映画「ラストミッション」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ラストミッションの紹介：2014年アメリカ映画。ＣＩＡ凄腕のエージェント、イーサンは、ガンを患い引退を余儀なくされる。余命を穏やかに過ごそうと家族の下に戻るが、仕事の所為で二人とは疎遠になっており、特に一人娘との関係は最悪になっていた。そこに再びＣＩＡから仕事の依頼が舞い込む。その報酬は破格の大金と抗ｈガン剤の新薬で、イーサンは少しでも家族と長く過ごす為に仕事を請ける。リュック・ベンソン脚本で、家族との関係修復に悩む父親をケビン・コスナーが演じる。
監督：マックG 出演：ケヴィン・コスナー（イーサン・レナー）、アンバー・ハード（ヴィヴィ）、ヘイリー・スタインフェルド（ゾーイ）、コニー・ニールセン（クリスティン）、リヒャルト・サメル（ウルフ）、ほか
この解説記事には映画「ラストミッション」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ＣＩＡ本部でヴィヴィは、通称ウルフと呼ばれる正体不明の武器商人の暗殺指令を受けました。ヴィヴィは任務遂行の為に協力する工作員は誰かと聞きます。すると彼女の上司はイーサン・レナーの名を出し、既にウルフの取引現場を掴み、現場で活動中だと告げます。ウルフとその部下アビアノが取引の場所に選んだホテルでイーサン達は彼等を待ち伏せします。そのイーサンですが、体調不良を押しての任務でしかも今日は、一人娘ゾーイの誕生日でした。しかし彼と家族との仲は、仕事の所為で完全に冷え込んでいました。ホテル内ではメイドに扮した工作員がアビアノを監視して居ましたが、アビアノは彼女の素性を見抜き彼女を殺します。ウルフはその報告を受けて取引を中止します。アビアノ達は、ホテルを出た所でイーサン達と銃撃戦になります。アビアノは、持っていた爆弾を起爆して逃げ出します。爆風を受けふらつきつつもイーサンはアビアノの護衛排除し彼を追い詰めますが、突然めまいに襲われます。逃げるアビアノの足をかろうじて撃ちましたが、そのまま気を失ってしまい、アビアノを逃がしてしまいました。入院したイーサンは、医師からガンで余命宣告を受けました。クリスマスまでは生きられないと嘆くイーサンは、引退を余儀なくされました。イーサンはパリに戻ります。すると自分のアパートは移民の大家族に不法占拠されていました。警察に掛け合っても法律で退去の勧告期限があり、それまでは手が出せないと言います。その期限は翌年の４月でした。イーサンは仕方が無く、部屋の隠し武器庫を前で移民の父親ジュールスに、妊娠している彼の娘が出産するまで置いてやると半ば恫喝しました。イーサンはホテルに移り、翌日妻のティナに会いに行きます。ティナは最初迷惑そうな素振りを見せましたが、仕方が無く会う事にします。イーサンはティナに病気の事を告白します。苦労をかけたと彼女に謝り、娘に会いたいと言います。ティナはゾーイに会わせる前に重要な質問、イーサンが足を洗ったかを聞きました。
ゾーイは突然帰ってきた父親に戸惑います。イーサンは娘の機嫌をとろうと自転車を買ってきましたが、ゾーイがそれを欲しがったのは何年も前で不評でした。今夜はイーサンが夕食を作る事になり、彼は一人自転車で食材を買いに行きます。魚を選んでいると、怪しい女がイーサンに近付き調理法を教えてきます。女、ヴィヴィは、イーサンを言葉巧みに車に誘い込み、ウルフの暗殺依頼をします。その報酬は、抗ガン剤の新薬でした。イーサンは渋々受け、ヴィヴィの指示に従いアビアノの資金を持つ帳簿係を抑えに行きます。しかし、ヴィヴィが案内した場所に標的はおらず、無駄骨に終わりました。イーサンはそこからの帰り、報酬を吊り上げ大金も要求します。ヴィヴィは了承し、イーサンに新薬を注射しました。その頃アビアノは、殺し屋にイーサンの顔写真を渡し、暗殺を依頼していました。イーサンがティナのアパートに戻ると、ゾーイの悲鳴が聞えて来ます。慌てたイーサンが部屋に飛び込むと、髪のセットに失敗したゾーイが居ました。その夜、イーサンの体調が突然悪くなります。彼は慌ててヴィヴィに電話すると、彼女はウォッカを飲むように言ってきたので従うと、何とか収まりました。翌朝からティナは出張でロンドンに向かいました。イーサンはゾーイとの関係を修復するチャンスでしたが、着信音楽で暗に口出すなと言われたりと溝はかなり深いものでした。ヴィヴィが迎えに来て、イーサンは新薬について文句を言います。新薬は心拍数が上がると幻覚症状が出る副作用がありました。仕事を嫌がるイーサンに、ヴィヴィは多額の報酬を前渡して黙らせました。イーサンは帳簿係が会計しているハイヤー会社を訪れます。彼はその会社の社長を拉致して自分のアパートで拷問をしようとします。しかしそこにゾーイから電話がありました。電話は学校からの呼び出しで、ゾーイが喧嘩をしたと言う事でした。イーサンは彼女の喧嘩の仕方に拘り理由の判断材料にし、彼女を庇います。校長から解放され、二人は車で帰宅します。ろくに理由を聞かないイーサンにゾーイは落ち着きません。適当な美談を理由に話しますが彼はその嘘も見抜いているようで、彼女は居心地が悪くなり車を降ります。実はその車のトランクには社長が入っていました。ゾーイと別れたイーサンは拷問を再開しようとします。そこにまたゾーイから電話が入り、話し合おうと言われます。イーサンは同じように娘を持つ社長にアドバイスを貰い、急ぎ拷問して帳簿係の居場所を聞き出します。イーサンは帳簿係の居るホテルに向かいます。護衛を出し抜き、いざ部屋に突入しようとした時に、またもゾーイから電話が入ります。彼の遅刻を咎める電話で、イーサンは仕事を諦め踵返して彼女の待つ遊園地に向かいます。イーサンとゾーイは遊園地で共に過ごし、少し距離を縮める事に成功しました。
ゾーイと別れスーパーに立ち寄るイーサンに殺し屋が襲い掛かります。イーサンは殺し屋を返り討ちにしますが、彼のポケットからティナとゾーイの写真も見付かります。今夜ゾーイは友達と宿題をする為外泊するという事でしたが、ティナからの電話でそれが嘘だと判明しました。イーサンは、ゾーイを探して夜の街に出ます。今度は社長の娘の手を借り、何とかゾーイを見付け無事保護する事が出来ました。イーサンは怪しげな店に出入りしていたゾーイを叱り、反発するような彼女に自転車で帰る事を強要しますが、彼女は自転車に乗れない事を激白します。イーサンはゾーイに自転車の乗り方を教えます。ゾーイは教わりながらイーサンが家を出た理由を聞きます。イーサンはうまく答えられませんでしたが、彼が家族を捨てて居なかった事は伝わりました。ゾーイは自転車に乗れるようになり、二人のわだかまりも解けました。イーサンはまたまた社長の所に行き、帳簿係の居場所を聞き出します。イーサンは帳簿係を資金の入った鞄と共に拉致に成功し、自分のアパートで拷問を始めようとします。その時、またもゾーイから電話が入り、彼氏のヒューに料理を振舞いたいので簡単に作れそうなレシピを聞かれました。イーサンは、イタリア系の帳簿係からパスタのレシピを伝授させます。その後イーサンは、鞄のキーナンバーを聞き出します。イーサンはヴィヴィに鞄を渡します。資金を失ったアビアノはウルフに助けを求める筈で、イーサンに仕上げを命じます。イーサンは自分のアパートに戻ります。すると、ジュールスの娘が出産する所でした。無事女の子が生まれた事に感激するジュールスは、もう出て行くとイーサンに告げます。イーサンはまだ居ても良いと言いますが、ジュールスは銃の近くではなく、静かな郊外で穏やかに育てたいと言います。ですが、無事産ませてくれたイーサンへの感謝を忘れない為、女の子にイーサンと名付けました。
ティナのアパートに戻るとゾーイはソファーで寝ていました。料理はうまく行った様でヒューとプロムに行く事になったと喜びます。しかし良家のヒューと違い、ゾーイはダンスが出来ませんでした。そんな彼女にイーサンがダンスを教えます。そこにティナが帰ってきました。仲睦ましい二人を見て、ティナのわだかまりも消えたようでした。しかしヴィヴィから電話が来て、アビアノが動いた事が報告されます。イーサンはティナに、もう消えない事約束します。イーサンは、社長の運転で移動するウルフとアビアノを襲います。激しいカーチェイスを行い、社長の車を橋の下に突き落とします。ウルフとアビアノは無事で自力で脱出します。しかしイーサンは彼等を追わず、車に取り残された社長を救い出しました。ウルフ達は地下鉄構内に逃げ込みます。そこにイーサンが追い付いてきましたが、薬の副作用で倒れてしまいます。イーサンは油断したアビアノを始末する事はできましたが、ウルフには逃げられてしまいました。気絶する間際にヴィヴィに助けを求めたイーサンは、彼女の部屋で目を覚まします。ヴィヴィはウルフを逃がした事を誹りますが、イーサンの症状が良好に進んでいる事を教えてくれます。ヴィヴィは、ウルフの逃げ込んだ所の調査を続けます。イーサンはティナとゾーイのプロムに出席します。ヒューの一家と顔合わせしますが、そこにウルフが居ました。ヒューの父親がウルフの商談相手だったのです。イーサンの目付きが変わった事で、ティナは彼がまだ足を洗っていない事に気付きます。ティナは嘘を吐いたイーサンを責めます。イーサンはティナから離れ、ウルフの部下達と大立ち回りを始めました。突然の銃撃戦で会場がパニックになります。エレベータで逃げようとしたウルフですが、イーサンはエレベーターのワイヤーを撃ち切り、叩き落します。重傷を負ったウルフに止めを刺そうとイーサンは追いますが、その時また副作用が出ました。逆襲しようとしたウルフですが、そこにヴィヴィが現れて彼を止めます。ヴィヴィはイーサンに止めを刺すよう言いますが、家族の顔がちらつき、撃てませんでした。妻はこの仕事を辞めてくれと言っていた呟くイーサンの代わりに、ヴィヴィがウルフの止めを刺しました。
クリスマス、イーサンは海辺の別荘でゾーイと過ごしていました。そこにティナが差し入れを持って来ます。未だイーサンを赦せない彼女に、彼は必死の説得をし、残りの一生を捧げると誓います。ティナは、ゾーイ、イーサンと共に別荘に入ります。別荘の中、クリスマスツリーの下に見知らぬプレゼンをイーサンは見付けます。それは新薬の追加でヴィヴィからのプレゼントでした。
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