行われるという事でにぎわっていました。大勢の村人と村長のバックマンまでやって来て彼らを大歓迎してくれました。村人はみんな異様なほど陽気で楽しそうな顔をしていました。この歓迎に気をよくした彼らはこの村で一泊することになりました。そして賑わう夜の町へ繰り出しました。
2000人の狂人のネタバレあらすじ:承
村は前夜祭でにぎわっていました。あくまでも陽気です。村人に早速散歩に誘われた女性ビーはいきなりナイフで指を切り落とされます。そして村長に家に連れて行かれ腕を斧で切り落とされました。その腕はバーベキューとして焼かれました。串にさされたビーの腕がくるくる回っています。二人目はジョニーです。4頭の馬に四肢を繋がれ引っ張れて八つ裂きになりました。そして夜が明け100年祭の始まりです。
2000人の狂人のネタバレあらすじ:転
デビットは小高い丘の上にいました。そして長い釘の刺さった樽にいれられました。樽ころがしの始まりです。見守る村人たちは大喜びです。樽が下まで転がるとジョニーは血まみれで死んでいました。次はボールを的に投げて当てるゲームです。的に当たると大きな石が下に落ちます。下に寝かされているのはビバリーです。投げる順番を皆並んで待っています。自信満々の男が投げると的に命中し落ちてきた石で絶命しました。こんな残酷なゲームをしながらも村人は陽気です。
2000人の狂人の結末
生き残っているトムとテリーは異変に気づき逃げ出しました。テリーは何故か白いドレスです。二人を追いかけたハーバーは泥沼にはまり沈んでしまいます。やっと村から逃げ出した二人はプレザント・ヴァレーの石碑を見つけます。さらに通りがかりの男性に会い、この村の村人が100年前に南北戦争で2000人全員殺害され今はもう村が無い事を知るのです。つまり彼らは2000人幽霊達で100年祭に参加していたのです。振り返るとさっきまであった村はありませんでした。
南北戦争で敗北した南部の村人たちが怨霊となって甦り、北部から来た旅行者たちを惨殺するというホラーかつスプラッターなストーリー。怨霊といっても登場するのは生身の人間だし、切断される脚などもモロに人形のものわかってしまうし、低予算で撮ったなぁとスグに察しがついてしまう。しかし、一方で殺人シーンは今観ても斬新と思われるセンセーショナルなシ演出がされており、数年前にブルーレイでリリースされたこともあることから、このハーシェル・ゴードン・ルイスという監督は単なるC級映画のつくり手ではないとの評価があるのだろう。因みにこの「2000人の狂人」は、80年代日本でちょっとしたスプラッター映画の影響でビデオ化されるまでは殆ど知られていなかったらしい。勿論、日本劇場未公開というのも要因の一つだったのだろう。