ダイアナの紹介:2013年イギリス映画。1997年に亡くなった元イギリス皇太子妃ダイアナの人生を描いた伝記映画。交通事故死するまでの最後の2年間にスポットを当て、1人の女性としてのダイアナの葛藤と喜び、そして計り知れない苦悩を綴った作品。
監督:オリヴァー・ヒルシュビーゲル 出演者:ナオミ・ワッツ(ダイアナ)、ナヴィーン・アンドリュース(ハスナット・カーン)、キャス・アンバー(ドディ・アルファイド)、ジェラルディン・ジェームズ(ウーナ・トッフォロ)、チャールズ・エドワーズ(パトリック・ジェフソン)ほか
映画「ダイアナ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ダイアナ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ダイアナの予告編 動画
映画「ダイアナ」解説
この解説記事には映画「ダイアナ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ダイアナのネタバレあらすじ:世界一有名な女性
舞台は1995年、ロンドン。夫チャールズと別居して3年、ウェールズ公妃ダイアナはケンジントン宮殿で愛する息子達とも離れ孤独な日々を送っていました。そんなある日、友人ウーナ・トッフォロから彼女の夫の容態が良くないと連絡を受け、ケンジントン病院へ向かいます。ウーナを慰めるダイアナ。そこへパキスタン人医師ハスナット・カーンが現れました。誠実で自信に満ちた彼に好感を持ったダイアナは、後日自身の携帯電話番号を教えます。それがきっかけで2人は親密な仲になり、ダイアナはケンジントン宮殿にハスナットを招くようになりました。
ダイアナのネタバレあらすじ:自立への第一歩
目立つことを嫌うハスナットのため、ダイアナは変装して彼と会うようになります。ハスナットとの交流で勇気を得たダイアナは、1995年11月20日、BBCのインタビュー番組に出演。自傷行為やチャールズ皇太子の不倫など、自身の苦しみを国民に訴えました。ウェールズ公妃として前代未聞の行動に国民の反応は様々です。ある夜ファストフード店でハスナットと落ち合ったダイアナは、車の後部座席に彼を潜ませてケンジントン宮殿へ帰り愛を確かめ合いました。
ダイアナのネタバレあらすじ:立ちふさがる障害
ハスナットと関係を持って1年。チャールズ皇太子と離婚したダイアナは、様々な慈善活動に積極的に取り組んでいました。ハスナットも理解を示し彼女を応援します。ところが2人の関係をマスコミに嗅ぎつけられ、大々的に報道されてしまいます。ダイアナはハスナットを守るため報道を否定しますが、彼は面目を潰されたと激怒。人生が違い過ぎると言って別れを告げます。ダイアナが連絡を取ろうと試みても無駄でした。それでも惹かれ合う2人は結局よりを戻しました。ハスナットはダイアナとの恋路には障害が多過ぎると頭を悩ませます。その上家族から結婚を急かされていました。それを聞いたダイアナは、彼の故郷であるパキスタンのラホールを訪ねます。彼の親族が歓迎してくれましたが、母親だけは国同士の歴史的な問題からダイアナを拒絶しました。大勢の家族が共に暮らすラホールに満足したダイアナ。彼女とハスナットは、いつか海外へ移住し結婚しようという計画を具体的に考え始めました。
ダイアナのネタバレあらすじ:別れ
慈善活動の一環でイタリアのリミニを訪れたダイアナ。夜、パーティーの席で心臓外科医クリスチャン・バーナード教授にハスナットの話をし、いずれ結婚するために就職先を紹介して欲しいと頼みます。ところがそれを知ったハスナットは激怒しました。彼は医師としての自分にプライドを持っていて、ダイアナの勝手な行動を許せなかったのです。彼との未来を考えての行動が裏目に出てしまい、ダイアナはケンジントン宮殿で1人涙を流します。そこへハスナットが現れダイアナの努力に感謝し、「君なしでは生きていけない」と告白します。関係が修復されたかに思えた矢先、ハスナットは訪ねて来た親族からダイアナとの結婚を反対されてしまいました。ハスナットは夜の公園にダイアナを呼び出します。彼の家族が結婚に反対したのだと勘づいたダイアナ。ハスナットは別れ話ではないと言葉を重ねますが、ダイアナにはそうとしか思えません。煮え切らない彼に不満をぶつけたダイアナは「これでおしまい」と叫んでその場を走り去りました。
ダイアナの結末:ダイアナの死
その後ダイアナはエジプトの大富豪の息子ドディ・アルファイドと一緒に、彼のクルーザーでサルデーニャ島へ出かけます。マスコミに自らリークし、ドディと過ごしている写真を撮影させるダイアナ。ドディと親しくする一方で、ダイアナは慈善活動にも意欲的に取り組んでいました。ハスナットの自宅の留守番電話に連絡が欲しいとメッセージを残しますが、彼からの連絡はありません。そして1997年8月31日。パリで過ごしていたダイアナは、ハスナットからの連絡を諦めたのか携帯電話を置いたままホテルの部屋を出ました。未明、眠っていたハスナットは突然目を覚まします。電話の呼び出し音が鳴り響き、窓の外では街の明かりがいっせいに灯り始めます。ハスナットが電話を受けると、それはダイアナがパリ市内の病院で死亡したという知らせでした。多くのイギリス国民がダイアナの死を悼み、花束を持ってケンジントン宮殿を訪れました。宮殿の前には夥しい花束が供えられています。ハスナットはダイアナへの手紙を添えて花を手向け、その場から立ち去りました。ダイアナの死から3ヶ月後、対人地雷の禁止条約が成立。字幕が彼女の功績を伝え、この映画は終わりを迎えます。
以上、映画ダイアナのあらすじと結末でした。
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