愛のメモリーの紹介:1976年アメリカ映画。「タクシー・ドライバー」で知られたポール・シュレイダーのオリジナル脚本に基づくサスペンス・ドラマ。デ・パルマ監督の作品らしくヒッチコックの影響が強く感じられ、今回は「めまい」のバリエーションとなっている。
監督:ブライアン・デ・パルマ 出演:クリフ・ロバートソン(マイケル)、ジュヌヴィエーヴ・ビジョルド(エリザベス/サンドラ)、ジョン・リスゴー(ロバート)、ほか
映画「愛のメモリー」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「愛のメモリー」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「愛のメモリー」解説
この解説記事には映画「愛のメモリー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
愛のメモリーのネタバレあらすじ:1
1959年。不動産業を営むマイケルの家では、結婚10週年を祝うパーティが行われていました。パーティが終わった後、居間でマイケルと妻のエリザベスが寛いでいると、2階から娘エミーの声が。エリザベスが上がってゆきますが、しばらく経っても戻ってきません。不思議に思ったマイケルが娘の部屋にゆくと、そこには誰もおらず、1枚の紙が残されていました。「50万ドル渡せば彼女たちを返してやる」。妻と娘は2人とも誘拐されたのです。対処に迷い、共同経営者のロバートに相談するマイケル。結局警察に知らせることになります。警察によれば、本当の金を渡すと犯人がそれを守るために無茶な行動を取る可能性があるため、あえて偽の金を渡す方がよいとの事。マイケルはそれに従い、白紙で作った札束を持って引き渡し場所にゆきます。現れた犯人の車を警察は追跡。しかし、その車は爆発。川の中へ沈んでしまいます。妻と娘は帰ってこず、犯人が誰なのかも分かりません。警察に知らせた事が裏目に出たのです。不運に落胆するマイケル。
愛のメモリーのネタバレあらすじ:2
それから15年。マイケルは妻のことが忘れられず、しばしばその墓を訪れ、彼女のことを思い起こしています。その大きな墓は彼が妻と初めて会ったフィレンツェの聖堂を模したものでした。やがてロバートに勧められてマイケルは商用を兼ねてまたフィレンツェへ。思い出の聖堂を再訪します。そこで彼は若い女性と邂逅。驚いた事に、彼女は亡き妻エリザベスに生き写しでした。マイケルはサンドラというその娘に声をかけ、知り合いとなります。ロバートが帰ったあともフィレンツェにとどまり、やがて2人は恋愛関係に。マイケルは彼女をアメリカに連れて帰ります。結婚するつもりでした。
愛のメモリーの結末
しかし、サンドラは誘拐され、以前と同じ文面の紙が無人のベッドに残されていました。今回は彼女を無事に取り返すつもりで、本物の50万ドルを用意。そして15年前と同じ場所へゆき、金を置きます。しかし、犯人は現れず、金も白紙に変わっています。マイケルはやがて全ての黒幕がロバートであることを知ります。16年前の事件も彼の仕業。今回の事件も会社を乗っ取るためでした。50万ドルは取り返したものの、サンドラも実は共犯者であることを知らされます。裏切られたと知ったマイケルは彼女がいるという空港へ。そこで彼女を殺すつもりでしたが、彼女が実の娘であるエミーと知ります。抱擁する2人。娘だけは帰ってきたのです。
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