映画「ナインイレヴン 運命を分けた日」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ナインイレヴン 運命を分けた日の紹介：2017年アメリカ映画。2011年9月11日、同時多発テロが起きたワールドトレードセンターに離婚調停中であった妻イヴといたジェフリー。テロは彼らが他３人とエレベーターに乗っている時に起き、彼らはエレベーターと言う密室の中で恐怖の時間を過ごすのだった。
監督：マルティン・ギギ 出演：チャーリー・シーン（ジェフリー）、ウーピー・ゴールドバーグ（メッツィー）、ジーナ・ガーション（イヴ）、ルイス・ガスマン（エディ）、ウッド・ハリス（マイケル）、オルガ・フォンダ（ティナ）、ジャクリーン・ビセット（ダイアン）、ほか
この解説記事には映画「ナインイレヴン 運命を分けた日」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
2001年9月11日、実業家のジェフリーは妻のイヴと共にワールドトレードセンターいた。いつでも仕事を最優先にし世界を飛び回っていた夫に嫌気がさしていたイヴは離婚を決意していたがジェフリーはもう二度と寂しい思いはさせないからと必死で引きとめようとしていた。離婚の話し合いが上手くいかないままエレベーターに乗るとそこにはバイクメッセンジャーのマイケル、ビルの保全技術者エディ、精神不安定なロシア人女性ティナがいた。
５人が乗るエレベーターが３８階あたりに差し掛かった時、エレベーターが大きく揺れ、５人はその衝撃の大きさに驚く。この衝撃はワールドトレードセンターに飛行機が突っ込んだことが原因であった。
エレベーターが停止し、その中に閉じ込められた５人はまだテロの事実を知らないでいた。そこへテレビ中継でテロを知ったエレベーターオペレーターのメッツィーが５人の乗るエレベーター内と連絡を取り、ビルがテロにあったことを告げるのだった。外の状況が全くわからない５人の唯一の望みはオペレーターのイッツィーのみであった。
ジェフリーとイヴの息子JJの面倒をみていたイヴの母ダイアンも中継で事件の事を知ると、イヴに電話をする。そして彼女たちがエレベーターで閉じ込められていると知り絶望感に襲われるが、JJにはきっと大丈夫、と励ますのだった。両親を心配するJJにジェフリーとイヴはパパとママは一緒にあなたの元に帰ると伝える。
エレベーターでこの日、偶然乗り合わせた者たちは皆それぞれ約束があった。
バイクメッセンジャーのマイケルは妻と幼い娘と幸せに暮らしており、今日は早く帰ってくると約束していたのだ。メッツィーの同僚で彼女に借金をしているビルの保全技術者のエディはギャンブルで作った借金をなくすため今度こそ競馬で勝つと自分に約束していた。精神不安定なロシア人女性のティナは金持ちの年上男性の愛人である自分の人生を見直し、彼ときっぱり別れて人生を取り戻すと自分に約束していた。ジェフリーはビジネスで成功し美しい妻、可愛い息子をもち完璧な人生だと思っていたが、仕事ばかりで妻の気持ちが離れていたことに目を向けていなかった自分に反省し、二度と寂しい思いはさせないと妻イヴへ約束していた。そしてイヴは愛する息子の元に戻ると約束していたのだ。
ビルの外側では大勢の人たちが救助に向かっていた。イッツィーはエレベーターに人が閉じ込められていることを救助隊に知らせ、救助に向かうことを求める。その頃エレベーターの中では身の上話をし、人種、社会的地位は違くとも理解を深めた５人は協力をし、自分たちで脱出することを決意する。エレベーターのドアを力ずくで開けると、ビルのフロアの方へ脱出できるよう壁を壊し始める。しばらくして人１人が通れるくらいの穴を開けることに成功した５人は、イヴから順番にエレベーターからの脱出を始める。しかしイヴが出た直後、エレベーターを繋ぐワイヤーの切れる音が聞こえる。もうエレベーターが落ちると悟ったジェフリーは、イヴにあとで会おうと先に行くように促すが、まだジェフリーへの愛があると気づきもう一度彼とやり直そうと決意していた彼女は２人一緒でないと行かないと言う。ジェフリーは彼女から返されていた結婚指輪を彼女に渡す。そしてその後エレベーターのワイヤーは再び切れ、４人の体が浮くほどのスピードでエレベーターは落下する。
エレベーターは途中で停止するが崩れた瓦礫のせいで４人は外に出られないでいた。その頃無事にビルの外へと脱出を果たしたイヴは、救助活動をしていた救助隊にジェフリーたちがエレベーターに閉じ込められている事を知らせる。救助隊がやっとジェフリーたちの居場所を発見すると、一人ずつエレベーターの外へと脱出させていく。最後に残ったジェフリーの手を救助隊が掴むが、その時再びエレベーターは落下しジェフリーは暗闇へと落ちて行ってしまうのだった。
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