ジュラシックパーク3の紹介:2001年アメリカ映画。ジュラシックパーク3作目。大人気の恐竜パニック映画シリーズ第3弾です。第1作「ジュラシック・パーク」(1993年公開)の事件から8年後を舞台に、主人公たちが恐竜たちの生息する島に取り残された人物を救出すべく決死の大冒険を繰り広げます。
監督:ジョー・ジョンストン 出演者:サム・ニール(アラン・グラント)、ウィリアム・H・メイシー(ポール・カービー)、ティア・レオーニ(アマンダ・カービー)、アレッサンドロ・ニヴォラ(ビリー・ブレナン)、トレヴァー・モーガン(エリック・カービー)ほか
映画「ジュラシックパークⅢ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ジュラシックパークⅢ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ジュラシックパークⅢ」解説
この解説記事には映画「ジュラシックパークⅢ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ジュラシックパーク3のネタバレあらすじ:起
ジュラシック・パークの事件から8年。事件の当事者のひとりである古生物学者アラン・グラント博士(サム・ニール)は、助手のビリー・ブレナン(アレッサンドロ・ニヴォラ)と共に恐竜の研究を続けていましたが、研究費不足に頭を悩ませていましたある日、グラントの元に自称カービー・エンタープライズ社長の実業家ポール・カービー(ウィリアム・H・メイシー)が訪れ、恐竜たちが数多く生息しており4年前の事件(前作「ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク」(1997年公開)参照)で閉鎖されていた“サイトB”上空を回るツアーのガイドをしてほしいと依頼してきました。グラントは8年前の事件以来、何があっても絶対にジュラシック・パークの島には行かないと決めていましたが、多額の研究費提供と「島には上陸しない」ことを条件に引き受けることにしました。
ジュラシックパーク3のネタバレあらすじ:承
ポールらを乗せた飛行機はグラントのガイドによりサイトBの上空を飛び回っていましたが、突如島に着陸しようとし、制止しようとしたグラントは殴られて気絶させられます。目が覚めると、飛行機は既にサイトBに着陸していました。実はポールは小さなタイル塗装工場の社長に過ぎず、ポールと元妻アマンダ(ティア・レオーニ)の息子エリック(トレヴァー・モーガン)が2ヶ月前にサイトB付近でパラセイリングを楽しんでいた際に行方不明となっており、警察や大使館からも捜索を断られたポールとアマンダは、グラントを騙してサイトBに連れて行かせ、息子の捜索をさせようとしたのです。間もなく飛行機はスピノサウルスの襲撃を受けて破壊され、グラントとビリーはやむなくポールらと行動を共にすることになります。
ジュラシックパーク3のネタバレあらすじ:転
途中でラプトルたちの襲撃を受け、一行とはぐれてしまったグラントは、島で生き延びていたエリックに助けられます。エリックは島に残されたインジェン社の施設と非常食糧を頼りに2ヶ月もの間一人で生き延びていたのです。エリックはようやく両親と再会を果たしますが、研究費に目が眩んだビリーはラプトルの卵を回収しており、一行はラプトルに付け狙われていました。グラントは見損なったとビリーを責めますが、プテラノドンが襲い掛かってきた際にビリーはエリックを守るためにパラグライダーで自らプテラノドンの群れに飛び込み、そのまま谷底へと落下していきました。グラント一行は船を発見、スピノサウルスの襲撃を交わしながら川を下っていきました。
ジュラシックパーク3の結末
衛星電話の着信音をキャッチした一行は、スピノサウルスの排泄物の中から電話機を見つけ出し、グラントは元恋人エリー・デグラー(ローラ・ダーン)に助けを求めます。一行は再びラプトルの襲撃を受けますが、一行はビリーが大切にしていたラプトルの発声器官の骨を吹いてラプトルの声を偽装し、卵を無事返して難を逃れます。やがて一行は救助隊のヘリコプターに救出され、グラントは重傷を負いながらも無事救出されていたビリーと再会を果たし、喜びを分かち合いました。一行は島を後にしました。
以上、映画ジュラシックパーク3のあらすじと結末でした。
「ジュラシックパークⅢ」感想・レビュー
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今回の『ジュラシックパーク3』では、衛星を使った携帯電話の着メロが、良かったのもまずかったのも含めて何度か面白い使われ方をします。
まず途中でスピノサウルス(今回初登場の2本足の肉食恐竜で、誰もが知ってるティラノザウルスよりも全然大きい!このCGは確かに凄かったっ!でも、出番があんまりないのと、結局はティラノザウルスがでかくなっただけ程度に人間を脅かし回ってた)に食べられちゃった救出隊の1人が持っていた衛星携帯電話が、スピノサウルスの胃の中で消化されずに残っており、時折連絡が入ると着メロが聞こえて来る。最初にどこからともなく聞こえて来た時には、男の子がそのメロディを覚えていたおかげで、彼を両親を再び引き合わせる事になるのだが、男の子がそれを話すと父親は青い顔で「持ってない・・・」と答える。感動しているなか、再びメロディが聞こえ始め、更にそのメロディはどんどん大きくなって来るっ!再会を喜びあっていた彼等が背後を振り向くと、そこにはあのスピノザウルスがっ!このシーンは結構コテコテの見せ方だったんだけど、喜んでいた主人公達がそれを発見した時のリアクションは、日本のお笑い芸人みたいでこれは面白かった! しかし!これで関心してはいけません!胃で消化されなかった物は一体どうなるでしょう?主人公達が、空飛ぶ恐竜プテラノドンの巨大な檻からボートで脱出し、河の流れに乗って島を出ようとしている時、再び着メロが聞こえて来るのですっ!しかも今度は(もう1度書きますが、ティラノザウルスよりも大きい)スピノサウルスのうんちの中でなっているんです!主人公達は「うーうーぎゃーぎゃー」言いながらも巣でを巨大なうんちの山に突っ込みようやく携帯電話を発見!グラント博士がうんちまみれの電話で(『ジュラシックパーク1』ではどうみてもグラント博士と付き合っているっぽかったローラ・ダーン演じる)博士に救助を要請。しかしその時、「オレのうんこさわったなぁーっ!」とばかりに再びスピノサウルスが登場し、主人公達を恐怖のどん底に落とし入れる!ま、なんとかそれを切り抜け、ビーチに着く。でも、「ふーっ」っとため息をつく間もなく「あれっ?」ってな感じで物凄い数の軍隊が『サンダーバード』並の速さで到着!別に彼等は何をするでもなく主人公達をヘリに乗せて映画はおしまい。めでたしめでたし!「っておいっ!終わりかよっ!」と思わせるぐらいに再び現れた3匹の空飛ぶプテラノドンに驚くでもなくほんとに映画は終わってしまう・・・。しかもちゃんと映画を見ていると、主人公達が上記のプテラノドンの檻から脱出した時には、「檻のドアがゆっくりと開いてしまったっ!」っていうのを意味ありげーに見せていたのに、ほんとに映画はおしまい。やっぱりスピルバーグの時ほど予算は出なかったとも考えられるけど、なんだかちょっと消化不良な感じ。くどいようだけど、この最後へのくだりを簡単に書くと、つまり・・・「主人公達は巨大な恐竜のうんちの中にある電話を掘り出して救助を要請する」という事、ね、冷静に考えるとやっぱり、「なんじゃそりゃ?バッグス・バニーか?」って感想になってしまうんです。でも、プテラノドンの檻のシーンは良く出来てたと思います。あそこだけは見ても損はないかな。 総合すれば、やっぱりなんだかんだ言っても見れてしまう映画だと思います。ま、スピード感のあるストーリーだし。(逃げるだけだから・・・)でも、個人的には前2作みたいに、「人間が神を演じる事は出来ない」とか、「母親と息子(ま、どっちも恐竜の、なんですけどね)の愛」とかみたいに、何かテーマのような物が加わっていれば、もっと『ジュラシックパーク3』は良くなれたんじゃないかなぁ?と思います。『ジュラシックパーク3』じゃなかったら何の期待もなくまた別の恐竜映画として楽しめたかもしれないです。
登場する度にハリウッド映画興行成績の歴史を塗り替えてきた『ジュラシック・パーク』、『ロスト・ワールド:ジュラシック・パーク』に続くジュラシックパークシリーズ第3弾。ジュラシックパーク前2作の監督、スティーヴン・スピルバーグは今回は製作総指揮として参加し、幸か不幸か監督には『ミクロキッズ』、『ロケッティア』、『ジュマンジ』のジョー・ジョンストンが抜擢された。ジュラシックパーク前2作、それもスピルバーグが監督した映画の続編の監督をしたという彼の勇気と、あるインタビューで語っていた「撮影状況の困難さ」を含めて考えると、結構良く出来ていたのかもしれない・・・。何しろ撮影を始めた段階でちゃんとした脚本がなかったというのだから・・・。そうして出来た『ジュラシックパーク3』なのだが正直な感想を書くのはなかなか難しい映画・・・。というのも、見終わってからしばらく時間が経つと「やっぱあれはあれで良かったのかな?」と思い出したりしてしまうから・・・。 しかし、やはり前2作と同じプロデューサーで、しかもライブアクションの恐竜を作ったのも前2作と同じスタン・ウィンストン(他にも誰もが知っているシュワちゃんの代表作『ターミネ―ター』シリーズの、あのシュワちゃんの中身のロボットをデザインしたりしたメークアップ・アーティスト)が参加していたはずなのに、ストーリーはやっぱり物足りない・・・。特に救出される男の子は、「あれ?誰だったっけ、こいつ?」と思い出す間もなく、また彼の乗っていたパラグライダーがこの島に落っこちたのが信じられなくなるほどのバイタリティで、しかも葉っぱで作ったと思われる不思議なカモフラージュの服(君は森の中でゴリラに育てられたんだね)を着て突然現れたかと思ったら、むちゃくちゃ頭の良い強暴な2本足の恐竜、ラプターの群れに今にも襲われそうになっているグラント博士をヒョイと持ち上げて連れて行ってしまう。いくら元々は研究施設もあった島だからといって、男の子が1人で歩き回って、何かの倉庫のような所でまったく別人のように逞しく生き始められる程、サイトBは安全なのかぃ?確か同じサイトBが舞台だった第2作『ロスト・ワールド:ジュラシック・パーク』じゃ、物凄い装備で恐竜を捕まえに来ていた企業に雇われたハンター達は次々と恐竜の餌食になっていったはずだけど・・・、しかも彼等はほとんど全滅だったような気が・・・。という事は男の子1人の方がグラント博士よりも賢くて、ハンター達よりも強い・・・?ま、これは書いてみれば「まっ、いっか」って感じもするんだけど・・・。うーん、でも、やっぱあの同情の余地のなさはどうなんだろう?