グレン・ミラー物語の紹介:1954年アメリカ映画。アメリカでジャズミュージシャンとして活躍し、スウィングジャズの大家として知られるグレン・ミラーの伝記物語。上映された年のアカデミー賞に数多くの部門でノミネートされ、ルイ・アームストロングやベン・ポラック、ジーン・クルーパなどの著名なジャズミュージシャンが本人役として出演したのも話題を呼んだ。
監督:アンソニー・マン 出演者:ジェームズ・スチュアート(グレン・ミラー)、ジューン・アリソン(ヘレン・バーガー)、ハリー・モーガン(チャミー・マグレガー)、チャールズ・ドレイク(ドン・ヘインズ)、バートン・マクレーン(ヘンリー・アーノルド将軍) ほか
映画「グレン・ミラー物語」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「グレン・ミラー物語」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
グレン・ミラー物語の予告編 動画
映画「グレン・ミラー物語」解説
この解説記事には映画「グレン・ミラー物語」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
グレン・ミラー物語のネタバレあらすじ:起
マーク・ミントン楽団のトロンボーン奏者として演奏していたグレン・ミラーは、友人からドラマーのベン・ポラックが新しく楽団を作るという話を聞きつけ、オーディションを受けに行きます。その頃のグレンはトロンボーンの演奏よりも編曲に夢中で、友人にも半ば呆れられていました。オーディションの日、彼は自分が編曲した曲を持っていきますが、ベンは「演奏しないのなら君に用はない。」とグレンに告げます。落ち込むグレンでしたが、その後クラリネットのオーディションの曲にグレンの編曲した楽譜が使われ、そのサウンドをベンが気に入ったことで、彼はトロンボーンの演奏と編曲を兼任することになりました。
グレン・ミラー物語のネタバレあらすじ:承
グレンは質屋で手に入れた偽物の真珠の首飾りを手に、コロラド大学で出会ったヘレン・バーガーに夜な夜な会いに行きます。ヘレンは2年間も音信不通だった彼に怒り、別の男性と婚約中だと告げますが、グレンの憎めない性格に愛情を抱き、グレンはそんな彼女に首飾りをプレゼントします。「いつか本物の真珠の首飾りをプレゼントする。」と彼女に約束し、ニューヨークで作曲を勉強するためにベン・ポラック楽団を抜けます。それから2年の歳月が流れ、仕事もなく路頭に迷っていたグレンは、とある店の前にあったレコードからヘレンの好きな「茶色の小瓶」が流れているのを聞き、彼女との結婚を決意します。
グレン・ミラー物語のネタバレあらすじ:転
ヘレンの手助けもあり、夢だった自分の楽団を作ることに成功したグレンでしたが、なかなか納得のいく音が生み出せず、更に過労によりヘレンが入院し、程なくして楽団は解散してしまいます。そんな中、楽団の契約を切った張本人のシュリブマンは楽団の持つ将来性に希望を見出し、個人的な融資を申し出ます。そのおかげで、楽団は復活。しかし、初日のリハーサルでリードトランペットが唇を切ってしまいます。悩んだグレンは代わりにクラリネットをリードにすることを思いつき、徹夜で楽譜を作り直します。こうして作られた彼のアレンジは客に気に入られ、大成功を収めます。その本番中、グレンはヘレンに本物の真珠の首飾りをプレゼントするのでした。
グレン・ミラー物語の結末
そして結婚10周年を迎えたある日、2人は家族や仲間と共に豪邸で祝賀パーティーを開きます。レコードの売り上げや出演映画の好調など、安定した生活の中でグレンは軍隊に志願し入隊します。そして彼の曲を気に入った将軍の計らいで、兵士を元気づけるために軍にいる仲間を集めて楽団を作り、海外を飛び回ります。霧の深い12月、グレンは飛行機でパリへと向かう途中に帰らぬ人となり、将軍は妻のヘレンに電話で訃報を伝えました。クリスマスの特別放送が流れ、彼の死を悲しむヘレン。しかし、最初に流れた曲は、この日のためにグレンが編曲した茶色の小瓶でした。グレンはヘレンがこの曲が好きだったことをずっと覚えていたのです。
グレン・ミラーは母が大好きでした。クリスマスイヴに倒れて亡くなったとき、グレン・ミラーの曲を流して音楽葬にしました。
毎年クリスマスの時期になると、母とグレン・ミラーを思い出します。